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2006/07/16

「負債と資産」と「義務と権利」(3)

「にわとりとたまご」はどちらが先かという議論がありますが、これはおそらく宇宙のはじまりのビックバンまでさかのぼる話なのでしょう。「ゼロの発見」「空と色」に通じるものがありますね。負債(義務)はじめにありきで、資産(権利)は後です。
 ミクシィで若者の情報を見ると、我々の若い頃と違って「起業を志している」ひとが多いように見受けます。老婆心が疼いて役に立たない心配をしたり、気を揉んだりしています。

 起業することは、貸借対照表右の「負債&資本」がはじまりです。新会社法で一円で株式会社が設立できるようになりました。これをみても「負債と資本」は同じ範疇のものだと分かります。負債を負うことで現金(資産)を手にして、その現金(資産)を投資行動で商品や設備などの資産に変えます。負債(義務)→資産(現金)→資産(原材料・商品・設備)への変換です。権利を持ち、権利を変換しただけでは、起業したことになりません。
 次は商品を売る、工場を稼動して製品を作って売る、社員に給料を払う、などの行為です。この行為を「お役立ち」といいますが、この「お役立ち」のために、資産(権利)が目の前から消えてしまいます。資産(権利)をエネルギーとして費消したのです。複式簿記ではこの金額を費用(コスト)と呼び、左側(借方)に記載されます。その「お役立ち」の行為で売上という収益を実現します。収益の金額は右側(貸し方)に記載されるのです。
 起業し会社を経営するということは、「義務→権利→費用(義務の証)→収益(権利の実現)→義務(資本)の増殖」と循環していきます。使ったエネルギー(コスト)より収益のほうが大きければ差額が利益として資本(義務)が増殖したことになります。収益が小さければ、赤字として資本(義務)を果たせないまま義務を食い潰していきます。企業倒産への道です。
 この循環が健全に回っているかどうか、捉えるために貸借対照表で「義務と権利」の大きさを捉え、損益計算書で「費用(義務の証)と収益(権利の実現)」のバランスを捉えるのです。

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コメント

思考の流れと、義務と権利の循環が一致する流れになっていないと思います。営業利益は権利の実現ですから、権利の部分が大きくなることが前提になります。無借金経営は、義務の軽減を目指すことですから、方向としては相反する方向を向いていますね。
 無借金経営というより義務の中味、借入金と自己資本のバランス、権利の中の手持ち現金(手元流動性)を確保していればいいのですから、原理としては、①義務を大きく、②権利を大きく③費用を大きく、④収益を大きくの循環が理想です。
  

投稿: 懐中電灯 | 2006/07/17 13:47

PLは、いかに営業利益の額を増やしていくか、常に考えています。ビジネスの結果が冷酷な数字として出てきますね。BSは、自己資金比率を高め、無借金経営を目指しています。返済をゼロにしたいです。明日からまた考えます。

投稿: komeya | 2006/07/16 22:47

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