2012/05/03

北アルプスの春ー燕岳(2)

    <夜明け前の燕山荘>
20120429dsc020661b4月29日午前4時まだ星の残る山頂へ向かう。途中のピークに三脚を据えて、ご来光を待つ。夜明け前の山小屋の灯がロマンを誘う、窓から溢れる灯りが団欒の名残りなのだろう。
山小屋の外、テント泊の登山者は、朝食の準備が始まっている。

                                    <ご来光(1)>
                           20120429dsc02091b
 待つこと30分、昨年は氷点下十数度の寒さと烈風で拝めなかったご来光がが、今年は暖かく、柔らかく、霞の雲の中を昇ってくる。雲の中ではなく山の向こうからきっちり出てくるのも嬉しい。
   

         <ご来光(2)>
20120429dsc02097b
                        

人類が古来太陽を生命の神としてきたことが実感できる神々しい瞬間だ。この柔らかさ暖かさがグレートマザーと象徴される所以なのだろう。 RAW画像から赤色を落としてみると、また違った隠れた情景が見えてくる。

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2012/05/02

北アルプスの春-燕岳(1)

    <槍ヶ岳>
20120428dsc02016b毎年GWが雪山を樂しむシーズン最後と北アルプスへ出かけます。今年も27日19:00に家を出て29日19:00に帰宅48時間の山行でした。自然の中に浸ると、時間が桁違いに長くなるから不思議です。 

                              <暮れ泥む裏銀座縦走路>
                   20120428dsc02048b




GW初の新宿発23:54分発ムーンライト、大糸線穂高駅5:00に着くと燕岳登山口行きの乗り合いバスが例年の如く待機しています。 
 今年は若い経営大学院の卒業生の縁者Fさんと二人です。まれに見る好天で靴底に感じる雪gは少々やわらかい。

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2012/04/30

庭の桜草も色々

            <桜草(1)>
20120430dsc021741bGWに先駆けて二日山を歩き昨夜帰宅、今朝庭を見ると桜草が盛りを迎えていました。おっとり刀でカメラを抱えて庭へ飛び出しました。桜草は瑞々しい緑葉に赤紫の花弁の色、春に盛春に似つかわしい鮮やかな輝きを見せてくれます。
 花芯の白い星も綺麗です。

  <桜草(2)>                           
                                                 20120430dsc021871b
名前を忘れてしまいました。桜草(1)は花弁に切れ込みが入っています。桜草(2)は花弁の表は白いのですが、開くと花弁の裏になるのでしょうね、蕾を見ると幾分青味のある紫色です。

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2012/04/22

「『武士道』賛美」と「ものづくり賛美」に共通するもの

最近、若い世代の知的な方々が新渡戸稲造の「武士道」を称揚する光景を目にします。曰く「日本人らしさに覚醒せよと!」今の日本の「政・官・財・学」の指導者層の有り様を見ていると、その苛つきも、わからないわけではないのですが。
 また一方でテレビ報道のビジネス系の番組でも、「『もの』づくりの国、日本」「『技術』の国、日本」といった論調が目立ちます。へそ曲がりの僕は、ちょっと心配になります。大丈夫か日本人と。
 新渡戸稲造が「武士道」を書いた元は確か英語だったはずです。僕が初めて読んだのは日本語でしたから翻訳物だったはずですね。「武士道」が書かれた当時、西欧人はキリスト教者以外は人間ではない、動物と同等と見做して、アフリカ、南北アメリカ大陸で非キリスト教者を殺戮、征服してきました。その暴力が当にアジアに及んできた、その外圧に目醒めて明治維新が起きたのです。
 日本人は、西欧人が考えているような野蛮人ではない、「西欧の『騎士道』は日本では『武士道』というのだ」という想いが新渡戸稲造に筆を取らせたのではないでしょうか。

