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2004/10/02

野茂の切り開いた道

熱心な野球ファンではない私でもこのところ毎日イチローのヒットが気になっていました。日米の野球ファンがイチローの積み上げる一本一本を注視してきましたが、それも残り一本になりました。松井秀喜のホームランも31本と日本人が連日メジャーリーグで大活躍です。この日本人の活躍のきっかけを作ったのはなんといっても野茂のおかげです。野茂は日本に残れば年収一億数千万円を約束されていたのですが、躊躇することなくすべてを捨ててメジャーリーグを目指しました。当時のメジャーリーグはストラキが続き人気もどん底でした。野茂はそのどん底へむかって年収800万円のテスト生として第一歩を踏み出したのです。以後野茂の活躍に続けと日本の選手が大リーグを目指すようになり、近年は契約金、年俸など経済的にも恵まれた条件で渡米しイチロー、大魔神、松井と大活躍で、われわれも楽しませてもらっています。日本人のメジャーリーグでの活躍を見るたびに、誰がいかに活躍しようと、この野茂の決断と行動を思い起こし、藪の中に一筋の踏み跡を残した野茂英雄に拍手を送りたいのです。いま振り返るとあのときが日本のプロ野球が進化した瞬間です。今秋のライブドア、楽天の新球団旗揚げも日本の野球界にとって新たな進化の兆しを予感する出来事です。
 原価管理の世界では、この野茂が捨てた一億数千万円を意思決定のための機会原価(オポチュニティコスト)といいますが、人生には「捨てることによってしか得られないもの」がいかに多いことか。老中になっても、なかなか捨てられないことばかり「捨てる勇気」を持ちたいものです。 

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コメント

まったく見事に符合していますね。昨年は中村の駆け引きに負けて大金で引き止めたり、経営力を疑いますね。FAで放出すると球団にお金がはいるそうですから、オリックスはイチローを出して目先稼いだと聞いています。「経営=儲け」というのも「Innocent-Fraud」ではないでしょうか?
 僕は「人生=時間の使い方」と考えるようにしています。老中になると「もう少し稼いでおけば・・・」と考えてしまいますね。「迷いながらも曲がりくねった一本の道」でいきましょう。

投稿: 懐中電灯 | 2004/10/05 20:57

 野茂そしてイチロウ
  メージャに行った野茂投手の開拓者精神は、金銭を捨てた所に 価値があるとのお話は貴重だ。中老になっても少なからず今だもって、老後資金はどうのこう のと言っている金銭亡者の私は、本当に頭が下がる。それにしても野茂の近鉄、イチロウのオリックス、松井の西武 、本家本元の球団がお落ち目だ.
 フアンであるお客さまを持っていることすらも意識せずに 更に 自己の無能経営力を赤字だと騒ぐことで、リストラを実行しよう として、更に無能さをさらけ出す。似た様な事をいま自分はしていないのか? 振り返る。

    とよとよ 

投稿: とよとよ | 2004/10/05 15:12

野茂のロッカーには早くからメジャー入りの目標を書いた紙が貼ってあったそうです。ストライキもお金も迷う材料にはならなかったのでしょう。経営理念も紙に書き唱和することで、行動規範が身についておのずから行動が理念の方向にむいてくのでしょう。

投稿: 懐中電灯 | 2004/10/03 22:39

野茂すごいですよね。
決断する時、家族・友人・知人から少なからず反対されたと思うんです。野茂がそれを押し切って行動した後には野球が好き、自分の目標(夢)に正直だったと思います。
まだまだ結果からみてしまう私ですが、ブログを読ませて戴いて思いがあったからの行動なのですね

投稿: 山本権兵衛に憧れて | 2004/10/02 10:26

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