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2007/01/30

東国原新知事の「小さいけれど、大事な決断」と「埋没原価」

個人の人生経営でも、経営者の会社経営でも、コストに対する考え方で判断を過つことがしばしばあります。
「ここまで努力して来たのだから」
「ここまでコストをかけたのだから」
「ここまでお金を投資したのだから」
といって未来の情況をしっかり確認しないまま、今やっていることを継続してしまいます。
 滋賀の新幹線の新駅も新しい県知事嘉田由紀子氏は、建設中止の旗を掲げて当選しましたが、建設賛成派は「すでに投資したXX億円がムダになる」といいます。ダムの建設でも、諫早の干拓も同じです。みすみすムダになるプロジェクトを止められないのです。

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2007/01/28

「残心」ということ

日経ベンチャーの経営者倶楽部でもSNSを提供してくれています。日経SNSのマイ縁者(マイミク)の三代目さんが「残心」というテーマで下記の一文を寄せています。
三代目さんのHPアドレス
http://yea.jp/odakakomeya/
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「自分は『残心』しているか?」
「残心」とは剣道で、相手を打ち据えてからも気を抜かず、構えを乱さず、相手の出方を見ること。
日々の暮らしの中で「やりっぱなし」が多いのではないか?
商売でも「売りっぱなし」をしていないだろうか?
御客様を御送りするときに、急に気になりだした。
電話などでも、用件が済んだとたんに「ガチャ」っと切ってしまうようなことはいけない。
御客様を御送りするときも「御気をつけて」の一言でも良い。
忘れがちなことだが、これが大切なことだと思う。
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いい言葉ですね「残心」、しかし「心残り」と読んではいけませんね。広辞苑にも「剣道で、撃突した後、敵の反撃に備える心の備え」「弓道で、矢を射放した後の反応にこたえる心の構え」とあります。

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2007/01/25

「経営理念」は誰のため、なんのために!(3)

 ”念”を商品やサービスに仕上げるのは左脳の機能です。技術力、目標達成への闘争心など、左脳の機能をフルに発揮することが必要になります。眼に見えないもの(念)を眼に見える形にしてはじめて、「そうそう、私それが欲しかったの」とお客様は、お金を払ってくれるのです。
 産業社会は、企業も個人も「形がある、ない」の価値観で「形あるもの」を追い求めて経営してきました。しかし情報社会、知価社会といわれる今日では「眼に見える、見えない」の価値観で、「眼に見えないもの」を大事に経営する社会です。右脳の時代といわれるゆえんです。このことに気付かないで、左脳の機能を優先させている経営者の下で、企業の不祥事が発生するのです。

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2007/01/24

「経営理念」は誰のため、なんのために!(2)

経営理念は、”理””念”から出来ていて、人間の脳の役割と対応させると、”理”は左脳、”念”は右脳の役割です。企業が経営理念を作ると、当然のことながら、多くは右脳の側のキーワードにある、「感動、感謝、奉仕」の言葉が並びます。間違っても「経営は金儲け」を理念に掲げる会社はありません。右脳のキーワードを一言でいうと「相手の都合」「お役立ち」です。左脳は眼に見えるものを司っていて、右脳が眼に見えないものを司っています。

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2007/01/23

「経営理念」は誰のため、なんのために!(1)

近年多くの会社が高邁な経営理念を掲げています。それでも、不二家事件、日興コーディアルの粉飾決算、北海道ガスの中毒死事件、フジテレビの捏造番組と企業の不祥事が後を絶ちません。ホームページが企業の必須アイテムになり、俄かにHP用に外向けに経営理念を作ったからなのでしょうか。
 2004年9月28日付けの当ブログで、「経営理念の目的」「経営理念は誰のためのものか?」を「孫悟空の金の輪と経営理念」と題して書きました。結論を先に申し上げると”経営者本人を守るため”なのです。経営者自身が、自分のために掲げ、自分のために守る、と思えたらきっと世の中は変わると思うのです。誰のためでもない自分のため。
http://net-ksk.cocolog-nifty.com/keiei/2004/09/post_9.html

Photo_9 不二家のような同族経営の会社が不祥事を起こすとテレビカメラの前で評論家が、同族経営ならではのワンマン経営で、チェック機能が働かないから起きるといいますが、それは同族に対するステロタイプな見方が語らせる勘違いです。
 共通するのは経営理念の成り立ちを忘れてたのか、知らないで社員が形だけ、美辞麗句を並べて作ったものを経営理念と称して掲げた企業に起こるのです。
二十年ほど前、縁者から戴いた一冊の小冊子、中川昌蔵著「左脳と右脳の複合経営」に、この経営理念の構造が詳細に書かれていました。大いに影響を受け、キーワードを図にしました。以来折に触れ、講演、研修を通して繰り返しお伝えしてきたことです。
(続く)

