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2005/10/29

棹秤と紙幣(5)楽天も

楽天から仕掛けるTBSのM&Aやライブドアとフジテレビの件も、若い経営者が「紙切れ」を分銅に、棹秤を持って仕掛けていると見れば話が分かり易いですね。誰でも「紙切れ」さえ準備できれば、棹秤を操れるのです。カネで時間を買う時代です。しかし頭脳明晰な彼らが明晰ゆえに忘れているのは「熟成」という概念です。企業価値の本当の価値とは熟成という時空の中で作り上げていくものです。意識的に企業価値を時価総額と矮小化して、すべてを「紙切れ」で処理しようと思っても、左の皿に載らないものがあります。それがもっとも大切な目に見えない資産、目に見えない経営資源ではないでしょうか?それを計る棹秤は今も神様の手の中にあるのでしょう。時代とともに目に見えない資産が絶滅していくと、生き残る目に見えない資産はさらに貴重になっていきます。絶滅危惧になっていないことを祈るのみです。

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2005/10/28

棹秤と紙幣(4)投資信託も

投資信託は低金利の今、リスクを負いたくない庶民に高利回りをうたい文句に、銀行預金をリスク市場に引き出しています。リスクを負いたくないはずの庶民に、XXグループ投資信託、OOグループ投資信託などという特定のグループの株式を対象にした投資信託が現れているということはどういうことでしょうか?導火線で繋いだ地雷を埋設した地雷原の上を安全な?装甲車の後部座席に乗って走っているようなものです。誰がなんのために運転しているのか、その向かっている方角は?一つの地雷を踏んだら連鎖的に爆発する地雷原から逃れることはできません。ひょっとすると自爆テロの操縦する装甲車の後部座席に載っているのかもしれません。投資信託を買うひとのために運用してくれているなどど脳天気に考えないでください。巧みな言葉やパンフレット、商品仕立ての裏に隠されているリスクを後で被るのは庶民です。多額の資産を持たない庶民こそ集中しないこと、分散しておくことです。

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2005/10/26

棹秤と紙幣(3)村上ファンドも

都心の不動産価格が上がっているのも、誰かが棹秤を持って目盛りを動かしているのでしょう。80年代後半の不動産バブルと違うのは、抱えるリスクをさっさとREIT(不動産投信)などとカッコイイ名称で目先の利回りを良くして、個人の低利の銀行預金と取り替えさせ、薄く広くばら撒まいていて、自分では利益を確定して逃げてしまっていることです。

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2005/10/19

企業価値と株主価値

書店の店頭に株式投資の本が大きな売り場面積を占めるようになり、久々に株式市場が賑わっています。インターネット証券の力もあって個人投資家も急増しています。しかし忘れてはいけないのはアメリカのエンロン事件に代表されるニューヨーク市場のインチキ相場です。経営者、会計事務所、政治家も絡んで株価を吊り上げて行き詰まり倒産しました。エンロン社内でも経営者は事前に売り逃げていて、一般社員は401K年金を注ぎ込み仕事と一緒に将来の年金も紙屑にしてしまいました。

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2005/10/18

棹秤と紙幣(2)原油の高騰

実物経済の時代(見えるものが先行する社会)は棹秤の左に吊るしたお皿に「モノ」を載せて、右に分銅をぶら下げてつりあった目盛りのところをモノの価格としたのですが、虚物経済の時代(見えないものが先行する社会)は棹秤の右の分銅を変えながら、目盛りを操り左の皿に実物を載せて測る時代です。先物相場といいますが、順序からいくと「後物相場」といったほうが分かりやすいですね。

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2005/10/17

棹秤と紙幣(1)棹秤の分銅が紙幣に

原油が高騰して折角回復しかけた経済が再び下降するのではないかと心配する向きもあります。そもそも原油の高騰の原因は?その目的は?その影響は?自分はどうしたらいいのでしょう。 昔棹ばかりというものが使われていました。目盛をつけた長い棹の左の端に取り付けた皿に、重さを測りたい実物を載せ、右に分銅を吊るして平行になる目盛りを読み分銅の重量と支点からの距離で実物の重さを測る秤です。実物経済と紙幣との関係もこの原理と同じです。紙幣を分銅と考えればいいのです。抽象的に貨幣といったりマネーというと隠されてしまうものが多いので、現代の貨幣は紙幣であり、紙幣の本質は紙切れということを忘れないために、ここではあえて紙幣といいます。「眼が覚めたら紙切れ?」と考えておくべきでしょう。

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2005/10/16

粉飾決算と監査法人

私もサラリーマン時代12年間経理部門に所属したので、粉飾決算のことは人事ではありません。しかし私が学び実務に従事していた頃の会計学には保守主義の原則が強く働いていました。社会的にも「疑わしきは計上せず」法的に可能な限り安全重視で、保守的に会計処理をするような力が強く働いていたように記憶しています。直近のカネボウの粉飾決算に代表されるように粉飾決算が頻発しています。監査法人さえ積極的に関与してしまっています。担当の公認会計士が起訴されて、本来公正を監査する立場のプロがどうしてと非難されます。本来「士」がつく職業ですし、難関の試験を突破した方がどうしてともいわれます。

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2005/10/07

「『気づくこと』のときめき」を大事に!

私が主宰するビジネス感性トレーニング(BST)研修に8月に参加いただいた九州大学医療経営大学院の院生坂井浩美(看護師)さんが、講師冥利に尽きるうれしい感想を寄せてくれました。手前味噌ですがうれしさのあまりご紹介してしまいます。クリックしてください。http://www.senkensoi.net/opinion/index.html
かれこれ27年「『気づくこと』のときめき」、毎回これだけは伝えたいという思いで講師として人前に立ってきました。坂井浩美さんはたった一回で、しっかり受け止めてくれています。いかなるテーマであろうと伝える者は、受け取るひとが、みずから気づいて、行動を起こす触媒に過ぎないのです。しかし一旦気づけば本人すら意識していなくても、講師の名前すら忘れてしまっても、自然に一歩踏み出していくものなのです。決して多くはありませんが、こういう感想をいただくので、老中になっても講師稼業がやめられません。

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2005/10/03

他山の石?

楽天の田尾監督解任で庶民の同情は田尾さんに集中していますね。僕もその庶民のひとりです。三木谷オーナーと田尾監督の間に秘められた情報があるのなら別ですが、庶民は現在巷に伝わる情報だけで判断するしかありません。現状田尾監督解任劇は経営者としての三木谷さんは折角のチャンスを一つ潰してしまいました。

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