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2004/09/02

メーカーに恋人の想いは届くのか?

 山を歩くひとはことのほかカメラ好きが多いように思う。一眼レフ、交換レンズ、三脚とカメラ周辺の荷物はかなりの重量になる。カメラにかける労力は相当なものだ。デジタルカメラになって怠け者の僕は「どうせ俺は芸術写真が取れるわけではない」と諦めてデジカメ一台にして楽になった。なにしろマクロ、から望遠まで、レンズ交換なしにシームレスに取れるから、急峻に喘ぎながらも路傍の花、雷鳥の親子にシャッターが切れる。
 もうかれこれ35年M社のカメラを買い換え続けている。35年といえば、女房以上の付き合いだ。ところがメーカーさんからは、いちども新製品の案内すら来たことがない。商品の中の「愛用者カード」ってなんなんだと思う。浮気を一度も(?)しないで買い換えて、一方的につき合ってる”のに”である。これだけ尽くして相手にしてもらえないのだから、そろそろ諦めても、と思いつつまた買ってしまう。今使っているデジカメは山を歩く度に「二度と買わないぞ!」と誓う。本体が気に入らないのではない、ケースなのだ。レンズフードをつけたまま、ケースをすると納まらなくてイライラする。いちいちザックにしまったり、レンズフードをはずしていては不便でたまらない。あと一センチ、ケースを深くしてくれれば。M社は写真を取る素人の姿をイメージできていないのだろう。新機種を前にためらうことしきりだ。これで最後にしようか?片思いの恋人への電話に似ている。ちょっと電話口にでてくれたら、十回に一回でも電話をくれたらそれで十分な”のに”恨めしくなる。
 銀塩カメラからデジタルへというような大きな技術革新のときに、長年の片思いをあきらめ、また片思いに終わる予感を秘めながら、思いを変えるひとも多いのではないかと思う。きっと予感は的中する。山小屋の野外ビールパーティでもお一人はX社のカメラ一筋20年の大フアン、X社もやっぱり同じだという。もう一人はなんと偶然X社の技術者、もしかしたら思いは届くのだろうか。山でのひとの出会いは事前に名刺を出したりしないし、また下界で再会してといった下心もない一期一会の出会いなのがいい。
 我が家にいつの間にか、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、・・・・・同じメーカーのものがずらり並んでいる。でもメーカーは商品のお客と思っていて、会社のフアンだと思っていない。Zクレジットカードも使いはじめてすでに35年、当時は使うことがステイタスだったはずが、いつのまに使うたびに「お支払いは一回ですか?」と聞かれる。「分割払い(昔は月賦というのがあった)」のため会員になったつもりはない”のに”と思う。でも”・・・・のに”を連発するようになったら老いのはじまりかもしれない。
 たまたま今日ニフティからメールがきた「今日9/2は会員登録7周年です。・・・・・・・」「そうかもう7年か・・・・!」インターネットの時代になり、「一回のお客を一生の顧客に」する可能性は高まった。そろそろ浮気も飽きた、結ばれたいと思っているお客様も多いと思うのだがいかが。

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コメント

なかなか1つのメーカー一筋というものは無いのですが、niftyは昨年末で10年になりました。

○nifty10周年の縁
http://asuke.air-nifty.com/blog/2003/12/nifty10_1.html

ココログサービスにも満足してますし、niftyさんには、これからもずっとお世話になり続けるだろうと思っています。

そうそう、10周年記念メールに返信したら、ちゃんとメールが返ってきましたよ。

○10周年記念メールの返事
http://asuke.air-nifty.com/blog/2003/12/10.html

投稿: Key | 2004/09/03 10:05

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