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2007/07/21

販売者賠償責任を問う

消費者を守る法律として「製造物責任(PL)法」があり、それを補償するためにPL保険があります。購入した商品に欠陥があった場合、小売店、卸売りなど流通を飛び越えてメーカーに損害賠償責任を問えるという法律です。
 これも製造物責任というのはおかしくて、製造者責任というべきではないでしょうか。さらに小売店など流通に責任はなのでしょうか?
 

 昔はメーカーが大きくて、商店街などの流通は零細で責任を負わせるほどの信用もなかったから製造物責任法だったのです。しかし商店街はすっかり淘汰され、流通は巨大になり、バイイングパワーも強大になっています。ナショナルブランドといわれるメーカーでも、大手流通の力に屈しようとしています。
 納入価格は下がり、自己責任とはいうものの製造の現場では熾烈なコストダウンを余儀なくされてきました。品質へのモラルも危うくなっています。
 今回のミートホープ社の挽肉偽装事件でもミートホープ社の偽装挽肉を使ったナショナルブランドの冷凍食品メーカー、それを20%引き、30%引きと安売りした大手流通業者に責任はないのでしょうか?
 なぜナシュナルブランドで、なぜ大手有名流通なのでしょうか、単に大量生産、大量販売している企業、ではなく、消費者はその社名への信頼という幻想?で商品を購入しているのではないでしょうか?その社名からくる信頼を旗印に、中小商店を駆逐してきたのではなかったか?
 今回のミートホープ社の挽肉偽装事件のようなケースでは、ナショナルブランドの食品加工メーカー、大手流通業者へ損害賠償責任を負わせるようにすれば、今日のような、弱い者へ弱い者へ、眼に見える消費者との接点から、より眼に見えないところへ品質責任を押し付けていくようなことも減少するのではないでしょうか。
 ミートホープ社の社長の記者会見でも、冷凍食品が半額で売られていて、安いものに手を出す消費者が悪いと嘯く姿を見るにつけ、彼を利用し儲けさせてきた、大手食品加工メーカー、それを仕入れて販売した大手流通の経営者の顔が見たくなります。同じ穴の狢です。買い叩いて、安売りして、買った奴が悪いでは、社名を信頼してきた消費者はたまったものではありません。
 現行の製造物責任法を販売業者&製造業者損害賠償責任法として厳しく改正して、品質維持のためのコストを掛けて、必要なら「責任を持ちます、その代わり高いです」と販売価格を上げて、消費者がそれを負担すればいいのです。
 消費者も安いものを買って問題が出たら、購買者責任を負う覚悟も必要でし、自分の身を自分で守るために、販売者の倫理観を見抜く眼力を養うことも怠れません。

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コメント

コメントありがとうございます
<ユクロボさん>
 素晴らしい経営をされていますね。僕は単なる口舌の徒ですが、長年申し上げてきたことを、実践されている方に出会うと、わが意を得たりうれしくなります。
 CS、CSと声高に叫んでいても真に実践している企業が少ないのに苛立ちを覚えています。素材(資源)を加工して、お客様に届けるプロセスに付加価値があり、それを作っているのが人間ですから、「安いよ安いよ」とやるのは、本人も含め、すべての人の価値をそぎ落としているのだと思っています。それを買っているうちに、他人の価値を尊重する心を失って、殺伐とした社会になっていきます。それが今の日本列島の現状ではないかと思います。
 ヨクロボさん経営方針は「お客様を選び、お客様に選ばれる」という理想を追求している姿が素晴らしいですね。CSといって単なる安売り、たんなる揉み手では付加価値はつきませんね。
昨秋常念山荘で山靴を売っている話を書きましたが、自分は何を売っているのか?お客様に手渡して終わりなのか?
 ヨクロボさんの経営理念は、きっと「快適、安全なカーライフ」を販売しているのであって、車、タイヤ、オイル、保険といったモノを単品で売っているわけではないんですね。
 僕も自整業のロータスグループの後継者講座を長年担ってきましたが、常々ヨクロボさんの経営理念と同様のことを伝えてきました。あらためて確信しました。

投稿: 懐中電灯→ヨクロボさんへ | 2007/07/22 10:04

まったくもって同感です。TVコマーシャルの残像が何の裏打ちもなくいつの間にかその企業に対する『信頼』に変化していることがあります

会社の同僚と昼食事・中止されているメニュー「ハンバーグ」の訳をパートさんに聞くと 仕入先かあそこで「非常に迷惑」とのこと。
それっきり その店には行かなくなりました。
当社の車販売のケースでも 他社の競合車と比較して「安くしろ」という商談が主流の反面 この前このような報告がありました。
「他社が安かったから多種から買うことにした。」というTELを受け取った営業スタッフが何も持たず お客様のところへ行き 
「5年間私どもの車をお世話になりありがとうございました。」
と挨拶し帰ってきた翌日 『10万、20万高くてもまた5年間君から面倒見てもらう』と購入していただきました。
当社の方針として当社の扱い車を無理押しするな。当社はすべてのトヨタ者にかぎらず どのメーカーの車でも お届けします。という姿勢です。勿論 車での儲けはほとんどありません。・・・・が 納車後のサービスメンテでお客様は我が社で金をつかっていただけますので。
先ほどのような報告や 自社扱い以外の新車の注文書をみるのが非常な楽しみです。

投稿: よくろぼ | 2007/07/22 07:15

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