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2005/10/16

粉飾決算と監査法人

私もサラリーマン時代12年間経理部門に所属したので、粉飾決算のことは人事ではありません。しかし私が学び実務に従事していた頃の会計学には保守主義の原則が強く働いていました。社会的にも「疑わしきは計上せず」法的に可能な限り安全重視で、保守的に会計処理をするような力が強く働いていたように記憶しています。直近のカネボウの粉飾決算に代表されるように粉飾決算が頻発しています。監査法人さえ積極的に関与してしまっています。担当の公認会計士が起訴されて、本来公正を監査する立場のプロがどうしてと非難されます。本来「士」がつく職業ですし、難関の試験を突破した方がどうしてともいわれます。

しかし監査法人という組織が大きくなり、公認会計士も組織の論理に従わざるをえなくなっていったのではないでしょうか。監査される企業が多額の監査料を支払うわけですから、組織としてはお客様でもあるわけです。組織が大きくなり組織の論理で業績を優先し、売上だ、利益だというようになると、お客様を失うか、要求に従うかの瀬戸際では粉飾に手を染めてしまうのも理解できます。「そうはいっても会社が・・・」と奇麗事ではすまされないのです。太平の世の江戸時代でも本来野武士であった「武士」城勤めのサラリーマンになっていったのと同じです。藩を追われれば太平の世では再就職は不可能です。トップに逆らうことはできないのです。自分はともかく妻子をどうするのでしょう。企業が自分を監視する監視料を支払う現在の方式では,監査の不正は防げないのです。なにしろ今回の郵政改革騒動で現代では「士」の中の「士」であるはずの代議士も党首の方針に逆らって放逐され、その仕打ちに恐れをなして、皆さん民意のせいにして前言を翻してしまったわけですから、公認会計士のこと非難する資格はありません。アメリカの1990年代エンロン事件など沢山の粉飾、不公正がありました。アメリカに遅れること十年、この日本も株主資本主義が猛威を振るう時代この不公正の問題はますます大きく、根が深くなっていくことでしょう。

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コメント

弱者ほど猜疑心を旺盛にして鋭敏に行動しなければ食べられてしまいますね。大自然の生物の行動をみると良く分かるのではないでしょうか?シマウマもライオンが近づくと、耳がピンと立ちます。ライオンも風下から音と臭いを消して近づきます。
 監査法人と一般にいう会計事務所は似ていますが役割はまったく違います。監査法人は株式を上場している会社が適正な会計処理をしているかどうかをチェックする機関です。一般に言うところの会計事務所は税理事務所で、納税を指導する機関です。現実には中小企業の会計業務の代行を業務にしているところが多いですね。

投稿: 懐中電灯 | 2005/10/17 10:05

百歩譲って企業、会計事務所はそれでいいのでしょうが、私達庶民が夢と希望を持ってその様な企業に投資しカネボウのようになったらどうすればいいのでしょうか?猜疑心が強くなりますね。

投稿: 雑草 | 2005/10/16 08:44

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