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2005/07/13

因果応報は神仏のはからい

「親の因果が子に報い」というトラックバックがきました。「親日反民族行為者・財産還収特別法」という法律がお隣の韓国国会で採択されるのだそうです。日本が韓国を統治していた時代に日本の統治に協力して得た財産を、本人及びその子孫から没収するという内容の法律がいまお隣韓国で成立するのだそうです。その法律自体は隣国のことですから是非を論じる立場にありませんし、政治的なことに深入りしたくありません。しかし”因果”について少し書いておかなければなりません。7月7日ロンドンで起こった傷ましいテロ事件の連鎖も”因果応報”をあげつらっていては人類が死滅するまで永遠に断ち切れません。

 「親の因果が子に報い」という言葉は、遠い記憶の中に残っています。戦後まだ間もない頃、シベリアから引き揚げてきたばかりの父に手を引かれて、今の池袋駅前あたりの闇市を歩いていました。おどろおどろしたろくろっ首の看板を背に、この口上で木戸銭を取って興行をしていた見世物小屋がいくつかありました。その前を通るたびに「悪い事をするとこうなるぞ」と脅かされたものです。確かに仏教にも因果の法則があります。すべての結果には必ず何がしかの原因があることは間違いありません。善因善果、悪因悪果といいます。そのことを誤用して「因果応報だ、ざまあみろ」とやってはいけないのです。善悪は神様、仏様の判断でけっして人間の価値観で判断してはいけないのです。まして”因”は過去”果”は現在ですから、現在の価値観で過去の”因”を計るのはムリがあります。
 因果の法則は、「過去の因を知らんと欲せば現在の果をみよ、未来の果を知らんと欲せば現在の因をみよ」です。言い方をかえれば「過去の己の行動を知りたければ、現在の己の姿をみよ、現在の己の姿の中に過去の己の行動の結果が現れている」「未来の己の姿を知りたければ、現在の己の行動をみよ」です。過去、現在、未来三世に及ぶといっています。その”因”は過去の”果”によって引き起こされるし、その”果”はさらに過去の”因”に原因があったわけです。だからこそ現在の、しかも四苦八苦に悶え、利害渦巻く人間界の、神仏から観れば浅はかな価値判断で、未来に”果”を引き継ぐな「因果は未来に巡るぞ」といっているのではないでしょうか。古代人が信じた輪廻転生を現代人の多くは信じようとしませんが、輪廻転生を信じたほうが因果を断ち切ることができるのではないでしょうか。古代人の知恵に学びたいものです。

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コメント

『輪廻転生』というのは、魂は巡るということですよね。私も浅知恵がパッと浮かぶのですが、先がまだまだあると思うと皆と仲良くしていた方が良いし、自然環境も残しておいた方が良いし、辛い循環は、自分が断ち切るという覚悟が必要ですね。

投稿: 雑草 | 2005/07/13 08:16

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