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2008/08/08

北アルプスの深奥部雲ノ平へ(4)雲ノ平へ

    <雪渓の縁にチングルマ>
20080725dsc01873 第三日目今日も一日の行程は13時間、3:30分夜霧に包まれた薬師岳小屋を静かに抜け出しました。一時間も歩くと、周囲は徐々に明るくなり、雪渓の縁に霧に濡れたチングルマが見えるようになりました。すでに花が終わり、名前の由来の稚児車が霧に濡れ、雪渓から吹き下りる風に吹かれて、カラカラと音を立てて回っているようです。                                                

                                 <ワタスゲ>                                20080725dsc01876_2 薬師沢小屋までひたすら下っていきます。途中にまだ固めの純白のワタスゲの群落に出会いました。ワタスゲの純白、草々の緑、キスゲの黄色と色鮮やかな斜面が広がっています。薬師沢と奥の廊下の合流点に小さな薬師沢小屋があります。この小屋には柱に建物の傾きを計る物差しがあります。年々薬師沢の谷に向かって傾いています。いずれ谷に落ちてしまうのでしょう。     20080725dsc01884 薬師沢小屋の吊り橋>                                吊り橋を渡ると、いよいよ雲ノ平ですが、2時間の急登に耐えなければなりません。標高差800㍍ほどの急登に耐えると、雲ノ平の端、標高2500㍍のところにアラスカ庭園と名づけられた見晴らしのよいところ、霧が晴れれば、三年前歩いた黒部五郎岳、今山旅のゴール笠が岳もみえるはずです。

                            <オオヒョウタンボク>
20080725dsc018902
 狭い木道を塞ぐようにオオヒョウタンボクの白い花が対になって咲いています。まるで白い妖精が踊っているようです。雲上の楽園への入り口で、旅人を誘っているように見えます。

        <妖精の踊り>
Photo    対の花が終わると二つつながった赤い実が生ります。名前はその実の形から来ています。妖精の踊りに誘われたので、昼寝を決め込むことにしました。1時間半もまどろんでしまい、今日は三俣山荘を諦め、5時間手前の雲ノ平山荘に泊まることにしました。

  <雲ノ平の道>                          20080725dsc01899_2

木道は這い松の中をくねりながら、雲ノ平を登っていきます。まさに天上の道、天ににつながる道です。
 のんびり歩いて15:00に雲ノ平山荘に入りました。今日は宿泊客は少なくて、ゆったりです。雲ノ平の中央部の小高いところに位置する山荘は、雨水に頼っています。翌日のもみ水は、煮沸した水を一㍑百円でわけてくれます。洗顔、歯磨き用の水は飲用不適です。ところがこの飲用不適の水をペットボトルに詰めている、老中がいます。驚きですね。50円節約したつもりです。このひときっとトイレの維持費も無視していることでしょう。
 山小屋の経営は、単に金儲けを目的にしているのではなく、自然を守り、登山客の安全を守り、快適な山歩きができるように心がけてくれています。その理念に答えて、ささやかな出費を惜しまないで欲しいものです。原油高騰の影響で今年の山小屋の経営は、大変だそうです。燃料費の高騰したヘリコプターで荷揚げするので、一㍑のガソリンが一万円するのだそうです。

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