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2008/08/29

五輪銅メダルに見る事業承継の大切さ(3)

7.      事業承継はバトンとボールを分けて

    「経営に終わりはない」と、永遠を求める経営と、有限である経営者の命、この矛盾の上に企業経営は成り立っている。この矛盾を超克しなければ、この「経営に終わりはない」という原理原則を貫くことはできない。
 北京五輪の男子400㍍リレーの銅メダルはバトンタッチの妙によって獲得したものだ。四名の選手はきっとバトンタッチの技術も練習によって磨いたに違いない。企業も日々の経営の中で、目に見えるものづくり、売上げ、利益だけでなく、目に見える日々の活動の中で、目に見えない後継者づくり、ひとづくりが伴っていくことが、永遠の命の灯火を燃やし続けていくことになるであろう。これは一朝一夕にはいかない。
 経営者は折角築いたものを無にしない、誤り無き事業承継のために、北京五輪の銅メダルを借りて胸に掛けて時間をかけて、バトンとボールを分けて継承する仕組みつくりを心がけたい。

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2008/08/28

五輪銅メダルに見る事業承継の大切さ(2)

4.      リレーとラグビー

    未上場企業の事業承継の問題は、二つの相反する問題を同時に解決することを求められている。事業経営の承継は、未来へ向かう問題であり、資産としての株式の承継は、これまで築いてきた財産の相続という過去を清算する問題である。事業経営の承継は、陸上競技のリレーであり、バトンを未来へ託していかなければならない。資産の継承はラグビーである。資産であるボールは後方(過去)に向かって渡さねばならない。そのラグビーは、スポーツのラグビーとは違って、決して自分でトライできないという厳しいルールがある。ラグビーのボールがサッカーボールや野球のボールと違って、思い通りに跳ねたり、転がったりしてくれない、楕円形の、形状をしているのも相続財産に似て示唆に富んでいる。
 己の命の有限さに気がつかず、死ぬまで後継者に経営をバトン渡さない経営者も多い。陸上競技に喩えるなら、バトンタッチの手前でよろけて転倒、肝心のバトンは、すっ飛んで転がっていく。後継者と自覚した者、周囲から認められた者は慌てて転がったバトンを拾い走り出す、ここで時を失い、体勢を崩してしまう。後継者が定まっていなければ、次走者がバトンを拾って走り出すまでに、さらに混乱は続いてしまう。
 資産であるボールは、家族、親族へと相続として手渡される。持てる者は、しばしば相続問題で残された家族、親族で骨肉の争いを繰り広げ、残された相続対象者の未来を破壊する。相続問題が起こるのは、最後まで持っていた者の強欲ゆえであって、相続対象者の強欲ではない。生身の人間は欲も生身、揉めるのは当然なのである。

    資産を作った者は、己の責任において相続を決める責任がある。作るだけは無責任といわなければならない。あまり早く渡してしまうと、自分の残りの人生に支障がでるかもしれない。ボールを持ったまま倒れれば、相続対象者の未来を破壊する、持てる者の悩みは深い。

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五輪銅メダルに見る事業承継の大切さ(1)

<五輪の銅メダルに見る事業承継の大切さ>

1.      陸上競技八十年ぶりのメダル

    北京五輪の男子400㍍リレー、塚原直貴、末続慎吾、高平慎士、朝原宣治の四選手の足とバトンで銅メダルを獲得した。陸上競技で八十年ぶりの快挙だ。アテネ五輪の金、銀、銅の三カ国は北京ではすべて予選落ち、アテネで四位だった日本の銅メダルも肯ける。そして四選手のベストタイムを合計しても40秒、今回の記録38秒との差2秒はどこにあるのか。三カ国の予選落ちはバトンの受け渡しのミスであり、この2秒もバトンの受け渡しの妙である。

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2008/08/20

飛翔するサギ

   <我が家のサギ草(正面から)>
Dsc02035 昨年から我が家の夏の風物詩は、サギ草の乱舞です。家内の縁者から昨年いただいたものです。今年は増えて三つの鉢に120羽が舞いました。真夏の暑い日ざしの中、純白の白鷺が清々しい姿で舞っています。

 

                            Dsc02134  <我が家のサギ草(上から)> 

上から見ると、まるで群れが編隊を組んで飛んでいるようですが、正面からは急降下しているように見えます。来年は、さらに鉢を五つに増やすことできそうです。

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2008/08/18

映画「マリアのヘソ」弘前上映決まる

051_2

マイミク<さくらこさん>の尽力で、映画「マリアのヘソ」の弘前市での上映が決まりました。当日は野澤監督のトークイベントもあります。
 詳細は下記の通りです。青森県に縁者のおられる方は是非ご紹介ください。

<マリアのへそ公開日記
  (野澤監督日々のつれづれ)>

http://blog.livedoor.jp/mnavel/

<映画「マリアのヘソ」を観て!>
http://net-ksk.cocolog-nifty.com/keiei/2008/02/post_f063.html





<弘前市上映予定>
【夜 の 部】   9月26日(金)18時~20時30分(野澤監督フリートークイベントあり)
【昼 の 部】   9月27日(土)10時~12時30分(        〃           )
  【上映場所・問い合わせ先】 
      〒036-8094 青森県弘前市外崎4-2-3
              TEL 0172-29-5488  FAX 0172-29-5489
  【入場無料/各定員50名/当日は屋外駐車場でフリーマーケットを併催予定】 

