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2004/09/15

事業の継承はリレー

中小企業の社長と後継者の間の関係を垣間見る機会がままあります。なかなかスムーズな継承ができていません。多くは後継者が十分育っていなくて手遅れというケースです。この場合とかく社長が偉大で、後継者に原因があるやに言われることが多いのですが、やはり育てていなかった経営者に原因があります。自分が若くて体力があるうちは、「嫌なら継がなくてもいいよ」と言っていながら、晩年になる弱気になって「戻ってこい!」これでは後継者はたまったものではありません。どこか頭の隅で、財産だけあてにしていたり、いざとなったら「戻ればなんとかなる」と思っているので、十分自立ができないまま今日まできています。社長も継承した後の喪失感がこわいということもあるのでしょうがとかく”終生現役””青春の詩”を曲解してしまいますが、うまくいっているケースをみると、早いうち若いうちに継承しているケースが多いのです。
 経営者も例外ではなく生きとし生けるものの命はすべて有限という宿命を負っています。ところが企業は無限の時空を生きていかなければならない宿命を負っています。生物と同じように遺伝子を残して命を継いでいかなければなりません。リレーを想像してはいかがでしょう。五輪で水泳のリレーが銅メダルを取りましたが、水泳のリレーでは駄目、陸上競技のリレーです。水泳は一瞬のタッチで交代です。これではフライングが心配で安心してタッチできませんが、陸上競技のリレーはバトンを渡します。しばらく併走して次の走者がしっかり握ったのを確認して邪魔しないように静かにおのずから離れていきます。早く渡してしっかり併走すればいのではないでしょうか。受け取るほうもひったくるのではなく、自然に抵抗なく相手の手の力を感じなくなるまで手を後ろに置いたまま助走して待てばいいのです。若いというのは時間という味方がしてくれます。事前に思っているより短いものです。
 多くの事業継承がリレーの場面をイメージすると、いつまでも自分で持ったまま全速力、突然倒れて放り投げてしまって次走者があわてて駆け寄って拾って走る姿だったり、息切れして青息吐息でバトンを放り出したり、はては次走者が満を持して待っているのに追い抜いてしまい次走者が後ろから追っかけている姿だったりします。陸上競技のリレーはバトンタッチの部分も練習をしますが、経営のリレーは一発本番ですから、頭のなかでしっかり陸上競技のリレーをイメージトレーニングして、経営者の足腰がまだしっかりしているうちに時間をかけた継承を心がけたいものです。この続きは「財産の継承はラグビー」です。
  

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