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2007/01/28

「残心」ということ

日経ベンチャーの経営者倶楽部でもSNSを提供してくれています。日経SNSのマイ縁者(マイミク)の三代目さんが「残心」というテーマで下記の一文を寄せています。
三代目さんのHPアドレス
http://yea.jp/odakakomeya/
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「自分は『残心』しているか?」
「残心」とは剣道で、相手を打ち据えてからも気を抜かず、構えを乱さず、相手の出方を見ること。
日々の暮らしの中で「やりっぱなし」が多いのではないか?
商売でも「売りっぱなし」をしていないだろうか?
御客様を御送りするときに、急に気になりだした。
電話などでも、用件が済んだとたんに「ガチャ」っと切ってしまうようなことはいけない。
御客様を御送りするときも「御気をつけて」の一言でも良い。
忘れがちなことだが、これが大切なことだと思う。
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いい言葉ですね「残心」、しかし「心残り」と読んではいけませんね。広辞苑にも「剣道で、撃突した後、敵の反撃に備える心の備え」「弓道で、矢を射放した後の反応にこたえる心の構え」とあります。

「心残り」は心が過去に留まっていることであり「未練」ですが、三代目さんのいう「残心」は剣先の行く末ではなく、変化し続ける敵の姿勢、矢の飛んでいく的の先と、心が未来へ向かっています。気のせいか、僕が大嫌いなフレーズ、「ビジネスは戦いだ、闘争だ、弱肉強食だ」といっているひとほど、三代目さんのいう武道の心得、「残心」が出来ていないように思えます。
 それもそのはず、お客様は倒す相手、打ち負かす敵ではないのですからね。「ビジネスは戦争だ」といっている人は、お客様の変化を見ないで、同業他社、ライバルばかり見据えているのです。
 百貨店で買い物をしても商品を渡し、お金を受け取って、店員の声は「ありがとう・・・・・」と語尾が消えてしまいます。それもそのはず、いち早く背を向け始めていますから、「・・・ございます」が聞こえるころは半分後ろを向いています。ベテランの社員に多い姿です。
 部下を持ったベテラン社員は部下の仕事の管理責任があるせいか、古参の社員ほど、心は後ろを向いてしまいます。流石に管理という内向きな姿勢では売れない時代になり、ショウウィンドウの向こうから、お客様の前に出て、商品を手渡しするようになり、社員の対応も改善されてきました。
 「見届ける」という言葉もありますね。いい言葉です。「行く末を見届ける」です。お客様に提供した商品、サービスの行く末を見届けることが、お客様そのものの行く末を見届けることでもあります。
 商品、サービスが手元からリリースした瞬間ではなく、お客様が費消するまでが行く末です。行く末をしっかり見届けていれば、不二家、パロマなどの問題も、最小限に食い止めることができるはずです。

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コメント

 「残心」取り上げていただき感謝しております。
 この気持ちを常に意識していたいと思っております。

投稿: 三代目 | 2007/01/30 07:09

コメントありがとうございます
<会長さん>
会長さんの会社では、技術でお役立ちですね。発注先は通過点でその先がお客様ですね。発注先のお役立ちの一部を担っていることになります。大いに技術、製品を磨いてください。
 

投稿: 懐中電灯 | 2007/01/29 21:39

うちは製造業ですが懐中電灯さんの日記を読むようになってから
製品に対する扱い方が変わったと思います、
下請けで製品を作っていますがその製品はお客様へとわたって
行く事を考えると品質の悪いものは作れません。。
サービス業だけでなく色々な分野で懐中電灯さんの言っていることは
正中するんだなと実感させられています。。
2007年は大きい一歩を踏み出せるよう何事にも頑張って取り組もうと思います。

投稿: 会長 | 2007/01/29 00:07

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