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2007/09/03

サブプライムローンはトランプのジョーカー

アメリカのサブプライムローンに端を発した金融経済の混乱が続いています。サブプライムローンは、トランプのババ抜きゲームのババですね。金融経済化社会は、本来実物経済を円滑にするシステムであった金融が、純粋紙切れ通貨の飛散、様々なものを証券化という手法で誕生した紙切れ資産が、世界中に飛散しています。
 資産運用という視点でみれば、これほど面白い時代はないのでしょう。本来動かせない不動産や金といった実物まで、紙切れになり、ポータビリティが高まっています。しかしそこは、実物経済社会のプラスサム社会と違って、参加した瞬間に金融機関に手数料など様々な寺銭を差し引かれた残りを取り合う、マイナスサムの世界であり、情報格差が命取りになる、弱肉強食世界という覚悟が必要です。
 変動相場制下、純粋紙切れになった各国の通貨も、金融ババ抜きゲームのカードの一枚を構成していることも忘れてはいけないことでしょう。預・貯金で安全と思っていても、気付かないうちに、すでにババ抜きゲームに加わっているのです。
 

子供達と遊んだトランプは53枚(13枚×4種+ジョーカー)でした。トランプのババ抜きゲームは、53枚をプレーヤーに均等に配って、隣の手の内から一枚ずつ取って、ペアになったカードを捨てていき、最後の一枚(ババ)を手元に残したプレーヤーが負けになります。
 金融経済化社会のババ抜きは52枚で始めます(時とともに枚数を増やしていくので、眼に見えなくなる)。眼に見えない胴元が、眼に見えない、ジョーカー(リスク)を作り出して、細切れにして52枚のカードに転嫁してしまうのです。プレーヤーはカードを回しているふりをしながら、徐々に上がっていきます。トランプのババ抜きゲームなら、上がっていくプレイヤーが眼に見えますが、金融ババ抜きは、ほどよく儲けて、なに食わぬ顔で上がってしまうのです。そして細切れのジョーカーは回っているうちに集まる性質をもっていますから、何人かの手持ちカードに吹き溜まりのように集積したところで、突然「このゲーム終了」と神の声が聞こえてきます。最初にリスクを作り出した胴元は、ババを眼に見えないように配ってさっさと逃げてしまっています。
 サブプライムローンとは見方を変えれば、金融機関が本来自分の家を持ってはいけない低所得者に、サブプライムローンと名付けて、高利で住宅ローンを貸し付けてリスクを創出して、それをジョーカーとして、ばら撒いたたのです。ゲームが終わって「金融システムに不安」と騒いでいますが、プレーヤーは元々投機というババ抜きゲームに参加しているのですから、損をしても問題はありません。
 真の被害者は、無理をして住宅を購入した低所得者です。暴落した住宅を手放し、長期に亘ってローンの残債に苦しむことになります。金融に関する知識や情報に乏しい低所得者を喰いものにする、下流喰いの手法です。知らないうちに、自分がジョーカーに仕立てられているのです。
 金融経済化社会の金融商品への投資は、証券化という手法でリスクを創出して、「リスク分散」という名目でバラ撒く、ババ抜きゲームが主流になってきています。リスクを創出した張本人は分散した時にすでにババ抜きゲームから離脱しているのです。
 

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