« トルコという国 | トップページ | 社員(労働者)受難の時代 »

2005/05/26

トルコという国(2)

<写真は博物館になっているギリシャ正教のアヤソフィア大聖堂のモザイク壁画>
pict0031 トルコはとても親日的です。その理由は100年前アジアの新興国家日本が日露戦争で大国ロシアを破ったからです。当時オスマントルコ帝国は衰退期に入っておりロシアをはじめ英、仏、オーストリアなど西欧の列強から攻められ、解体されようとしていました。その敵国のひとつロシアを名もないアジアの小国が破ったのです。日本は当時世界の不思議といわれる明治維新を成し遂げ、ひたすら西欧をキャッチアップして近代化を急ぎました。急がなければ日本も西欧の植民地になってしまうからです。そのアジアの小国がいつの間にか中国東北部(満州)朝鮮半島へと南下するロシアと対峙するポジションに立っていました。そのままロシアの南下を見過ごせば、日本列島は一衣帯水直接ロシアの脅威に晒されてしまいます。

靖国問題でいま中国、韓国から非難されています。日本もやむをえず、なんとか引き分けに持ち込もうと、戦った日露戦争に勝ったと錯覚して結果として、自らが東海の小島の国であることを忘れて、「大日本帝国」と名乗り積極的に侵略する側に回ってしまったのですから言い訳にはなりませんが、あの時日本がロシアと戦わなければ、今日の日本はなかったことも事実です。
 トルコの青年ケマル・アタチュルクは日本の明治維新とその後の近代化を見習って、トルコ帝国が列強から蚕食される中、独立を保ちつつ革命に成功し、スルタンの専制帝国をトルコ共和国に変身させたのですから、トルコの革命も明治維新に匹敵する見事な革命だったのです。ガイドのヌルラさんは、アメリカのイラク侵攻で観光客が来なくなり、ガイドの仕事が途絶え、貯金を食い潰して暮らしてきた丸二年の窮状を吐露しながらも、しきりにアジアの民族として600年以上に亘って西欧と戦い続けた唯一の国」と、強い国をアピールしていました。日本のインテリにこれほど率直に国を愛して語れるひとも少ないのではなかろうか。(続く)
<ケマル・アタチュルクについて>
http://www2s.biglobe.ne.jp/~tetuya/REKISI/siritori/kemaru.html

|

« トルコという国 | トップページ | 社員(労働者)受難の時代 »

コメント

僕は違った意見を持っています。勿論部分的に切り取って今この瞬間の出来事を切り取れば、国内問題、戦犯も勝者が裁いたもの、帝国主義もかっては当然だった。世界の歴史を学べば日本のしたことも当然ということになりますが、被害を受けた身になって考えたら、声高に正当化すれば、反作用がくるのは当然ですね。当然と当然がぶつかり合うとまた戦いになります。殴ったほうが謝ってはじめて、殴られたほうもゆるせるのではないでしょうか。孫文に革命資金を出した日本人は長崎の方、孫文たち革命家は日本語に翻訳した資本論を読んだとも聞いたことがあります。ブログにも書きましたが。香港が100年経って返還されはじめて、「自ら語れるようになった」と中国が映画化した鴉片戦争の冒頭にありました。当時清朝の腐敗も極限に達していたのです。トルコも同じでオスマントルコの最後の皇帝はトルコを西欧に分割することを認めていたのです。それをケマル・アタチュルクが立ち挙って、独裁者になって共和国としてまとめたのです。梅原猛が書いておられるように、元来日本の神社は勝者が敗者を祭ったのだそうです。その意味でも靖国神社は建立の時から趣旨が違っていると思います。日本人は愛国心を吹き込まれたのは明治以降です。それまでは藩ですから愛国心=郷土愛=家族愛でした。権力者が愛国心とか自立とか自己責任といったら弱者は気をつけなければいけません。犠牲にされます。もしかしたら、靖国参拝は国民を煽るため、憲法改定の世論つくりかもしれませんね。「リメンバーパールハーバー」と言われても、「ノウモア広島、長崎」といって、「リメンバー広島、長崎」とはいわない民族です。梅棹忠夫著「文明の生態史観」を読んでみてください。自信を持って日本を愛することができます。

投稿: 懐中電灯 | 2005/05/27 13:11

私が日本について最近感じるコトは『国を愛しています』と言うと非難される傾向があるということです。靖国問題もそうですよね。私は深い所まで今解っていませんが胸を張って参拝すべきと思います。現在から振り返ると確かに悪い事なのでしょうが、靖国に奉られている方々は当時真剣に日本の事を考えて行動なさったと思うのです。だから中国の主張を聞くことはそのような方々に失礼だと思います。

投稿: 雑草 | 2005/05/27 08:02

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/50017/4246501

この記事へのトラックバック一覧です: トルコという国(2):

« トルコという国 | トップページ | 社員(労働者)受難の時代 »