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2012/04/19

お奨め「政府は必ず嘘をつく」堤未果著

書   名 「政府は必ず嘘をつく」
著  者 堤未果
出版社 角川SSC新書
サブタイトル -アメリカの「失われた10年」が私たちに警告すること-
 タイトルがいいですね。思わず店頭で手にしてしまいます。今世界で何が起きているのか、日々のテレビや新聞といったマスコミからの一方的に送られてくる情報では本当のことは見えてきません。このことは福島原発事故、その後の政府、マスコミ一体となった情報隠蔽体質で明らかです。むしろマスコミ報道は煙幕のように真実を覆い隠そうとしているように見えます。
 通販サイトの書店では自ら能動的に求める書籍しか目に入りませんが、リアルの書店に足を運ぶと店頭には思いがけない真実の情報があります。といっても、いつも申しあげているように情報は「受け手の都合」、「送り手の都合」です。「真実とは何か」情報を受け入れる受け手としての「己の意図」、「送り手の意図」を探り(疑い)つつ手にする必要があります。
 福島福島原発事故を契機に今まで見えなかった(見ようとしなかった?)「政・官・財・学」が巧妙に作り上げてきた巨大な原子力村の存在が明らかになりました。著者によれば、それは日本だけではなく、アメリカ、ヨーロッパにも強固に存在しています。IAEAもその一翼を担う機関に過ぎません。
 そして原発利権だけではなく、あらゆるものを利潤の対象として取り込むムーブメントが目に見えてきました。1%が99%を支配する構造が新自由主義、グローバリズムの旗を立て世界に広がろうとしています。IMF、世銀もその一翼を担っています。だから安住財務大臣が軽々と約束した今回のIMFへの増資額4.8兆円(庶民の未来の税金)は欧米の金融機関が保有するギリシャ等々の不良国債の肩代わりをする資金に充当されるのです。曰く「EUが破綻すると1929年大恐慌の再来になる」と。  

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2012/04/10

雪の北八ヶ岳を歩く(2)雨池から横岳ピラタスへ

    <雨池への道>
20120407dsc01969b満月の夜の雪原もまた青く、美しいの一言に尽きる、独り占めするのは勿体無いと思いつつ、こたつの中で、持参のウイスキーを舐めながら風の音を楽しむ。
 4月7日6:45分小雪の中を雨池へ向かう。ところどころ赤い布も雪の下に隠れたのか道がわからなくなり緊張するが樹林帯の雪はスノーシューが快適だ。

                                        
                                    <雪の林道>
           20120407dsc01974b
林道へ出ると真っ直ぐな白い道が空に向かって伸びている。

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2012/04/09

雪の北八ヶ岳を歩く(1)麦草峠へ

      <賽の河原の地蔵菩薩>
20120406dsc01921b2012年4月6日(金)9:00中央線茅野駅に降り立つ。タクシーを飛ばして渋の湯着10:15分。早速スノーシューを履いて歩き始める。一週間ほど誰も登っていないそうで、踏み跡は新雪に埋もれ、木々の先に巻きつけられた赤い布の標識が頼りのスタートになった。
 いつも賽の河原で出迎えてくれるお地蔵様も胸まで雪の中、赤い前掛けも凍っている。

                                 <賽の河原 >                                  
                             20120406dsc01917b
この季節の賽の河原は一人で歩いていると、強風にヒューヒューと鳴る音が混じって、その名のとおりちょっと不気味な風情。しばらく岩の間を通り抜けるのだが、吹雪かれると方向がわからずちょっと嫌なところ。

     <氷結した沢筋>
20120406dsc01904b_2
今年はよほど寒いのだろう、4月というのに沢は完全に氷結している

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2012/03/29

山本幸司著「人はなぜ騙すのか」-岩波書店-

書名  「人はなぜ騙すのか」
著者  山本幸司
出版社 岩波書店
2012年3月25日の日経新聞の紹介記事に魅せられて早速書店へ。黒い腰巻には「狡知という”知”のあり方とその意味を探る歴史の旅」とあります。
 子供の頃母親からしばしば叱られたことを思い出します。「お前の嘘は『頭隠して尻かくさず』だ!」「すぐにバレるような嘘はつくな!」「馬鹿者」と。ということはバレない嘘をつけばいいのか?」と子供心に思ったものでした。
 長じて己の子育てには「人を騙してはいけないぞ。しかし騙す力を持たないと騙されてしまうぞ!」常々「騙す力を持って騙さない!」と話してきました。生きるためには、騙しも嘘もあるのが生きものの世界です。正直だけでは、騙されるばかり。地上はいつも末法の世界です。
 福島原発事故処理に見る東電経営者の嘘、原子力村の学者達のつく嘘も美事なものです。そしてAIJの厚生年金詐欺事件も騙しの一つ。旧社保庁から年金基金へ天下った理事とAIJ之社長との騙す側と騙される側がグルになって演じる茶番劇はまさに「頭隠して尻隠さず」といったところです。今朝の日経新聞一面にはその背景に「厚年基金に721人の天下り-運用担当の9割、未経験」とあります。
そして奪われたのは国民ではなく中小企業の労使が僅かな稼ぎから積み立てたお金とそこで働く労働者の未来の年金です。
 同じ一面では「民主党の社会保障を守るための消費税増税案の決定」が載っています。

