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2006/11/30

勝ち者は約束を破る?(1)強者と「勝ち組」の分かれ目

 僕の持論は「強者と弱者」という視点と「勝ち組と負け組」という視点を分けることです。「弱者」と「負け組」を同一視して欲しくないのです。「弱者」は己の弱さを自覚した者ですから「敗け組」にはなりません。なるとすれば想像を超える勝ち組の暴力のとばっちりを受けたときです。「負け組」は「勝ち組」同士の戦いに負けて、自ずから「負け組」になるのです。
 自民党の復党問題も第一陣は11名で終わりました。残りは郵政解散の落選組の復党です。しかしこれが「弱者である庶民」が、期待して代理人として選んだ「強者であるはずの政治家」の姿です。これが「強者」と「勝ち組」を勘違いしている、今の日本を象徴する悲しい出来事です。
 

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2006/11/27

「お犬様」報道はマスコミの馬鹿さ加減

「崖っぷち犬」をマスコミで大騒動です。電波の無駄遣いです。一方で岡崎のホームレス連続襲撃事件、事件の背景やその重みの違いを考えて報道して欲しいですね。
 視聴率云々というけれど、ニュースとして流さなければ見ないわけですからね。せめて朝晩のニュース報道くらい、もっと海外のこと政治、経済、社会のことに時間を割いて欲しいですね。庶民を馬鹿にしているのはマスコミの報道にも原因がありますね。
 最近は愛犬家も多くなって、犬の悪口も言い難くなりましたが、同じ日に犬、猫が苦手の我が家の庭に犬が紛れ込んできました。首輪がついていますが、ほとんど眼も見えない、歩くのもおぼつかない、汚れて臭いも激しく、老衰間近と思われるお犬様です。

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2006/11/24

松岡正剛著「フラジャイル」自他共に「弱さ」を認めると楽になる

書名   フラジャイル (弱さからの出発)
著者   松岡正剛
出版社 筑摩書房(ちくま文芸文庫)

 いつから大人がこれほど意地汚くなってしまったのでしょうか?教育委員会の不甲斐なさ、校長は報道陣の前で頭を下げて、「いじめは無かった」と平気で嘘をつきます。テレビの前で全校生徒はもちろんのこと、自分の家族も見ていることを忘れているのでしょうか?
 企業の不祥事でも同じです。報道陣の前で散々「不祥事はなかった」と会見していながら、最後は『実はありました』部下から報告がなかった」と部下に責任を擦り付けて、頭を下げて終わってしまいます。
 企業のトップはいかなる問題も、社内においては部下の責任は部下の責任です。しかしいかなる問題も、企業と外部との問題は、全ての責任はトップが負うものです。テレビの前でお客様、社員やその家族、自分の一族もテレビを見ています。
 子供のころ母親はよく「お天道様が見ているぞ」父親は「天網恢恢疎にして洩らさず」といっていましたが、極貧の中で育ったので、「そんなの嘘だ」と叫びたい局面に何度も遭遇してきました。

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2006/11/21

「核保有の議論」是非か非か

麻生外相や中川政調会長は「『核保有の議論』をせよ」と声高に叫んでいます。北朝鮮の核実験を世論喚起の好機到来と考えているのでしょう。戦争の悲惨さを知らない世代がどういう議論をするのでしょうか?
 議論の先の答えをべき論で二つ想定すれば結論は簡単です。
     1.日本も核武装すべきである。2.核武装すべきではない。
  「目には目を、歯には歯を」と単純に突き詰めていくと、核が拡散していく現代で、日本ほどの経済大国は当然持つべきで、持たなければ国際的な発言に重みがない。だから持つべし。と1.の結論に達します。果たしてアメリカは日本が核を自ら作って核武装することを認めるでしょうか。日本がアメリカから自立をすることを認めるはずがないのです。 
 

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2006/11/20

「父親たちの星条旗」を見た

http://wwws.warnerbros.co.jp/iwojima-movies/
「父親たちの星条旗」を見ました。やっぱり「人間とはなにか」を考えさせられるクリント・イースウッド作品でした。映画の出だしは全編戦争アクション映画になるのかと思わせる迫力ある戦闘シーンが続きます。海を埋め尽くす艦船、浜を埋め尽くす海兵隊、上陸が終わったところを日本軍の砲火が襲う、砲火に吹き飛ぶ兵士、トーチカからの機銃掃射にバタバタと倒れる兵士、死者を出しながら一歩一歩摺鉢山を上り詰めていくシーンと、交互に映し出しながら三人の海兵隊員がその後本国で英雄に祭り上げられていく様を追っていきます。

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2006/11/19

乱読のすすめ「悪夢のサイクル」

書名 悪夢のサイクル  
著者 内橋克人 
出版社 文藝春秋
  11/16日 ミルトン・フリードマンが94歳で亡くなりました。ケインズ主義の経済政策は大きな政府を指向し、税金のばら撒きになって、財政が膨張し、インフレを招いてしまいました。そこにM・フリードマンが登場したのです。小さな政府を指向して、経済政策は通貨供給量の調節のみで済ませ、あらゆる規制を撤廃して、すべてを市場(神の手)に委ねてしまおうというのです。通称マネタリストといわれる経済学者の政策がレーガン、サッチャー、ブッシュ、中曽根、小泉(竹中)そして安倍政権へと引き継がれてきています。

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2006/11/16

都内の個人タクシーに変化?

