« 農村部を豊かに出来るか? | トップページ | 希望格差社会の傾向と対策 »

2005/01/23

素直に語ろう

老中を生きるようになって、夫婦で観光旅行にでかけるようになりました。あるときツアーで同席した老中の男性(Aさん)から「ご夫婦でいいですね」と声をかけられました。「私は65歳になり完全リタイアしたので、夫婦で海外旅行をしようと思って10年のパスポートを取ったのですが、家内は一度も使うことなく急逝してしまいました。」その後のAさんの言葉がつまらないのです。「お陰でパスポートを取った費用が無駄になってしまいました」Aさんのご本人の心の中はけっしてお金が無駄になったことを悲しんでいるのではなく、人生の長い旅を苦楽を共にしてきた奥さんと老中を楽しもうと思ったのにそれができない、この世の無常を想いつつ、心の中で奥さんを偲びつつ旅をしているように見受けました。それなのについ照れ隠しに「お金がもったいない」と表現してしまうのです。率直に「だからいまでも家内の形見を持って旅をしている」とか「おかげ二人分楽しませてもらっている」と素直に語ったほうがいいのではないでしょうか。
 今の日本人はとかくお金の無駄とか経済に置き換え語らないと、建前、きれいごと、青臭いと思われがちです。思われがちというより思われると、みんなで思い込んでいるのではないでしょうか。相手がどう思うかではなく、いま自分がどう思っているのか、率直に表現する言葉を持って表現することが必要なのではないでしょうか。お金の話になるとこれまた反対に率直に語れないのです。突然「カネじゃないよ心だよ!」を持ち出します。「素直になろうよ」といいたいのです。相田みつをの日めくりに「お金が人生のすべてではないが、あると便利、無いと不便です。便利なほうがいいなあ」とあります。何事も率直に本音で語るこの境地に達したいと自戒する日々です。

|

« 農村部を豊かに出来るか? | トップページ | 希望格差社会の傾向と対策 »

コメント

『素直』難しいですね。自分を振り返ったら何故あの時・・・というのが沢山あります。
ついつい見栄張ってしまったりしてしまいますね。
素直に言った方が受け入れられる事が多いのに・・・
反省しますね。

投稿: 山本権兵衛に憧れて | 2005/01/23 15:39

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/50017/2667533

この記事へのトラックバック一覧です: 素直に語ろう:

« 農村部を豊かに出来るか? | トップページ | 希望格差社会の傾向と対策 »