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2006/10/19

北ア常念岳から蝶岳を歩く(3)常念岳の秋

     <雪の常念乗っ越し>
20061008pict0045_1 昨日 北アルプスの山域では最も東南の山脈の東の斜面を黄葉を愛でたりしながら、鼻歌交じりで登ってきました。常念小屋のある常念乗っ越しの鞍部にでると途端に雪交じりの強風が襲って来ました。やっと小屋へ入ると、白馬で遭難者が出たと報じていました。10月6日から北アルプスは西北から天候悪化で季節外の雪山状態だったようです。東南の端の常念山脈を登っていたので悪天候を知るよしもなかったのです。
 10月8日いつものように4:30分小屋を出て歩き始めました。15分ほど登って振り返ると眼下に常念小屋を見下ろし、鞍部の緩斜面には新雪が積もっています。しかし前を歩く人も無く、踏み跡もはっきりしない上に、雪と暴風に煽られて歩くこともままならず、30分ほどで小屋へ逃げ戻り、しばし様子を見ることにしました。

                                 <常念岳山頂の雪>20061008pict0048_1          しばらくすると同室の三人のパーティが登りはじめたので、その後を追って歩くことにしました。強風に吹き飛ばされそうになりながら、歩くこと二時間標高2,857㍍の山頂は純白の化粧です。
 谷を隔てて西の山脈が槍・穂高連峰です。今吹いている風と雪は、その槍・穂高連峰を越え、梓川の谷を渡って吹き上げてくるのです。幸い東の外れの常念山脈は槍・穂高で雪の多くを落としてくるのか積雪も少なく、雪に覆われた岩で滑るのさえ気をつければ、前進するには支障はなさそうです。
   <頂上を下る三人のパーティ>
20061008pict0053_1 しかし今日の目標地涸沢はその穂高連峰の懐の中、雪も深そうです。早速目標をここから2.5時間の蝶岳ヒュッテに切り替えて、明日の好天のシャッターチャンスに賭けることにしました。
 三人のパーティが先を歩いてくれているので、踏み跡も新しいものが残り心強い限りです。時折休憩すると後ろを振り返り、しきりに一人歩きの僕を心配してくれている様子が見えます。

    <常念岳の秋>                               20061008pict0068

 自分は単独行で気楽でも、傍で見ていると危なく見えるのでしょう。山での出会いはお互いに無名なので、下山して「お気遣いありがとうございました」とお礼を述べることもできません。ただ心の中で感謝あるのみです。
 風と雪に煽られながら下ってきましたが、標高2,400㍍付近まで下り、樹林帯にると、雪も風も樹林に遮られてて穏やかになります。振り返ると紅葉の木々を裾に飾って雄大な常念岳が、雪煙の中に姿を現します。これこそ秋の北アルプスの風景です。
           

                                      

                                        

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コメント

コメントありがとうございます
<雑草さん>
昨夜の博多の会合に駆けつけてくれてありがとうございます。
気をつけて準備したつもりでも、自然のほうが人間の予想を超えてしまいますね。年寄りの無謀登山といわれないように一層気をつけます。
<ケンさん>
ご夫婦で登るのはとてもいいですね。常念や蝶は北アルプス入門の山で難しい山ではないのですが、それでもこんなことに出会うんですね。
<しじみさん>
怠け登山で、しじみさんのように本格的に歩いていないのです。今回は順調なら涸沢の秋を堪能して、奥穂高へ登るか、屏風のコルから新村橋に出て秋を堪能したかったのですが、蝶で足止めになりました。その代わり新雪の槍・穂高の山並をしっかりカメラに収めることができました。
<坂道登>
若い頃は目標は達成するものと頑なに考えてきました。目標とは目的達成のための「手段」と考えると、手段はいくつか考えておけばいいんですね。気が楽になります。
 ビジネスでも計画を立てると、計画達成のために狂奔するケースが多いのですが、そこで不祥事が起きたりします。こだわりつつ、こだわらない、老中になると、大分柔らかになります。

投稿: 懐中電灯 | 2006/10/20 09:27

冷静に状況を判断してルートの変更をされているのは感心致しました。

周到な準備と冷静な判断が有れば、山急な天候の変化にも対応できるのでしょうが、ついつい先を急いでしまうと先日の痛ましい遭難事故のようになってしまうのですね。

私も山を楽しむ一人として帰宅するまで、安全に行動していかなければいけないと思っております。

投稿: 坂道登 | 2006/10/19 18:41

穂高や槍は涸沢から登った事がありますが、常念岳や燕岳は登った事がありません。こうして見ると常念岳は尾根筋も狭く、険しい山ですね。
それにしても、よくまあこんなに荒れた天候で登山をしたものです。
遭難しないようにお願いします。みんな心配してると思いますので、、、

投稿: しじみ | 2006/10/19 11:30

素晴らしいショットありがとうございました!
急に山に行きたくなり、先程、女房に今度帰省の時、湖西の武奈ヶ岳に行く約束をしました。先生のような上級の山ではなく、1000m前後の山です。又お会いした時お話しをお聞かせください。

投稿: ケン | 2006/10/19 09:22

綺麗な景色ですね。
本当に先生、山に登られるときは気を付けて下さいね。

投稿: 雑草 | 2006/10/19 07:50

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