 先日都内でタクシーを拾ったところ、車は綺麗だし、乗り心地はいいし、車音痴の僕は早速運転手さんに車種を聞きました。日産のセルシオでした。
 以前から個人タクシーは運転手本人が経営者ですから、いい車で、手入れの行き届いた車が多かったのですが、あらためて観察すると、街を流している車も、法人経営のタクシーの車と個人タクシーの車では大きな差があります。
 法人経営のタクシーは規制撤廃のあおりで登録車が増え、市中に車が溢れ、競争激化で償却が遅れているのではないでしょうか?個人タクシーだって競争の中にいることは同じですが、高級車でピカピカなら流していても目立つので選ばれるとの判断が利いているように思いました。 景気状況を聞いてみると幾分改善しているとのことです。

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2006/11/15

京都学派という系譜

リンク: 津軽の便り: これから読もうとしている本.
縁者のしじみさんのブログに共感する書籍の紹介がありました。しじみさんとのご縁も二十年近くなります。遠距離ゆえ、しばしばお眼にかかるわけではありませんが、心の深層に共通のなにかがあるように感じる書籍の紹介です。
 今、多くの日本人の大人の心は千々に乱れて、拠り所を失っています。とりわけエリート層の乱れは政府の政策、企業経営に歪みをもたらし、庶民の生活の歪みとなって波及していきます。企業の不正問題、必修科目の未履修問題、生徒のいじめ、自殺の増加、親殺し、子殺しなどなど、より弱いものにしわ寄せがきています。
 しじみさんが紹介している書籍は、日本人のルーツ、そしてその心の深層を作り上げたものはなにかを解き明かしてくれます。日本人とはなにか、日本人の原点を知り、乱れた心を整えてくれる著作です。梅原猛の日本学にも通じるものです。

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2006/11/10

北ア常念岳から蝶岳を歩く(5)氷河もかくあるや

      <蝶ヶ岳のご来光>
20061009pict0123 夜半から気温が上がり始め、明日の好天が期待できました。月光の下の槍・穂高連峰は感動でした。次がこのご来光です。美ヶ原、八ヶ岳、富士山、夏に登った南アルプス等々360度の大展望です。昨日の雪と風は嘘のよう、美ヶ原の向こうから太陽が上がってきます。蝶ヶ岳山頂の小屋に泊まった甲斐がありました。

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2006/11/08

本物と偽物の違い(2)

15年ほど前のことですが、中学生の娘と家内と三人で銀座の歩行者天国を歩いていた時のことです。通りのあちらこちらに托鉢僧をみかけました。みな熊谷寺と墨書した同じ袈裟をつけ、顔が見えないように傘を被っていました。娘にあれは偽の坊さんだから、お布施をすることはないんだよと教えたのです。その後テレビニュースでも、外国人のアルバイトに托鉢僧の姿をさせ傘の内側に般若心経を貼り付けて托鉢をさせていたという報道され、「お父さんどうして見破ったの」と娘に言われ面目を施したと思ったことがあります。

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2006/11/06

本物と偽物の違い(1)

我々老中の子供の頃から頓知で知られ、庶民にも人気の高かった一休禅師は、足利義政の治世、応仁の乱の始まりの頃、臨済宗の高僧で名僧でした。後小松天皇のご落胤とも、足利義満のご落胤ともいわれています。禅僧でありながら側女がいたとか数々の奇行で知られています。一休禅師の奇行として残っている話があります。一休禅師がぼろの破れた袈裟をまとい、托鉢僧の姿で京の富者の門前に托鉢をして歩いたところ、ある富者の屋敷ではお布施どころか、門前払いで叩きだされてしまいます。翌日禅師として最高の法衣をまとって、追い払われた富者の屋敷を訪ね一休禅師であることを告げたのです。

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2006/11/04

アメリカのドルと北朝鮮のドル

 北朝鮮が紙切れにアメリカドルに似せて印刷して輸出していることはご存知ですね。アメリカ自身も紙切れに印刷してドル紙幣として輸出しています。誰もが北朝鮮のドルが偽ドルであると信じています。アメリカも紙切れに印刷してアメリカドル(以後米ドル)としただけですから、その違いはどこにあるのでしょうか。仮に北朝鮮のドル(以後北ドル)と米ドルの印刷コストが同じだとして、北ドル一ドルから印刷コストを差し引いた差額は金正日の懐にはいることは誰にでもわかります。それでは米ドル一ドルの差額は誰の懐にはいるのでしょうか。とりあえずアメリカという国に入ることはわかります。

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2006/11/02

北ア常念岳から蝶岳を歩く(4)自然は大いなる修繕屋

         <林道にはみ出したブナ>
20061007pict0003 タクシーは登山口までいかず手前で降ろされてしまいました。一時間あまり、余分に歩くことになりました。今夏の台風で、山懐に深く延伸されていたアスファルトの林道は山際まですっかり谷底に流されてしまい、ズタズタに寸断されてしまっています。所々山際に一筋人が歩くだけの道を新しく開いてあります。
 写真は地滑りしてはみ出したブナの大木ですが、すっかりアスファルトの林道を塞いでしまっています。昨夜の雨に濡れた林道を紅葉が赤く染め上げています。

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