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2005/07/18

ユニクロの社長交代劇に思う

7/14日の記者会見をニュースでみました。若い玉塚氏の目にキラリと涙が光ったのは私の目の錯覚だったろうか。ユニクロが柳井氏の会長就任、有機野菜ビジネス参入を報じた当時を思い出します。遠い記憶のようですがたったの三年しか経っていません。当時39歳の玉塚氏に後事を託し、ファーストビジネスからスロービジネスへとまったく異質のビジネスを成功させ名経営者への道を歩むかに見えた柳井氏は、たった三年で名経営者への切符を若いラガーマンの誇りと共に、自ら破り捨ててしまいました。

若い玉塚氏はこの経験を糧に、さらに人間的に成長するチャンスを得たことでしょうが、すでに56歳の柳井氏は「六十歳隠退」の自説を撤回し、「エバーヤング」「青春とは・・・・・」と果てしない膨張の道をひた走っていくのでしょうか。幾多の企業の前例を見るまでもなく、目に見える企業業績の向上と引き換えに、社員の疲弊を省みず走り続ける会社に未来はないのではないでしょうか。このブログで「小さなトップ企業」と題して企業の自立の条件を①自社ブランドを持っているか②価格決定権をもっているか③トップ自ら、自分の首を切ることができるか、と三つあげました。有機野菜というスロービジネスを成功させ、その遺伝子をユニクロに組み換えて、生々流転の法則から脱することができるのではと期待していたのですが、今回の交代劇は「企業は永遠」という命題を背負った企業が、生々流転の法則から自立することの難しさ、自らの出処進退を、自ら決めることの難しさを教えてくれています。
 

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コメント

私も日経で見ました。記事に一枚の写真が載っていたのを思い出したのですが玉田氏が居心地の悪そうなのを強く感じる写真でした。柳井氏とのスピードの違いの様なことが書かれていたように思いましたが私も人財が柳井氏が思うようなスピードでは育たないのでは?と思います。以前マイカル(寿屋)の話を聞いたのを思い出しました。マイカルも人財が育っていないのに拡大を急ぎすぎて失敗した二の舞にならないと良いなと思いました。

投稿: 雑草 | 2005/07/18 07:37

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