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2012/03/20

亀戸天神の梅

     <東京スカイツリー)
20120319dsc01891b3月19日ちょっと亀戸天神に立ち寄りました。あいにくの曇天の下、東京スカイツリーが満開の梅を従えて、確かに立っています。

   <紅白の梅>
             20120319dsc01882b

白梅の花に混じって紅梅が薄紅色を添えています。めでたさを咲分けています。
 そろそろ桜の開花が聞こえる頃ですが、今年は今、梅が満開、天神様はやはり梅が似つかわしい。

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2012/03/12

庭の春ー山茱萸と福寿草-

           <山茱萸>
20120312dsc01855b庭の山茱萸が花をつけています。毎年梅に少し遅れて咲くのですが今年は、待ちきれなかったのか、紅梅より先に花をつけています。秋になると真っ赤な実をつけます。昨秋は、飛んでくる野鳥の冬の食料にと、摘まなかったのですが、今秋は、摘み取って果実酒にしてみようかと思っています。

                                                          
                                                         

                                    <福寿草>
                      20120312dsc01868b
福寿草も苔の下から艶やかな深い緑の葉の間から鮮やかな黄色の花を咲かせています。年々蕾の数が増えていて、しばし楽しめそう。

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2012/02/12

雲龍渓谷-氷の回廊を歩く-

   <1.氷の魔宮の入り口>
20120205dsc01751b2012年2月5日(日)三人の若い縁者と氷の谷、雲龍渓谷を歩きました。東北新幹線で関東平野を下り、利根川を渡ると左手に雪の山日光連山が見えてきます。左から男体山、女峰山、赤薙山と続く表日光連山、その後ろに奥日光の山が連なっています。さらにその奥に尾瀬があります。
 

<2.氷の回廊を歩く>
                                                   20120205dsc01762b
 この女峰山赤薙山の岩壁に喰い入るように突き上げている谷が雲龍渓谷です。
 JR日光駅で前日手配したタクシーに乗り、東照宮の脇の林道を20分、そこから更に林道を1時間ほど歩きます。アイゼンを装着してさらに30分雲龍渓谷、氷の魔宮の入口に立ちます。右手の氷の壁を伝いながら、奥へ進むと左右の氷の壁が迫ってきます。青い氷の上に純白の絨毯を敷いた回廊が続いています。
<3.氷の回廊-上流から->
20120205dsc017671b

写真2,3は上流から下流を撮ったものです。ザイルを結んだクライマーが垂直の氷柱に挑んでいます。
 

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2012/01/23

厳冬の夏沢鉱泉

         <氷の華>
20120106dsc01595b29年欠かしたことのない年頭の人間ドックを済ませ翌1月6日9時中央線茅野駅に立っていました。夏沢鉱泉のマイクロバスが迎えに来ます。この山小屋標高2,060㍍まで雪上車で上がっていきます。山小屋」に着くなり、早速アイゼンを付け、昨夜急遽用意したスノーシューを背負って樹林帯の雪道を2㎞の距離を夏沢峠へ向かいます。

 

    
                                <硫黄岳北面を登る>
                          
20120106dsc01604b_2
 夏沢峠からは硫黄岳の北斜面を登ります。樹林帯を抜けて岩の斜面に出ると雪は降っていないのですが、強風に煽られて雪の粒氷の粒が舞い上がり頬を叩き鼻を打ちます。雪上車に同乗した女性登山者二人はすでに前方の斜面を逞しくたしかな足取りで登って行きます。
 標高2,760㍍硫黄岳の山頂は雲の中烈風が吹き荒れて寒いこと寒いこと、それでもせめて登頂の記録に標識を撮ろうと手袋を取ると指は曲がったまま固くなってしまい、カメラも凍りついてシャッターが落ちないのです。写真を諦めほうほうの体で下山を開始、凍傷になってはと、ピッケルを持つ手袋の中でしきりに指を動かし下りました。

