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2008/08/15

北アルプスの深奥部雲ノ平へ(6)鏡平へ

    <タカネヤハズハハコ>
20080726dsc01938 三俣蓮華岳から双六岳の稜線は、天候さえよければ、起伏は緩く、360度の眺望を楽しめる伸びやかな稜線です。後方には、三日と半日、ここまで歩いてきた足跡を一望できるし、前方には槍・穂高連峰、燕岳から槍ヶ岳の表銀座の稜線が連なっています。
                                                    <三俣蓮華から双六岳の稜線>                   20080726dsc01940

 タカネヤハズハハコは、白とピンクの入り混じった花で、綺麗とか美しいという花ではないので、カメラを向けることは滅多にないのですが、これほど赤の綺麗な花は初めてです。

     <ミヤマリンドウ>
20080726dsc01941双六岳への稜線は、花盛り、ミヤマリンドウ、タカネツメクサが 這い松の下、雪田の縁を彩っています。
  四月末燕岳から眺めたとき登ろうときめた、二日目から見えるはずの笠が岳、今日も見ることができません。昨日諦めたので怒っているようです。

                                                                  <ミヤマトリカブト>                         20080726dsc01946  
 双六山荘を15:30分いよいよ下山、今日の宿泊鏡平まで残り1.5時間です。弓折岳の途中も雪田が多く残り花の多いところです。ミヤマトリカブト、ミヤマダイモンジソウが咲いていました。

<ミヤマダイモンジソウ>
20080726dsc01958  稜線を歩いていると、東側の谷から霧が昇ってきます。そして西から太陽の光が。ブロッケンの妖怪が現れる条件が揃ってきました。東には霧に隠れてみえませんが、谷を隔てて槍ヶ岳から穂高岳の岩壁が屹立しているはずです。

                               <ブロッケンの妖怪>20080726dsc01956

霧の中に自分の影が映っています。両手を広げて確かめてみると、やはりブロッケンの妖怪です。影の周りを虹が彩っています。今日は条件が良くて、歩いても歩いても、妖怪は寄り添うように追いかけてきます。

    <北鎌尾根、西鎌尾根の先>
20080726dsc01974 鏡平山荘の屋根が直下に見えるころ、霧も晴れて、青空を画して頂上へ続いている稜線が、熟達者のみに通ることがゆるされている北鎌尾根。そして黒い稜線がが西鎌尾根です。西鎌尾根の先槍ヶ岳が天を突いています。今度の山旅の最良の青空です。明朝鏡池に映る鑓、穂雄姿が楽しみです。どうか山の神様、最後の朝、晴れをください。期待に胸が膨らみます。
 鏡平山荘に着くと既に17:00、双六山荘に泊まらず、ここまで下山した、甲斐がありそうです。

                             

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コメント

「毒は使いようによって薬になるんですね。」

留学時、中医薬(漢方薬)の授業時間、先生の言った言葉を思い出しています。
「毒性が強いというのは薬として大変有効である。適量にして使うと効能が佳いと言う事である。多くの薬材は多すぎて使用すると毒として働く。」
好例が酒ですよね。酒は百薬の長にもなるし、アル中の原因にもなります。
中医薬では鉛や銀などの金属も使いますが、勿論全て微量に使う訳です。

目から鱗が落ちる様に、毒に対する私の概念が変わった一瞬でした。

仰る様に人間も同じですね。悪に強きは善に強し、と言う言葉もありますね。面白いですね。

投稿: 雲水 | 2008/08/20 22:28

コメントありがとうございます
<雲水さん>
 流石、中国医学の薀蓄ですね。トリカブトの毒のことは知っていましたが、八味地黄丸に使われているとは、知りませんでした。毒は使いようによって薬になるんですね。人材も、悪いことをするくらいエネルギーのあるひとが大きなことも成し遂げるのでしょうね。悪源太、悪太郎、悪は昔は男の枕言葉でしたから。でも凡人でよかったと思っていますよ。エネルギーが悪いほうに出るかもしれませんからね。
 ブロッケン現象は滅多に見ることができない現象なので、出会うとうれしくなります。

投稿: 懐中電灯→雲水さんへ | 2008/08/20 21:28

とても素晴らしい写真をありがとうございます。

ブロッケンの妖怪、以前聞いた事はありますが、面白い現象ですね。

ミヤマリンドウ、ミヤマトリカブト共に実に美しい色合いですね。トリカブトは殺人事件で有名になりましたが、中国医学では附子といって広く漢方薬として使われています。腎臓の薬としてよく用いられる八味地黄丸にも使われています。

大文字草というのも面白いですね。

投稿: 雲水 | 2008/08/20 15:43

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