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2004/09/24

サル!草履を持て!

ガッツ石松の「サル!草履を持て!」のCMを見ると子供の頃読んだ太閤秀吉の出世物語のマンガを思い出します。ご存知のように冬の寒い深夜に信長が部屋から飛び出してきます。日吉丸は、懐から暖めておいた草履を差し出します。日本人なら誰でも知っている名場面です。きっと「冗談じゃないそんなゴマスリまでして偉くなんかなりたくない」と思った男の子が多かったに違いない。私もその一人。しかしそれが間違いだったのです。あの信長がそんな単純なゴマスリで部下を引き上げるはずはないのです。あれはたとえ話なのです。
 秀吉は常々「信長様は次はなにをするのか」と想像を巡らせてたのです。「信長様は次は美濃攻めだな」それには「墨俣に城がいる」それには「川並衆の力」がいる、それならと「蜂須賀小六と誼み」を通じて待っています。墨俣の築城に上役が次々に失敗するのを横目で見ながらじっと自分の番を待っています。「サル!草履を持て!」さあ出番です。サッと墨俣の城を一夜にして差し出します。草履はたとえ話、常に信長の次の行動を予測して準備をし、与えられた仕事を120%こなした結果の出世物語だったと思います。「信長様次はなにをするつもりですか?」と聞いたらきっとその場でお手打ちだったでしょう。
 お客様への対応も同じではないでしょうか?お客様に、次はなにをしたら、喜ぶかどんな商品を提示したら買ってくれるのだろうか?お客様がまだ気づいていない、商品、サービスを一歩先んじて提供し続ける、「一歩先のお役立ち」が「サル!草履を持て!」の裏の問いかけだったのではないでしょうか。
 昨年還暦記念旅行でエジプトへ行き、ナイル川をファルーカという大き目のヨットでクルージングする機会がありました。アラブ人の少年が歌を歌い巧みに小船を手で操りながら、係留されたヨットの周囲を回っています。歌っている歌がなんと昔流行した「ヤームスタアファ」「今や悲しき六十歳」でした。たとえ話の裏の意味に気づいたら「今や・・・・・・・」なのかもしれませんね。

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コメント

先日勝手にトラックバックさせて頂いたものです。わざわざコメントもいただいていてありがとうございました。

せっかくコメントさせて頂くのでこちらのサイトの文脈に則って。

お客様への対応も同じではないでしょうか?お客様に、次はなにをしたら、喜ぶかどんな商品を提示したら買ってくれるのだろうか?お客様がまだ気づいていない、商品、サービスを一歩先んじて提供し続ける、「一歩先のお役立ち」が「サル!草履を持て!」の裏の問いかけだったのではないでしょうか。

# 上の引用部分、タグを用いましたが、タグ非対応でしたらすみません。

お客様に対する応対として「王道」ですよね(^^)。ただ、IT屋として2度のバブル(全体に影響が及んだバブルとITバブル)を経験したものからすると、お客様に「提案」することに疲れたというのもあります。

とくに IT バブルの頃などは、客自身何をしたいかわからず、また投資効果など考えずに「IT化」を叫び続けてたりしました。それに乗っかって、何のビジネス効果も提供せず、ただ「仕組み」としての IT ばかりを売り続けるところもありました。

最近の私。まずは「何がしたいですか?」。「それは本当にあなたの会社に役立つことですか?」なんていう、客に叱られそうな方向(笑)からのアプローチをしています。

「う~ん、よく考えたら役立たないかも。やっぱりやめるね」なんてことを言われることもあります。でもそれはそれである意味で客にソリューションを提供できたということで、自己満足は得られるんですよね(笑)。

投稿: まえだ | 2004/09/27 12:32

>信長より秀吉、秀吉より家康、進化
 そうですね。進化ととらえると、古来から日本人が身につけた政権交代の長所がみえますね。世界に誇れる習慣です。前権力を引き継ぎつつ変えていくスタイルです。権力が倦むと象徴(錦旗)を持ち出して変わるんです。諸外国と比べ平和裡に権力の移転がおこなわれるので、庶民の負担が軽いのではないかと思っています。
>進化と同量以上の苦労、忍耐があったからこそと感じます。
 苦労というより「自分を磨く」と考えたほうがいと思います。苦労、忍耐は磨く一つの機会、「苦労は買ってでも・・・」私のような老中がいうと若い人は反発しますね。自分もそうでした。老中になって後からわかる。いずれにしろ「キレ」ないことが大事ですね。

投稿: 懐中電灯 | 2004/09/26 10:28

信長、秀吉、家康、三人並んで例えられますよね。最近思うんですけど信長より秀吉、秀吉より家康、進化してるように感じます。背景には進化と同量以上の苦労、忍耐があったからこそと感じます。若い時には、苦労は買ってでもしろとは、こういう事なのかなと思っています。

投稿: 山本権兵衛に憧れて | 2004/09/25 08:00

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