« 北アルプスを堪能(4)燕岳へ | トップページ | 映画「靖国」を観て »

2008/05/13

北アルプスを堪能(5)燕岳の眺望

  <燕岳から北へ向かう稜線の朝>
20080430dsc01573 この季節の燕山荘は、プロのカメラマンやプロもどきの写真家がシャッターチャンスを狙って長逗留しています。4月29日の夜は三十数名が宿泊していました。どうにか畳一枚の寝床が確保し、明朝カメラを担げばいいように荷造りをして、19:00に眠りにつきました。
 隣より先に眠るのが山小屋で眠るこつです。滅多に遅れをとることはありませんが、うっかり遅れを取るとると、大きないびきに悩まされて、しばし眠れなくなるのです。
  お陰で爆睡して、ご来光を仰ぐべく、3:00起床。

                      <表銀座(燕岳→大天井岳→槍ヶ岳)の稜線>
                      20080430dsc01626_2  
                                                              流石に月明かりにカメラを担いで、片道30分の燕岳山頂までくる人もなく山頂に三脚を構えて、白い山肌がピンクに染まるのを待ちましたが、昨日に続き今日も東の戸隠連山は雲の中、空振りに終わりました。     <燕山荘から燕岳>
20080429dsc01552_2

天を突く白壁の山大天井
槍にも負けず穂高にも勝たず
     -雛鳳-

秋と違って、この季節ご来光に恵まれないことが多いのです。幸い西側はまずまずの晴天で、山小屋の朝食の時間も忘れ、手もみをしながら一時間山頂に留まっていました。
 燕岳から大天井岳そして槍ヶ岳へ連なる西鎌尾根の稜線を通称北アルプス表銀座というのですが、昔はその名の通り夏になると、若者が蟻のように連なって槍ヶ岳を目指して歩いていました。                     <合戦小屋>                   20080429dsc01475                                  今は昔ほどの人数ではありませんが、夏は、中高年が昔を懐かしみながら歩いています。
 GWのこの季節はこの稜線を縦走するのは、体力のあるベテランにのみゆるされる山域です。表銀座の稜線の先には去年この時期に登った穂高連峰が聳えています。
 朝食の時間に遅れること一時間、諦めていた朝食を別テーブルに用意してくれていました。人気の山小屋のサービスに感謝です。
  今日4月30日はいよいよ下山、フロントに、朝食のお礼と若い女性スタッフの高感度な接遇の感謝を伝えて、8:00下山開始です。 一時間ほど下ると標高2,300㍍のところに合戦小屋があります。隣の有明山の主八面大王と坂上田村麻呂が戦ったという故事に倣った地名で八面大王を掘り込んだ臼が小屋のシンボルです。
 スタッフ二人で、山小屋を雪の中から掘り出しています。元気な日本人の若者とラテン系とおぼしき外国人です。昔から夏の間はここで雪渓の水で冷やしたスイカを売っています。このスイカを食べるのが、表銀座縦走のイニシェーションなのです。このスイカを食べないと表銀座を歩いた証にならないのです。
 日本人スタッフは雪下ろしの合間に、飲み物を買ったお客にも、買わないお客にも区別なく、登山客に元気に「ありがとうございました。気をつけて下山してください!」「お元気で!」と声をかけてくれます。昨日の登ったときと同じ元気な声です。いつかまたここに来たとき、この声が聞けるように、夏はスイカこの時期は缶ジュースを買うことになります。
 登山口にはおととい宿泊した中房温泉の露天風呂があります。 バスを待つ間この露天風呂で汗を流し、ポケットにねじ込んだ文庫本を片手にビールを飲んで、心地よいひと時、ささやかですが至福のひと時です。「後5年歩けるといいとなあ」と、車窓から八面大王に、祈りつつ車上のひととなりました。                        

|

« 北アルプスを堪能(4)燕岳へ | トップページ | 映画「靖国」を観て »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/50017/41164127

この記事へのトラックバック一覧です: 北アルプスを堪能(5)燕岳の眺望:

« 北アルプスを堪能(4)燕岳へ | トップページ | 映画「靖国」を観て »