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2006/04/23

村上龍の盾(シールド)

村上龍著「盾-シールド」(幻灯舎刊)がよかったです。主人公のキジマ、とコジマは我々老中世代や団塊の世代を代表する幼馴染、その幼馴染のそれぞれの人生の物語です。最終場面ではおもわず目頭が熱くなりました。人の心はとてもやわらかく傷つきやすい、そのやわらかいこころを守る”盾”とはなにか?我々老中はもちろん、これから第四コーナーを回る団塊の世代も、そして迷える若者から子供まで是非読んおきたい一冊です。

著者がなにを伝えたいのか”盾”というタイトルが主題にぴったりです。”矛”とか”剣”といった攻撃可能な武器ではなく、まったく専守防衛、しかも城や砦、防空壕ですらないのです。当てにしても、自分の身体の一部分しか守れない小さな”盾”を自ら選び、身につけ使いながら、傷つきやすいこころを守っていくことそのものが「生き抜く知恵」ということなのかもしれません。さてホームストレッチを走りはじめた僕の”盾”とは?絵本ですがなんぴとにも問い掛けのある本です。
 4月17日(月)からはじまったテレビ東京(12ch)の村上龍が司会する「カンブリア宮殿」もどんな番組になるか村上龍フアンとしては楽しみな番組です。ビデオが便利になって一度予約すれば毎週自動的に録画してくれます。しかし忘れていると、番組が変わってしまっていて、頼みもしない番組が録画されていて戸惑ったりします。
 地球史上5億5千万年前のカンブリア紀は「カンブリア大爆発」といわれるほど現存する生物の原型となる多様な生物が大発生した時期です。現存する多くの動物が目が二つ、耳が二つ、シンメトリーになっていますが、1千万年という地球史上のごく短い期間に、目が沢山あったり、左右が対称でなかったりさまざまな形状の生物が海の中に誕生した時期です。番組のタイトルがその「カンブリア」から取ったとすれば、今がその大変化の時期と認識しているのかもしれません。
<カンブリア紀>
http://www.gnhm.gr.jp/archives/inpaku/cambrian/cambrian.html

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コメント

『シールド』の宣伝よく見かけます。私恥ずかしながら先日まで村上龍氏の著書読んだことがありませんでした。
三日前のことです。時間があったので古本屋に入ったら村上龍のコーナーがありその中から『ストレイト、ストーリー』という本を購入しました。冒頭を読んだだけで物語に引き込まれました。その物語に書いてあったこと「すべてのモノは相互依存している」というコトでした。自分自身は何にも影響をあたえていない、極論を言えば「自分が死んでも何も変わらない」というのは間違いだ。と書かれていました。共感した一冊でした。

投稿: 雑草 | 2006/04/23 09:58

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