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2007/05/03

雪の穂高を歩く(2)雪の殿堂

     <前穂高岳の北尾根>
20070429pict0098_1 涸沢の一方の壁、標高3、090㍍前穂高岳の北尾根は、恐竜の背のような岩峰を、天に向かって突き上げています。この季節は氷と雪でさらに鋭さを磨き上げて、触れるだけで切れてしまいそうです。
<涸沢岳から
 北穂高への稜線>

20070429pict0095_1   明日登る予定の涸沢岳から北穂高岳の稜線を仰ぎ見ると、新雪に覆われて輝いていますが、登っている人影は見えません。少し不安になってきました。それにしても新雪はあくまで真っ白、純白の白糖ようです。しばしの休息、持参の梅酒を振りかけて味わいました。

   <雪に埋もれた穂高山荘>
20070429pict0108標高3,190㍍の日本第三位の高峰奥穂高岳と標高3,103㍍の涸沢岳の鞍部にある穂高山荘は、今年はまだすっかり雪の中、スタッフが忙しそうに雪の中から掘り出しています。山荘に入ると早速、責任者とおぼしき、スタッフ「奥穂高岳と涸沢岳で今日、二人滑落しています。頂上へ登るのはやめたほうがいいですよ。命の保証はできませんよ。」と淡々と情報が発せられます。                               

                                                   <笠ケ岳に沈む夕日> 
                         20070429pict0116  
「自己責任 ですよ」なんて野暮なことはいいません。 登るも登らないも自分の力量を推量っての意思決定です。すべて、「自己の責任」なんです。
 4月28日が口開けの山荘も、真冬並みの悪天候で登ってきた登山者はゼロ、今日が事実上の初日、お祝いに缶ビールが一本配られました。今日の宿泊者も少なくて60名程度、快適な夜を過ごすことができます。
 夕日を撮ろうと、17:30分の夕食をそこそこにカメラを持って外に飛び出しました。信州側から昇る太陽は、飛騨側へ落ちていきます。標高2,898㍍の笠ケ岳に落ちる夕日が、涸沢岳の凍った岩壁を伝ってこちらに流れてきます。笠ケ岳が光背を背負った阿弥陀様のようにどっしりと鎮座しています。赤い光は阿弥陀様が冥土へ導く糸のようにみえます。やはり西方浄土です。

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コメント

コメントありがとうございます
<雑草さん>
 昨年は大雪、今年は小雪、今年ならと思って登ったのですが、三千㍍は、例年にない氷の硬さと、新雪で、斜面によっては雪崩の注意報も出ていました。温暖化も地球の活動当然の現象なのか、人間の文明化によるものなのか、本当のところは未来になってみないと分からないようですが、少しでも自然を壊さないようにしたいですね。
<雲水さん>
 お気遣いありがとうございます。写真まで保存していただいて感謝しています。流石に33年振りの春の雪山で、恐々登りましたが、下り始めると、また登りたくなるから不思議ですね。冥土へ行くときに、もう一度(しかし新しく)生まれてみたいと
思いながら、いけるように、老中を生きておきたいと念じています。
 今の雲水さんの体力は僕以上ですから十分です。
穂高の上で、近くにお住まいなら、ご一緒できるのにとなあと雲水さんを思い出した次第です。
 
 

投稿: 懐中電灯 | 2007/05/05 13:04

西方浄土を体感されて大変結構ですね。釈迦に説法ですが、どうぞあまりご無理はなさいません様に。

今回も前回も素晴らしい写真を堪能させてもらっております。我がパソコンマイドキュメントにある、明賀写真館は素晴らしい写真が毎回増えております。パソコンを携帯されての登山でしょうか、新鮮な感覚が感じられます。

それにしても毎度の健脚振りには脱帽です。
毎日1時間半のウォーキング、リュックの重さを8キロにしていますが、いつも重いなーと感じます。次には、懐中電灯さんの日本の屋根登山に比べれば如何に軽い事かと自分を奮い立たせております。

いつかご一緒させて頂く機会が来る事を祈っております。

投稿: 雲水 | 2007/05/04 10:43

私達が温暖化と騒いでいるのがウソのような積雪ですね。

投稿: 雑草 | 2007/05/03 08:47

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