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2009/01/22

もう”消費者”を止めて”生活者”として生きる(2)

3.生活者として生きる

 広辞苑で「生活」を引くと「生存して活動すること、生きながらえること」と記されています。人間を生活者として捉え、生活する場面を想像すれば、個人だけではなく家庭、地域、廃棄物、様々な生活の場面、生き方そのものが見えてくるのではないでしょうか。

 契約社員、派遣社員の制度の下で働く人々も、消費者としてではなく、生活者(生きること、己の命に責任を負っている者)という視点に立って、まず衣食住の現在のみならず未来についても思いを馳せ、長期に安全なくらしを確保することを第一義に考えれば、職業選択もまったく違ったものになってくると思います。

また国民も医療制度、高齢者介護の仕組みなどなど、生活の安全に思いを馳せるることになるのではなかろうか。

4.消費思考が格差に沈む

消費は、財・サービスを消耗することで気分を高揚させ、今という時を楽しくしてくれます。「今さえよければ!」消費は現在のことしか考えていません。そこにローンという格好いいサービスも揃っています。自動車ローン、住宅ローン、消費者ローン、ローンだけでなくクレジットという便利なものもあります。パブロフの犬のようにCMを見て欲しくなり、CMを見て未来の収入を先取りしてしまいます。動物園の折の中でテレビを見せられて、食欲を亢進させられている姿です。

ローンもクレジットも日本語に戻せばすべて借金です。借金嫌いといわれる日本人も、ローンやクレジットなら気軽に利用してしまいます。借金で財やサービスを消費するということは、自分の未来の収入を現在の消費に使ってしまうということです。未来の収入とは未来の労働であり、未来の時間、未来の己の命です。借金による消費とは未来の己の命を先喰いすることなのです。

経済学も長年、消費と生産という区分けをしてきました。政府の経済対策も消費者のためと称して、需要創出策を掲げます。公共事業、定額給付金、需要創出策とはサプライサイド、供給者である生産者のための消費創出策なのです。先日経団連の会長もいち早く、「円高が続くなら、為替介入で円安に誘導して欲しい」と言っています。プラザ合意以降25年長きにわたって続けてきた円安誘導は、事実上輸出企業への補助金だったのです。輸出が雇用を創出するは、プラザ合意以降、特に人材派遣の製造業への解禁以降、間違いだったことが、今回の派遣切り、契約社員切りでも明らかです。

5.消費税ではなく生活税といえば

 これほど格差が拡大し、生活不安が広がっているのに、政府はさらに語気を強めて消費税アップを叫んでいます。もし消費税を生活税と呼べば、消費税問題の本質がどこにあるのか見えてきます。国民の生活を守るはずの政府が国民の生活に税金をかけるのです。その税金で経済対策と称する需要(消費)喚起策を打つのです。それはまず生産者の懐に入り、一部が賃金となって回っていきます。

 昔、自動車など高額商品に贅沢税として課していた物品税と消費税とは根本的に違うのです。きわめて低所得層、貧困層に負担の重い生活にかかる税という視点で再検討する必要があります。

 消費税の代わりに、昔の物品税を復活して、経済的な豊かな生活を享受する高額な物品に税をかけると言ったら、今の政、官、財こぞって反対するでしょう。「経済的生産力を持った人、企業はみんな?日本を出ていってしまう」と脅しをかけて。

 この脅し遇ったら怯まないで「どうぞ出て行ってください。しかし戻ってきたら日本の豊かな自然や安全を享受するのですから、持ち込む財産に多額の税金をかけるぞ!」と言い返せばいいのです。その代わり国内に残る者も、経済的生産能力のある人々に頼らない、経済的貧しさを甘受する覚悟を固める必要があります。輸出産業に頼って、楽をして豊かな消費生活を楽しむ時代はとっくの昔に終っているのです。こんな極論を言わないで、お互い歩み寄り、譲り合って中道を生きたいですね。

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