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2005/09/23

デフレが終わる?(1)

「そろそろデフレから脱却か?」という声が聞こえてきます。デフレが止まることがバブルの後遺症完治の証のように考えて、テレビや新聞の報道も好ましいことと歓迎している風潮があります。しかしよく考えていただきたいのです。原油や鉄鉱石など基礎資源の高騰でコスト高になった業界が自社商品の値上げに踏み切って、上流から下流へと波及しつつあるのです。

しかしそのように価格転嫁できる企業は構造改革?といって寡占化した力の強い会社や高技術で自社商品に独自性を持った強い会社だけです。弱い企業はコストは上がり価格は抑えられさらに苦しくなっています。原油の高騰がニュースなどで報じられて社会的にも認知されてきたので、原材料(変動費)の高騰はまだ幾分価格転嫁の可能性がありますが、営業マンのガソリン代などなど経費(固定費)面でコストが上がる部分は弱い企業ではとても価格に転嫁することなどできません。そして個人も同じです。「デフレ脱却=生活費の負担増」をどこに転嫁できるのでしょう。我々の若い頃はインフレが常態化していましたから、毎年ベースアップといった慣習もありましたし、御用組合だといいつつも幾分働くものの権利を守ってきました。すでに労働組合が無力化した今日、働くものはどうすればいいのでしょう。弱い企業で働くものは二重のしわ寄せを受けることになるでしょう。津波の第二波が押し寄せてくるようなものです。政府が弱者を守り、敗者を救うことをするべきときなのに、小泉首相は「強くて非情」を高々と掲げていて、それを庶民も支持してしまいました。「強くて思いやりがある」という道はむずかしい道のようです。結論は21世紀は企業は技術力を高め強くなる以外に道はありませんし、個人は自分で自分を鍛え、自分で自分や家族を守る以外に方法はないのです。それでもあきらめないで「強くて、思いやりのある」を目指してきましょう。

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コメント

『思いやりのある』と『優しい』というのは違うのですよね。本当に厳しい時代になってくると想像しますが自分を鍛えていかなくては、いけませんね。私は、先生が理想に近いように感じます。

投稿: 雑草 | 2005/09/24 08:44

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