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2005/10/17

棹秤と紙幣(1)棹秤の分銅が紙幣に

原油が高騰して折角回復しかけた経済が再び下降するのではないかと心配する向きもあります。そもそも原油の高騰の原因は?その目的は?その影響は?自分はどうしたらいいのでしょう。 昔棹ばかりというものが使われていました。目盛をつけた長い棹の左の端に取り付けた皿に、重さを測りたい実物を載せ、右に分銅を吊るして平行になる目盛りを読み分銅の重量と支点からの距離で実物の重さを測る秤です。実物経済と紙幣との関係もこの原理と同じです。紙幣を分銅と考えればいいのです。抽象的に貨幣といったりマネーというと隠されてしまうものが多いので、現代の貨幣は紙幣であり、紙幣の本質は紙切れということを忘れないために、ここではあえて紙幣といいます。「眼が覚めたら紙切れ?」と考えておくべきでしょう。

異論もあるしれませんが、一番強い紙切れがドル、二番目がユーロー、三番目が中国元最後が円でしょうか。強さとは裏付けは軍事力です。円はドルと分かちがたく結びついているという点では今のところ二番目かもしれませんね。世界の人々が共通の分銅としてドルを喜んで受け取っていました。アメリカだけが大量の純紙切れを印刷して分銅として配ってきました。近年ユーローも中国元も世界中で受け取るようになってきました。純紙切れの発行元が三極プラス日本になっています。大量の純紙切れ、準紙切れが世界を駆け回る時代になったのです。いわゆる過剰流動性の時代です。アダム・スミスが国富論に書いた実物経済の時代は右の端に乗せる実物が主で、分銅の増殖にも神の手が働いていましたし、棹秤の紐を持つ商人はエルメスでした。しかし純紙切れの分銅を想像を超える量で増殖させ、想像を超えるスピードで動かす時代、棹秤の紐を見えないところで一部の人間が握り、入れ替わり立ち替わり、自在に実物と分銅を操る社会になってしまいました。(続く)

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コメント

それを見抜く力が表現は悪いですが猜疑心ですね。

投稿: 懐中電灯 | 2005/10/17 10:07

操っている人はどのような人なんだろう?入れ替わり立ち替りとは?

投稿: 雑草 | 2005/10/17 08:20

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