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2006/02/09

地域再生の切り札「エンデの遺言」

リンク: 「生産者倫理」という言葉に興味を引かれ….
縁者對馬省次さんのブログに刈谷哲朗さんの「生産者倫理」が書かれていました。その中に奄美の老夫婦の生活が書かれています。年老いてお金がなくなり、町にいては水道料、電気料を払うことができず、電気も水道もない島で老いの中を生きる話です。小さな政府地方分権、三位一体、「民に出来ることは民に・・・」「医療費改革」などなど改革という耳障りのいい言葉で飾っていますが、

今後税収の見込めない地方を切り捨てる算段ですね。財政が苦しいといって公共サービスを民営化していくと歯止めが効かなくなります。NHKのドキュメンタリーの中でフィリピンで水道事業を株式会社化、しかも外資にやらせた途端、料金が高騰して庶民が料金を払えなくなりやむをえず、庶民はバイパスを繋いで盗んだという話が放映されています。
 競争社会への暴走が止められないとすれば、敗者救済のセーフティネットの充実が不可欠ですが、まったく中央も地方も省みる様子はないようです。
 世界の主要な通貨の連鎖は、怒涛のごとく流れて、世界の隅々までグローバルにひとつに纏め上げていきます。自分の時間という旬な資産以外に稼ぐ手段を持たない弱者と、眠っている間も稼いでいる富という資産を持つ強者とが「世界は一つ、人類は兄弟」と繋がっていったら、格差は広がっていくばかりです。その通貨の発行権を握っているのは強者なのです。
 對馬省次さんもご指摘の通り、地方の有識者は「エンデの遺言」を鋭意研究して、「平成の藩札」を発行し、「富を蓄積する通貨」の機能と「生活のための交換のメディアとしての通貨」の機能との間に緩衝地帯を設けて連鎖の衝撃を和らげていく以外に方法はないのではないでしょうか。古代エジプトには農民が小麦と交換する通貨は小麦が劣化するように、通貨も時の経過によって劣化する通貨があったそうです。
 各地で地域通貨が取り上げられていますが、多くはおままごと程度、セルジオ・ゲゼルのような地域の庶民の生活防衛、弱者保護といった高邁な理想を掲げて取り組んでいるものは見かけません。残念なことですね。

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コメント

明賀先生のブログを拝見して、また新たに目からウロコが落ちた気持ちです。

今まで自分が模索していた解の薄明かりが、かすかに
降り注ぐしぐれ雪の向こうにかすかに私を導いてくださって
いる様な気持ちになりました。
地方がただ単に地域通貨を試しても「おままごと」に
終わってしまう現実が見えてしまって、その先の灯火が
見えないと、少しでも多くの協力を得たいと思っても
難いことも知りました。
説明が不十分、説得力の不足と思ってもいました。

>  競争社会への暴走が止められないとすれば、
> 敗者救済のセーフティネットの充実が不可欠ですが、
> まったく中央も地方も省みる様子はないようです。
>  世界の主要な通貨の連鎖は、怒涛のごとく流れて、
> 世界の隅々までグローバルにひとつに纏め上げて
> いきます。自分の時間という旬な資産以外に稼ぐ
> 手段を持たない弱者と、眠っている間も稼いで
> いる富という資産を持つ強者とが「世界は一つ、
> 人類は兄弟」と繋がっていったら、格差は広がっ
> ていくばかりです。その通貨の発行権を握って
> いるのは強者なのです。

では、果たして、我々地方の人間は、この世界経済の中で
どんな個性を発揮して、どんな役立ち方を提供して行ったら
と課題を背負って毎日をもんもんとしているのが実情では
ないかと考えています。

皆様のお一人お一人のご意見をお聞かせください。
地方に限らず、都会で住まいしている方のご意見も
伺いたいと思います。

投稿: 對馬省次 | 2006/02/10 07:01

不安ですね。地方、私みたいな弱者の生活はどうなるのでしょうか?

投稿: 雑草 | 2006/02/09 08:06

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