<さくらこさんHP>
http://www.babibu.com/

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2008/08/17

北アルプスの深奥部雲ノ平へ(7)鏡池に映る槍ヶ岳

    <鏡池の槍ヶ岳>
20080727dsc019892 夜半にそっと寝床を抜け出し、夜空を確かめました。もし月が出ていれば、月光下の槍ヶ岳や、星空を撮ってみたいと思ったからです。しかし、一寸先も見えない濃霧の中、諦めて再度寝床にもぐりこみました。
 朝4:00山荘の前のテーブルで、簡単な朝食を済ませ、身支度を整えて、山荘の脇の鏡池の辺に、三脚をセットして、日の出を待ちます。                                 

 
                                  <槍ヶ岳>                      20080727dsc019902                                朝5時、宿泊客の多くは、朝食の順番を待って並んでいますが、外は雲と岩峰を彩る光の祭典です。この風景を見ないなんて、なんと勿体無いことか。
 雲が西鎌尾根を越えて流れ下ってきます。鏡池に映る、槍ヶ岳のシルエット、この一枚のお陰で、担いで歩いた三脚の重みも忘れ、昨日1.5時間無理をして下った苦労も忘れてしまいました。この一枚を期待してこの宿に泊まったのです。

 

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2008/08/15

北アルプスの深奥部雲ノ平へ(6)鏡平へ

    <タカネヤハズハハコ>
20080726dsc01938 三俣蓮華岳から双六岳の稜線は、天候さえよければ、起伏は緩く、360度の眺望を楽しめる伸びやかな稜線です。後方には、三日と半日、ここまで歩いてきた足跡を一望できるし、前方には槍・穂高連峰、燕岳から槍ヶ岳の表銀座の稜線が連なっています。
                                                    <三俣蓮華から双六岳の稜線>                   20080726dsc01940

 タカネヤハズハハコは、白とピンクの入り混じった花で、綺麗とか美しいという花ではないので、カメラを向けることは滅多にないのですが、これほど赤の綺麗な花は初めてです。

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2008/08/10

北アルプスの深奥部雲ノ平へ(5)黒部の源流部へ

     <風の中のチングルマ>
20080726dsc01906 第四日目、今日登るはずだった今回の最終目標、笠が岳を昨日諦めてしまったので、今日の行程は10時間ほど、それも黒部の源流部の高低差の少ないところを逍遥します。久々に山小屋の朝食を食べて、6:00小屋をでました。
 

                                <ハクサンイチゲ>
20080726dsc01911 雲ノ平山荘は、雲ノ平の中心、黒部の源流部の中心でもあります。ハクサンイチゲ、チングルマが霧に濡れ風に揺れています。
  

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2008/08/08

北アルプスの深奥部雲ノ平へ(4)雲ノ平へ

    <雪渓の縁にチングルマ>
20080725dsc01873 第三日目今日も一日の行程は13時間、3:30分夜霧に包まれた薬師岳小屋を静かに抜け出しました。一時間も歩くと、周囲は徐々に明るくなり、雪渓の縁に霧に濡れたチングルマが見えるようになりました。すでに花が終わり、名前の由来の稚児車が霧に濡れ、雪渓から吹き下りる風に吹かれて、カラカラと音を立てて回っているようです。                                                

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2008/08/06

北アルプスの深奥部雲ノ平へ(3)薬師岳へ

   <赤沢岳に朝日が昇る>
20080724dsc01813 第二日目今日は13時間の長丁場、途中の稜線で朝日を拝もうと、4:00にそっと小屋を抜け出しました。周囲は濃霧に包まれ朝日は期待できそうになりません。
 雪田や雪渓に道が閉ざされてしまうと、濃霧の中懐中電灯を頼りに、踏み後を探すのに一苦労です。首を上下左右に振って、額の懐中電灯で周囲を照らし歩きました。
 標高2616㍍鳶山を過ぎしばし歩いていると、針の木岳の隣赤沢岳付近から朝日が昇ってきました。ご来光といえる朝日ではありませんが、諦めていたのですから、まず一日の無事を祈って、ありがたや、ありがたやです。

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2008/08/01

北アルプスの深奥部雲ノ平へ(2)五色ケ原

   <首を傾げる雷鳥>
20080723p1010095_2 獅子岳付近の斜面で三羽の雷鳥が山道を塞いでいました。土を掘り返して、寝転んでその土を浴びています。今日はのんびり7時間程度の行程なので、腰を下ろして、眺めていました。こちらに気づいているはずですが、30分ほどまったく道を空けてくれません。さいわい後続もなく、のんびり眺めていました。挨拶のつもりなのでしょうか、別れ際に少し首を傾げて這い松の中へ消えていきました。三羽は家族なのでしょうか、常に行動を共にしています。

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