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2005/12/06

「経営総合」と「総合経営」の間違いに困惑

ブログでは直接仕事に関ることは極力書かないことにしてきましたが少しだけ誤解を解くために書くことにしました。世の中耐震偽装事件で騒然としています。その後で糸を引いているのが、「総合経営研究所」という会社です。私の会社は「経営総合研究所」です。正義感旺盛な方々はせっかちな方が多いのか、抗議のメールや電話をいただきます。

中には「ぶっ殺すぞ」という穏やかならぬ電話もあります。このような正義感旺盛な方は是非無料でご招待いたしますので私の公開講座にご参加ください。ご一緒にたとえ蟷螂の斧でもいいから、世の中から少しでも「企業の目的は利潤追求」という偽の錦旗を掲げて悪い事をする人間を減らしましょう。
私が今までブログに書いてきたことも、仕事の中で講演や研修でお伝えしてきたことも今回の問題の対極にあるものです。こういう事件が起きないようにと警鐘を鳴らしてきました。こんな問題が起きるたびに心の中で繰言のように「だから言ったじゃないの」呟いてしまいます。
このような問題を起こす原因になる、利益至上主義、拡大主義に異議を唱え、目的と目標の違いなど原則論をこのブログに書いてきました。多くの方が「企業とは営利を目的とするもの」と理解しています。そこにこのような問題が起きる根源があります。「営利が目的」と考えている方々はすべからく潜在的にこのような問題を起こす火種を自分の中に抱えています。たまたま思いつかなかったか、度胸がなかっただけ、一線を越えることが出来なかったか、そういう立場に立たなくて済んだだけです。私とて同じです。日々自分に言い聞かせていなければ、つい煩悩のなせる業で間違ってしまいます。
 企業とは「仕事を通して『利潤の追求』が目的」ではなくて、「仕事を通して『お役に立つ』ことが目的」です。「お役立ち」が目的で「利潤」は目標(手段)です。この目的と目標の取り違えこそ問題の根源です。「喉元過ぎれば熱さ忘れる」の例えもありますが、「監査法人の粉飾決算幇助」「雪印の事件」「三菱自動車の欠陥隠蔽」「リホーム詐欺」などなど枚挙にいとまはありませんがすべて根っこは同じです。今回のような事件を引き起こす方々への警鐘として、すでに2004年9月28日このブログに「孫悟空の金の輪と経営理念」を書いてあります。経営理念とか企業の社会的責任(CSR)を掲げるのは「お客様のため」「社会のため」ではなくて自分のためです。自分の頭に金の輪を嵌めて暴走を止めるのです。「他人のため」などとおためごかしにやっている会社はいつか問題を引き起こすことになります。詳細は「経営」の項目に分類してありますのでご一読ください。

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コメント

初めて書き込みさせていただきます。

素敵なブログですね。

過去の分も、時間を取ってゆっくり読んでいきたいと思いました。

偶然とは必然は同じ事なのか、私にはまだよくわかりませんが、
誰とでも、何とでも、何かしらの縁はあるのだろうなぁ…と考えます。

『無宗教からの「歎異抄」読解-ちくま新書』
まさに今、読んでいるところです。
思うように時間が取れず、なかなか進まないのですが…

また、ゆっくりお邪魔させていただきます。

投稿: 香奈 | 2005/12/09 14:12

小生も報道を耳にした時、似た名前で間違われなければいいなぁと思っていました。

明賀先生が常々云われていることと「対極」にある内容ですものね。

どんな世界にも悪いヤツは居ます。

会社の犯罪は別の角度を持っていますね。

会社の利益の為にという間違った「錦の御旗」があると、みんなで悪いことをする。

会社の利益(目先の利益)を守るためにという、脳の思考回路が一つになってしまうのだろうね。

常に意識していないといけませんね。

投稿: 市川 稔 | 2005/12/08 11:29

少し悲しいですね。私は、先生を少しですが存じ上げいますし、このブログをご覧になられた方々は、問題になっているような事を先生がする人ではないことは、容易に推測できると思うのですが・・・。
でも悲しいかな今は上手に嘘をつく人が多いのも現実ですよね。

投稿: 雑草 | 2005/12/08 08:10

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