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2008/08/28

五輪銅メダルに見る事業承継の大切さ(1)

<五輪の銅メダルに見る事業承継の大切さ>

1.      陸上競技八十年ぶりのメダル

    北京五輪の男子400㍍リレー、塚原直貴、末続慎吾、高平慎士、朝原宣治の四選手の足とバトンで銅メダルを獲得した。陸上競技で八十年ぶりの快挙だ。アテネ五輪の金、銀、銅の三カ国は北京ではすべて予選落ち、アテネで四位だった日本の銅メダルも肯ける。そして四選手のベストタイムを合計しても40秒、今回の記録38秒との差2秒はどこにあるのか。三カ国の予選落ちはバトンの受け渡しのミスであり、この2秒もバトンの受け渡しの妙である。

2.      事業継承のむずかしさ

    産業構造の変化もあり、経営者の高齢化もあり、中小企業は今事業継続の困難に直面している。税理士事務所主催の「事業承継セミナー」といったタイトルの講演会も数多く開かれている。その多くは、事業資産継承としての株式の承継、相続の問題として語られている。しかし真の問題は事業の承継だ。
 株式市場に上場した企業では、創業経営者も持分は株式市場で株価として評価されており、己の資産の継承は、個人として相続問題として処理をすれば済む。しかし、未上場の中小企業の事業承継は、経営者の資産としての株式持分の相続と、事業の継承が不可分になっている。

3.      経営に終わりはない

    スポーツのリレー競技は400㍍走れば終わる、マラソンだって42キロ㍍先には終わりがある。しかし「経営に終わりはない」のである。人間である経営者の命は、いかに頑張ろうといずれ尽きる。生物は皆、誕生と同時に死を約束されている。それはそれで、生老病死の悩みは尽きないが、それは個人としての人生の問題である。しかし企業の終わりは“倒産” である。天寿というものがない、企業は生物と違って、創業(誕生)とともに、永遠の時を生きることを宿命として定められている。多くの経営者は、この「経営に終わりはない」ことを無視、あるいは軽視している。そして経営者個人の老化とともに、突然事業継承の巨大な問題を突きつけられる。

<つづく>

(注)縁者から中小製造業の経営者向けのニューズレターに掲載する原稿を頼まれました。その原稿をここに三回に分けて転載します。

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