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2005/01/20

農村部を豊かに出来るか?

昨年暮れにペルーを駆け足で観光してきました。日本の3.5倍の国土ですが、長い海岸線に沿ってほとんどは砂漠、緑のあるところはアンデス山脈から流れ出る川に沿ったオアシスと標高3,000~4,000メートルのアンデスの高地です。農耕地はほぼ日本の面積と同じ位でジャガイモ、とうもろこしが主な農産物です。貧しい農村部から都市へ流入する農民は町を外れた国有地の高地に板や布で囲った掘っ立て小屋を建てて棲み始めます。少しお金が出来ると日干し煉瓦で壁をつくりいつの間にか定住する家ができ集落になっていくようです。国有地といっても砂漠でなにも育ちませんから政府も取り締まりもあまりしないのでしょうか。その人々を目当てにタンクローリーで毎日水を売りにくるといいますから、常に格差の中に商売ありです。それにしても極貧の農業国です。カンボジャなど東南アジアでも農村部と都市部の格差がとても大きいのです。絶好調の中国経済でもバブルっているとか、貧富の格差が暴動を生むからまもなく破裂するといった議論がなされています。それなのに日本のリーダーたちは、急速に格差が拡大する方向に舵を切ってしまいました。日本のこれまでの成功は農村部と都市部の格差などあらゆる格差を縮める努力をしてきたことにあると思います。政府が積極的に保護をし、税金で補助金をつけ、お米を高く買って国民に提供してきました。そのおかげで農村部も格差が縮小してテレビ、冷蔵庫、自動車と工業製品のお客様にしてきたのです。
 一般論にすると、貨幣経済の下では時間の経過とともに腐ってしまうものを持っているものが不利なのです。漁民、農民は収穫物は売らずに抱えていれば腐ってしまいますから手放さずに手元に置くことはできません。一般労働者も自分の時間を切り売りしているので在庫をすることができないのです。そこで買い叩かれ値段が下がってしまいます。ところが資本は眠っている間も増えていきます。放置すれば格差は広がるばかり、その格差を縮める努力が必要です。経済とは「経世済民」の略だったのですがすっかり忘れ去られています。格差はあらゆるところで、弱いところに出てきます。世のリーダーの方々には是非弱いところに注意を向けていただきたいのですが、一方自分は弱者だと認識できた人は、帰らざる河の激流を無事下っていくために「自律」「自己責任」の覚悟する以外にないようです。これからの日本の農業は製造業と同じように高技術で、高品質、高付加価値を目指していく以外にないようです。
 

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コメント

その通りです。現状を認識すること、それを憂うことも大事ですが、憂いているだけでは自分の現状は変わりませんから、自分の問題として受け止め、考えて行動することが必要ですね。警世の書も沢山でています。本を読むということは、よりよい行動するための情報収集です。昔の演歌のさびのように「あなたならどうする・・・・」と問いかけているのですから、憂いているだけでは駄目ですね。自己責任とは「自分の人生は誰も責任を取ってくれない」ということです。それを自覚することが自立なのでしょう。

投稿: 懐中電灯 | 2005/01/23 15:25

経世済民、今の大臣の1人も学生時代恩師からこの言葉を聞いて経済学者を目指した。と聞いたことがあります。今、どこの民を救おうとしているのでしょうか?でも私達はまず自助ですね。

投稿: 山本権兵衛に憧れて | 2005/01/20 12:42

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