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2007/10/29

複式簿記に秘められた色即是空(6)4K+1Kの連鎖の中に

  <図6.3つのKから4つのKへ>
Photo 6.4K+1Kの連鎖の中に
(1)三つのK 
我々老中世代、後に続く団塊の世代は「自分(個人)を犠牲にして」→「家族のために」、「家族を犠牲にして」→「会社のために」その果てに「顧客を犠牲にして会社のために」と滅私奉公的に働いてきました。図6.3つのKの流れです。日本企業の多くは、この流れで、産業社会の成長に乗ってきました。むしろこの流れにうまく乗った企業ほど発展したといっても過言ではありません。この流れでは、多くのものは、会社に滞留してしまって循環しないのです。

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2007/10/24

複式簿記に秘められた色即是空(5)貸借対照表と義務と権利

<図.5貸借対照表と義務と権利>
Photo_2  5.貸借対照表と義務と権利
 (1)義務と権利
 
持ちこたえた会社も個人もⅠ.次元に大きな借入金を抱えてしまいました。「図5.資金の循環と義務と権利」をみてください。Ⅱ.次元の貸借対照表の資産は、権利(眼に見える)を表示してあります。そしてⅠ.次元には義務(眼に見えない)が表示されているのです。眼に見える権利は目減りしますが、眼に見えない義務は目減りしないのです。
 
ところが人間という動物は、眼に見える権利は実体以上に肥大化し、眼に見えない義務は矮小化してしまいがちです。それが人間の性であり、人間の醜悪性はこの権利の肥大化、義務の矮小化に起因するものが多のです。貸借対照表を読むときは、眼に見える資産は厳格に査定し、実際の数字より小さめに、眼に見えない負債、資本は実際の数字より大きめに判断する必要があります。

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2007/10/21

複式簿記に秘められた色即是空(4)試算表からB/S,P/Lへ

<図3.試算表からB/S,P/Lへ>
Photo 4.試算表からB/S,P/Lへ
 「図2-2.試算表」を左右に切ってみると、600百万円で一致しています。上下に切った上半分をみると、Ⅱ.次元の資本380百万円とⅠ.次元の資産300百万円とは80百万円分一致していません。Ⅱ.次元の資産は、おカネが変態している状態です。卵あり、芋虫あり、蛹あり、蝶がいるという状態を表しています。元々(始まりor期首)のおカネ300百万円は変態してしまっていますが、今現在(終わりor期末)の総額は380百万円です。左右を一致させるために、差額の80百万円に「利潤」という言葉を与えてⅡ.次元に加えることにします。80百万円の資本(眼には見えない)が増えたことになります。

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2007/10/19

複式簿記に秘められた色即是空(3)複式簿記の仕訳と試算表

    <図2.複式簿記の原理2>
Photo 3.  複式簿記の仕訳と試算表
  会社の意思決定を大別すると以下の三つになります。
(1)    カネ(資金)を調達する、「財務活動の意思決定」
(2)    棚卸資産への在庫投資、設備投資といった、「投資の意思決定」
(3)    商品を仕入れて販売する、製造業なら素材を仕入れて、製品を製造して販売するといった「事業活動の意思決定」があります。(3)の中には研究開発など(1)(2)以外のすべての意思決定が入ることはいうまでもありません。 
会社の意思決定の最も代表的で簡素な意思決定を掲げて、その意思決定を複式簿記で表すと、どのような形になるかをまず示してみましょう。

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2007/10/16

複式簿記に秘められた色即是空(2)複式簿記は二重記帳に始まる

2.複式簿記の二重記帳と「色と空」

 この会社という醜悪なる生き物の血液とも喩えられるおカネの流れをコントロールしている仕組みが複式簿記です。この複式簿記という仕組みがなかったら、資本主義はここまで発展しなかっただろうといわれています。その複式簿記によって作成された会計数値をベースに、会社は生きています。
 
複式と名づけられているように、おカネの動きは取引ごとに同じ数字をすべて、左(借方)と右(貸方)に二重に記録し、左と右の合計を照合することで正否を保証していく仕組みです。この二重記帳の中に「色」「空」が秘められていないだろうか、もし見出すことができれば、般若心経の説く「色相是空、空即是色」の「空」の思想を経営の中に、般若心経の教えを通して持ち込めるかもしれない?と思ったのです。

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2007/10/15

複式簿記に秘められた色即是空(1)会社は醜悪なる生き物という自覚

    <図1.複式簿記の原理と試算表>
Photo 1.   会社とは醜悪なる生き物という自覚
 足掛け30年企業の幹部社員研修を生業にしてきました。テーマは「経営とは?」です。 毎回冒頭に「人間が作った会社(法人)という仕組みは、「『永遠の命』を求める、極めて”醜悪な仕組み”だ」という自覚が必要だと申し上げます。
生きとし生きるもの個体としての生命には定められた寿命があります。人間も極めて自己中心的で、欲の深い生き物ですが、定められた寿命を持っています。日本人の平均寿命は80歳前後、どんなに長生きしても120歳がいいところでしょう。しかし人間が作った会社(法人)という仕組みは、会社を成り立たせているヒト(経営者、従業員、株主(資本家))やモノ(資産)を取り替えながら、大自然の法則に逆らって、「永遠の命」を生き続けていきます。あたかもフランケンシュタインのように。

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