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2005/03/17

弱者への目線

<大漁>金子みすゞ
あさやけ こやけだ たいりょうだ 
おおばいわしの たいりょうだ。
はまは まつりの ようだけど
うみの なかでは なんまんの
いわしの とむらい するだろう。
 偶然のチャンスで金子みすゞの詩を読む機会を得ました。金子みすゞの詩には弱者への目線を感じます。弱者への目線は目に見えないものをみる感性だと思うのです。大漁という詩にも浜ではいわしの大漁で、沸き立っている姿が眼に浮かびます。しかしその影で海の中ではいわしが仲間の葬式を出しているというのです。有頂天になってはいけない、自然の恵みへの感謝を忘れてはいけないということなのでしょう。古代の祭りは大自然の神への感謝の祈りと貢ぎ物を捧げたものです。今日大漁で潤う漁師はこの鰯を売ってお金を手にすることでしょう。とするとこのお金は鰯の生命で贖われたものといえます。人類の歴史を遡っていくと、お金というものを発明して狩猟採集社会、農耕社会、産業社会と遷移してきました。現代に流通している紙幣ももとをたどっていくとすべては大自然の恵みへ辿りつくといってもいいのではないでしょうか。

そしてあのいわしからもらったお金は、漁師は自らの労働時間(生命)によって贖っているのです。その漁師の生命であるお金も回りまわって私のところへも回ってきているのです。現在のお金は金や銀に裏打ちされてはいないのですが、お金の目に見えない側面に大自然の生命の輝きが裏打ちされていることを感じることができたら、お金を受け取り、お金を渡す折々に大自然の生命の輝きの一端を感じることができたら、大自然の恵みに感謝し、お金の使い方にも一工夫できそうな気がします。金子みすゞの詩から感じるのは「弱者はけっして敗者ではない」という視線です。金子みすゞの感性に学ぶことが沢山あります。お金を蔑視するのでもなく、お金を崇めるのでもなく上手に生かす知恵が今の日本人に求められているように思います。それにしてもフジテレビとライブドアの戦いも凄まじいものがありますね。戦いの影でだれのとむらいを出すのでしょう。きっといわしも漁師も、そして詩人も嘆いているのではないでしょうか

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コメント

紙切れのお金を発行して、大自然の恵みを過剰に消費して、未来のエネルギーを使いすぎてその結果地球環境を破壊しているのが、現代人なのです。温暖化、種の絶滅などもしかするともう間に合わないのかもしれません。

投稿: 懐中電灯 | 2005/03/19 00:07

お金は大自然の恵み、その恵みで大自然を破壊しているという側面もありますよね。なるほど、お金の使い方を考えないといけませんね。私も自主的に何かをしないといけませんね。最近良い仲間、良い場所を発見しました。そのような所で話す事も一つの行動かもしれませんね。
山本権兵衛に憧れてから改名します。

投稿: 雑草 | 2005/03/18 09:04

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