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2006/08/07

エンデの遺言が矢祭町に

福島県矢祭町は国が進める市町村合併に背を向け、「合併しない宣言」をして町の歳出削減を徹底し地域再生のモデルになっている町です。
 2006年8月5日の朝日新聞朝刊の記事が矢祭町の取り組みの一つを取り上げていました。地元の商店で買い物をするとスタンプ券がもらえるのです。これ自体は最近どこでも見られることですが、そのスタンプ券の使い道です。

このスタンプ券で町の公共施設の使用料、水道使用料、固定資産税、介護保険料などの支払いが出来るのです。町民が町へ納める税金や公共料金相当分を積極的に、地元の商店で買い物をすれば、町の富の流出を抑えることができます。
 以前にも書きましたが、高速道路、新幹線、飛行機、ナショナルブランド、外国製品、全国チェーンなど等、「地方のお金」はストロー効果で中央へ中央へと吸い上げられる仕組みになっています。それを抑える取り組みが「地産地消」です。
 その「地産地消」の精神の仕上げが地域通貨だと思います。矢祭町の今回の取り組みは、地域通貨の大事な機能の一つ、 エンデの遺言の一つでもあります。

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コメント

地域通貨と言うとボランティアと結んで一部の奇特家の遊びのようになっています。また、お金を絡めるとボランティア精神に反すると批判されてきました。それが町で主導することで地域通貨は文字通り町のお金となります。
このような事をされて困るのは中央であり、全国チェーンの企業でしょう。あらゆる口実を見つけて壊そうとしてくることが考えられます。
矢祭町がいいことを始めた、という捉え方でなく、自分が何か応援出来ないか考えることですね。
特産品を買う、旅行に行く、~~~実行したいと思います。

投稿: yumenosima | 2006/08/09 08:40

ひところ各地で取り上げられた地域通貨は、多くは、深く目的を問うことなく「肩たたき券」のように矮小化されてしまいました。本来国家の通貨発行権に関わるほど大きく、かつ影響力のあることなのです。ボランティア活動とのリンクもいいのですが、地域通貨そのものをボランティア活動として起こせると地域経済そ下支えにもなると思うのですが。
 矢祭町では町が積極的に取り上げているので、スタンプ券が地域通貨に発展するといいなと思っています。

投稿: 懐中電灯 | 2006/08/07 18:42

なるほどビジネスモデルなるぬ地域再生モデルですね。このスタンプ券の使い道に知恵を働かしたわけですね。

投稿: アントニオ | 2006/08/07 17:00

雲水です。
地域ボランティア活動の対価として「肩たたき券」の様な地域通貨が利用されている例を幾つか見聞きした事があります。

中国歴史上、名医が沢山います。御殿医よりは遙かに民間医者が人気が高い。華陀、扁鵲等々。彼らは貧しい人達に喜んで施療し、代金は格安にするとか、野菜などをもらうとか、裏庭や裏山に漢方薬材料を植樹させるなど工夫をしています。地域通貨の前身と言えない事はないですね。

我がボランティアの、一つの目指している形です。

投稿: 雲水 | 2006/08/07 09:16

行政が地域通貨で税金など公共料金を払えるようにしてるのですか!?すごいですね。是非私達が住む自治体にも取り入れて頂きたいです。

投稿: 雑草 | 2006/08/07 08:59

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