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2007/01/13

顧客満足の循環(2)満足がすべて

 事例としてはあまりにタイミングよく、不二家の不祥事が明るみに出ました。担当者の「一日くらい」という判断ミスといっています。経営者は「顧客満足(CS)」「お客様第一」と唱えながら、一方で、「ムリ、ムラ、ムダ」の排除、能率、効率、生産性の向上を唱えます。
 前者は外向きの標語、後者は内向きの標語です。我が家では僕が毒見役ですから、「『一日』そのくらい大丈夫」と臭いを嗅いで、舐めてみて食べてしまいます。しかし、「お客様第一」を理念を掲げていたら、お客様に出すものはそうはいきません。
 ところが今回の不二家では社員は、僕と同じ内向きの標語で判断してしまったのです。チラッと経営者の顔が浮かんだことでしょう。その顔にははっきりと「ムダの排除」の文字が書いてあったに違いありません。
 なぜ企業は理念を掲げなければいけないのか、社員が右か左か迷ったとき、やってはいけないことを経営理念に照らして判断するためなのです。「経営とは捨てること」、「捨てる勇気」が必要なのです。不二家にとって、今回の件はきっと氷山の一角でしょう。すべては経営者の責任であって社員の責任ではありません。
本題に戻りましょう

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2007/01/11

顧客満足の循環(1)「お役立ち」がすべての始まり

 もう一枚の年賀状をご披露します。自分の干支の未年まで、子年から八年間使ってきたデザインで、なかなか評判もよかったものです。還暦を機会に変えたのですが、
 Photo_7 現役の企業の縁者からは毎年年頭に、前のデザインのものを作れと、うれしい催促がきます。今年は干支の最後でもあり、年賀状のテーマも「循環」でしたから、再生してみました。顧客満足(CS)経営が声高に叫ばれた1996年子年から始まったものです。その年は現在、いのししが鎮座しているところに、ねずみが座っていました。一巡する来年も座るはずです。

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2007/01/08

自分もどこかで誰かの顧客(2)5つのKへ

 図2のように4つのKを重ねてみるとよくわかります。4つのKの中心に個人(自分)がいます。
図2.4つのK 
Photo_8  自分を犠牲にした家族は、家族ではあっても自分の家族ではないでしょう。仕事も、家族も個人の人生の一部、に過ぎません。人生の一部に過ぎない仕事のために、自分や家族を犠牲にしたとすれば、人生そのものにも意味がなくなってしまいます。自己責任が叫ばれる中で、自己責任と国家から押し付けられないうちに、軸足をしっかり、個人の真ん中に定めることが4Kの循環を円滑にすることになります。

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2007/01/06

自分もどこかで誰かの顧客(1)4つのKの循環

”個人””家庭””会社”の三つの「3K」があります。我々老中や今年から大量退職する団塊の世代、この年代は「”個人(自分)”を犠牲にして”家族”のために、”家族”を犠牲にして”会社”のために、と頑張ってきた世代です。十年、二十年と単身赴任で過ごした方も多かったようです。その頑張りがジャパンアズナンバーワンと讃えられる?ほど、日本経済は、産業社会で大発展しました。
Photo_2 80年代後半から徐々に顧客満足(CS)が喧伝されるようになり、90年代はCS,CSの大合唱でした。Kは四つになりましたが、昨年末の日興證券の不祥事、パロマガス、耐震偽装などなど、未だに真の顧客満足経営(CS)が定着したとは言いがたいものがあります。「会社のために顧客を犠牲に」してきたのです。 

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2007/01/04

「早期退職」の決断

日経朝刊で「サラリーマン2007」と題した連載があります。今日一月四日の団塊の軌跡③では、僕の縁者田中則明さんが伊藤忠商事のエリートの肩書きを49歳で捨てた見事な決断の過程が紹介されています。是非ご一読ください。
 以来得意の中国語をオリジナルな教え方で、ビジネスマン中国語講座を開催してきました。「激流勇退」から八年、今年から大量に定年を迎える人々がこれから体験することを、すでに終えて次のステージへ進んでいます。激変の時、個人、家庭、会社、国家夫々に「捨てる勇気」が求められているようです。自己変革は「捨てる勇気」から!

 田中則明さんの中国語講座のHP
http://homepage3.nifty.com/shingensha

マイミクの雲水さんも「捨てる勇気」の実践者、早期退職して中国に留学、中国語、医学を学んで帰国しています。

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2007/01/01

謹賀新年ー命の循環ー

2007_4 明けましておめでとうございます。皆々様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。
 本年もどうぞよろしくお願いします。
 昨年清水寺の漢字は「命」でした。命は大自然の恵みの循環の象徴です。
 毎年年賀状を書くにあたり、まず初めに意識するのは十二支です。十 干 、十二支は六十年で一回りの循環の思想です。
 マネーが暴走し、随所でその循環を断ち切っている21世紀の世界、一年の初めにあたり、循環の思想に想いをめぐらす事は意義あることですね。

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