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2012/01/14

映画「一命」を観て「建て前の武士道と本音の武士道と」

映画「一命」
監督「三池崇史」 主演「市川海老蔵」「役所広司」「瑛太」「満島ひかり」
原作「異聞浪人記 」滝口康彦著
 2012年1月11日縁者の奨めで映画「一命」を観ました。テーマは武士道の建て前と本音、今日本人の心の中に武士道を取り戻せという声があちこちから聞こえてきます。ここでいう日本人は、政官財学といった日本の国を導く指導者層の方々のことです。取り戻して欲しい武士道は建て前ではなく。本音の、強者としての、慈悲と恕を包み込んだ武士道であって欲しいものです。
 映画は大阪夏の陣も終わり、徳川の世が定まり、日本人の多くが、久々の平和を謳歌し始めた時代です。一方で天下分け目の戦いに破れ主家断絶、改易、お家取り潰しと敗者の側に立った武士が大量に浪々した時代でもあります。平和の時代、軍縮の時代とあっては仕官の道も閉ざされ浪々する武士の困窮は目を覆うばかりです。
  主人公津雲半四郎(市川海老蔵)は芸州広島(福島正則)の家臣、主家取り潰しで託された上役の男児と愛娘を抱え男手一つ、傘張り浪人として糊口をしのぎ子育てをし、二人を娶せ、孫もでき困窮の中にも小さな幸せが芽生えてきます。しかし身体のひ弱な愛娘の病、孫の病を治す薬を求める金子も無い。婿の千々岩求女(瑛太)は手元の貴重な書物を売り、武士の魂(建て前)の両刀を売り払って、薬代に当てる始末です。

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2012/01/04

正月の庭

       <蝋梅の花>
20111230dsc01583b山茶花がそろそろ終わり、未だ椿には早いこの時期に蝋梅が満開のときを迎えています。顔を近づけると甘い香りが漂ってきます。少し透明度のある黄色の花で、梅花とは樹種は違うのですが、梅の花に似ているところから、蝋で作った梅と名づけられたのでしょう。

<臘梅の蕾>
                        20111230dsc01585b
庭の隅の小さい若木ですが、まだ蕾もあり七草頃までは楽しめそうです。
 

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2012/01/01

明けましておめでとうございます。

       <年賀状>
1明けましておめでとうございます。
 

本年もどうぞよろしくお願いいたします。 

3月11日の大津波、福島原発事故の大惨事を目のあたりにし、以後しばしば、諸行無常の四文字が心をよぎるようになりました。 

福島原発事故の大惨事から今世界各地で、原子力発電の是非が問われています。「忘れたい」「知りたくない」と念じていた、念じていたがゆえに忘れていた、知らないで済ませてきた放射能汚染の恐ろしさを思い出させてくれました。核廃棄物は十数万年という途方も無い歳月、日本列島に住む人々の生存を脅かし続けていきます。

年末の株式市場大納会は「日経平均29年ぶりの安値」と報じています。29年前は1982年です。

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2011/12/01

安易に”世代間格差論”に与しないで!

健康保険料の現役世代へ負担が増える。今の老中世代の年金と次世代の年金には大きな格差がある。これらを世代間格差と呼び、政府も、テレビ報道では、アナウンサーも評論家もこぞって眉をしかめて、「世代間格差をなくせ」といいます。たしかに現象としてはそうなっているしもっともに聞こえます。毎年40億円を超える財政赤字をいつまでも積み重ねるわけにはいきません。既に次代へ大きなツケを回しているのですから。
 小宮山厚労大臣は、さも当然のように記者会見を開き、そのためにも年金支給額の払い過ぎを次年度から調整すると得意顔で語ります。念願の大臣になって嬉しいのはわかるけれど、なんのために民主党選出の国会議員として、大臣になったのだろうか?
 
 
 

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2011/11/13

オリンパス粉飾事件の意味するものは?

オリンパスの粉飾決算事件が大きく取り沙汰されています。20年に渡って金融取引の巨額損失を隠してきた、そのガバナンスを問題にしている論が多いように思います。
 もし20年前1990年頃バブルの終末期に巨額の利益を出していたら、当時の経営者は隠したでしょうか?当時の経営者は、きっと満面の笑みで決算発表をしたことでしょうし、マスコミも経済評論家も多くは、こぞって絶賛したのではないでしょうか。では当時の経営者はなぜ(Why)損失を隠したのでしょうか?
 今秋パナソニック、シャープ等々薄型テレビの事業縮小で巨額の損失を出した企業は、なぜ(Why)隠さないで、それも3月決算を待たずに発表したのでしょうか。どこが違ってどこが違わないのでしょうか?
 

