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2008/04/18

噂を超える高遠の桜

        <高遠の桜>
20080415dsc01252  4月15日新宿7:00の特急あずさに乗車、茅野駅からバスに乗り継いで、高遠の桜を見に行きました。高遠は後背地を南アルプスに守られた高台にあり、伊那谷を見下ろす位置にあります。                                                           伊那谷の向こうは中央アルプスです。残雪の白と空の青に切り分けられた山並みを背景にタカトウコヒカンザクラが盛りを迎えていました。
 

      <水面の観桜>
20080415dsc01261_2高遠は諏訪地方を守る要衝であり、代々諏訪の領地でしたが、信玄が諏訪を滅ぼした後は、名門諏訪家の血を引いた、武田勝頼の居城でもありました。城は明治維新の折政府に破却され、その後市民が植え続けた桜が、今は城址公園として桜の名所になっています。

    
                                                       20080415dsc01225_2
高遠の桜は噂を超える見事さです。人ごみを避けたつもりが、平日だというのに観光バスが列をなして人を運んできます。今度の週末は大混雑きっと観桜どころではないでしょう。
 <アズマイチゲ>
20080415dsc01246_2 高遠の桜は、タカトウコヒカンザクラといって花は小さめですが、赤みの濃い色が特徴で、公園内1,500本が同じ種類で揃っているのも整った美しさの特徴です。本丸を守る空堀に池がいくつかあって、カエルの鳴き声が聞こえてきます。  

 

                            <蓮華寺境内のタンポポ>                     20080415dsc01217_3                                     
                                             水面に映える桜も見応えがあります。急ぎ足の観光バスの人々は、この風情を見ることなく足早に去っていきます。斜面にはアズマイチゲが純白の花弁を開いていました。 江戸中期大奥のスキャンダルとして、歌舞伎や映画に描かれている、絵島生島事件の大奥女中絵島は事件後、この地に流され28年の歳月を過ごしています。500㍍ほど離れた蓮華寺に墓があります。訪れる観光客も少ない、お寺の境内に野の花がひっそりと咲いています。満開の桜と野の花の対比は、あたかも絢爛華麗な生活を過ごした大奥と、咎めを受け、幽閉され質素な生活を送った囲み屋敷の生活の名残を留めているようです。徳川八代将軍職を巡る権力闘争の巻き添えという説もあり、28年の幽閉生活を想うと哀れを誘います。
 いざ写真を撮ろうとカメラを向けると、頭隠して尻隠さずで、満載のゴミ収集車、移動レッカー車などなど、目障りなものが視界に入ってきます。観光客の立場に立って、徹底して日常性を廃してくれると、自然の風景や花々も、もっと活き活きすると思うのですが、未だに日本の観光地の運営は旧態依然としたままです。

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» #072 -’08. 高遠城址公園の桜。(その一) [週末を原村で]
高遠城址公園にお邪魔するのも三度目である。 今年ネットで見てみると、なんと午前6時より開園となっている。 それでは、公園周辺の大渋滞に巻き込まれるのも嫌なので、東京の我が家を超早朝と言うか深夜に出発する一案と。 前日の金曜日の深夜にお山の家に到着して、原村を午前五時過ぎに出発する第ニ案を検討した。 疲れが少ない第一案に落ち着き、超早朝に東京を出発した訳である。 高遠に着くとガードマンが交通整理をして長蛇の車の列である。 ドンドンそれぞれの駐車場に入って行く。 誰しも考える事は同じであるようだ。 ”昨... [続きを読む]

受信: 2008/05/02 14:04

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