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映画「一枚のハガキ」を観て

20011年9月11日新藤兼人監督の最後の映画?「一枚のハガキ」を観ました。99歳の作品とは、思えない驚くほどの「生きる力」に溢れた作品です。「生きている限り生きぬきたい」「戦争はけっしてやってはならない」これが新藤兼人99歳が今3.11を経験した日本人に伝えているメッセージです。
 「ひとが『問い』を発するとき、答えはすでにその『ひとの内』にある」、正確には「ひとの内」ではなく、「『答え』はすでに『問い』の中にある」といったほうがいいのでしょう。
 戦争の悲惨さ、戦争によって引き起こされる不条理がテーマの映画ですが、一隻の戦艦も一機の飛行機も、戦車も一度の戦闘場面も描くことなく、戦争を引き起こした軍部や政治の上層部も登場しません。戦争責任を問うのではなく、戦争そのものが持つ悲惨さ、不条理を描くことで「けっして戦争をしてはならないと」と訴えています。
 100名の召集兵の中からクジ運よく生き残った6名の中の一人という新藤兼人自身の実体験からの叫びでもあります。近年日本人の多くが、人間の本質を問う、重いテーマを避ける風潮があるように見受けます。この映画もとても重いテーマですが、決して暗いテーマではありません。映画のラストシーンの「一粒の麦死なずば・・・・・・」、黄金色の麦秋が「生きているかぎり生き抜きたい」と楽ではないが、力強い未来を見つめています。

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2011/11/06

紅葉と富士の大菩薩・小金沢連嶺を歩く(2)大菩薩峠から天目山温泉へ

  <真夜中の富士>
20111030dsc014973b 大菩薩峠に立つ介山荘は、部屋も綺麗、もてなしも超一流なので、山小屋を初体験の二人の女性にはよかったと思います。これが普通と思われるとそれも困るのですが。
 星を眺めようと、午前2時三脚を持ってそっと部屋を抜け出して、親知らずの頭で腰を下ろしました。周辺の山々はうっすらと雲がかかっていて星空は頭上にありカメラに収めることは断念しました。                                                                <真夜中の富士>
                         20111030dsc014993b

うっすらと雲海に浮かぶ富士を撮ってみようと三脚を据え、待つこと15分どうにか月齢3日で月明かりのない夜微かな光の中に富士を捕らえることができました。

<塩山の夜景>
20111030dsc01500b  RAW画像なのでかすかな光を現像でかろうじて表現することができました。若いころ白黒写真の現像から引き伸ばしを自分の暗室でやったこともありましたが、カラー写真の時代になり、諦めていました。デジタルの時代になり、当時の苦労を知るものには、いとも簡単にできることの不思議と有り難さを味わっています。
 以前の塩山市、今では合併して甲州市というのだそうですが、山裾に広がる夜景もまた綺麗です。

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2011/11/04

紅葉と富士の大菩薩・小金沢連嶺を歩く(1)丸川峠から大菩薩峠へ

      <丸川峠道の紅葉>
20111029dsc01437b2011年10月29日(土)~30日(日)と秋の大菩薩・小金沢連嶺を縦走しました。大学院の縁者男性二人、女性二人計五人、僕にとっては40年ぶりの大所帯の山歩き,老中の身、若い方々が一緒に歩いてくれるとはありがたいことです。
 

      <黄葉>
                     20111029dsc014402b

標高1,500㍍付近は秋もたけなわ紅葉、黄葉が見事です。紅葉を楽しみながらいつも思うのは、”個性とは”です。木々の葉の色も緑から赤まで色とりどりですが、一枝にしがみついた葉をみても濃淡があり、いつ虫に喰われたのだろう、その傷口も大きいものから小さいものまで様々な形をしています。

       <黄葉>
20111029dsc01444b山靴の下では早々と散ってしまった落ち葉がカサコソと音を立てています。
 春の芽吹きから今日まで、風雨に晒され、虫にかじられ、よくここまで耐えてきたものです。春から初夏の若葉は一斉に目立たないように大きくなっていきます。

                                  <丸川峠のすすき>
                             20111029dsc014531b_3

早く大きくなって硬くなったほうが虫に食べられる機会が少ないからです。
 近年若い方々の間には「自分探し」とか「個性を磨く」といったことが流行っているようですが、秋の紅葉を見るたびに、「ちょっと 違うのでは!」とつぶやいてしまいます。
 秋の紅葉と同じように人間も我々老中世代になって、風雪に洗われた個性が、個性などと意識していなくても自ずから現れてきます。これが俺の個性か?(嘆息)、削ぎ落とされて残ったものは、醜いものばかり、けっして肯定的なものではないのです。

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