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2009/08/25

針ノ木岳から爺ガ岳を歩く(1)針ノ木雪渓から針ノ木峠へ

  <針ノ木雪渓の伏流水>
20090817dsc00486b_2 2009年8月17日旧盆を終えて遅い夏山を楽しみました。今回は後立山連峰 針ノ木岳から爺ガ岳を歩くことにしました。黒部ダム観光の信州側の起点、扇沢から針ノ木雪渓を登ります。
 JR新幹線長野駅から高速バスに乗ると10:00には扇沢の登山口に立つことができました。
                                 
    <百瀬慎太郎を偲ぶ碑>
                   20090817dsc00487b_2          

 我が家を出てたったの五時間、後立山は我が家から最も近い北アルプスです。歩き始めて1時間山道を緑の沢が横切っています。 針ノ木雪渓からの伏流水が写真の真上に湧水して20㍍ほど地上を潤し、又地下へ戻っていきます。手の切れるような冷水を味わい、今日一日の分をボトルに詰めて、いざ針ノ木雪渓へ。
 

   <針ノ木雪渓を望む>
20090817dsc00489b 途中大沢小屋の前に、針ノ木岳登山の開拓者百瀬慎太郎を偲ぶ碑があります。 我々老中世代の山好きは、そのマナスル初登頂の記録映画を観て、山に憧れた世代です。
 歌人でもあった百瀬慎太郎の「山を想えば人恋し、人を想えば、山恋し」は山好きの人が、「山を想えば」思い出すワンフレーズです。
 

                                 <20090817dsc00500b ミヤマ大文字草>                   今上映中の映画「剱岳・点の記」の舞台から20年、未だ日本の登山の黎明期を支えた人でもあります。
 碑建立の発起人槙有恒は、マナスル初登頂に成功した第三次マナスル登山隊の隊長です。

 

     <雪渓からの爺ガ岳>


20090817dsc00496b百瀬慎太郎の経営する大町の旅館対山館をベースに針ノ木岳、鹿島鑓ガ岳に挑んだようです。大沢小屋を出てしばらく歩くと、針ノ木大雪渓が見えてきます。剱岳産の窓雪渓、白馬大雪渓と並んで三大雪渓と言われる針ノ木大雪渓も8月中旬ともなると、残念ながら痩せて距離も短くなっています。7月中旬なら、このあたりから快適な雪渓歩きが始るところです。  

                                <針ノ木峠>                                   20090817dsc00501b やはり夏山は梅雨明け直後の7月がベストシーズンです。雪渓の縁にミヤマ大文字草が咲いていました。雪渓を登る途中振り返ると白い雲の下に三日目に登る爺ガ岳が見えました。針ノ木小屋の立つ針ノ木峠に立つと左の赤沢岳から岩小屋沢岳、爺が岳、鹿島鑓ガ岳と後立山連峰が連なっています。
   <蓮華岳からニ座の双耳峰>
20090817dsc00509b  戦国時代徳川家康の懐柔策に乗り、秀吉と袂を分かった佐々成政は、秀吉、家康の政略に翻弄されて、身の処し方を誤ってしまいます。
 富山から厳冬の立山を超え、この針ノ木峠を越えて、浜松の家康に救援を嘆願したという戦国の剛勇の悲しい秘話の峠です。
  

                              <山頂のコマクサ>                     20090817dsc00512b                                宿泊の登録を済ませ荷物を小屋に置いて、夕食までの一時、軽装で標高2,799㍍の蓮華岳に向かうことにしました。蓮華岳の山頂は三角点がなければどこが山頂かわからないほど平らな頂です。山頂からは、針ノ木岳から白馬岳に連なる後立山連峰が一望できます。右が爺ガ岳左が鹿島鑓ガ岳と共に優美な双耳峰です。この時期は這い松の緑、冬は純白の雪に覆われ美しい山並みです。

      <精霊の道>
20090817dsc00526b 来年のGWは、この爺が岳に登って、純白の針ノ木岳を撮りたいという思いに駆られました、蓮華岳山頂はコマクサの群落が見られるところです。盛りを過ぎて少し萎れ加減ですが、誰もいない山頂に可憐な花を独り占めしました。時計は17:00を回り、すでに小屋では夕食が始る時間です。夕日に向かって針ノ木小屋へ戻り始めると、チングルマが夕日を背に光っています。 

 
                              <夕日を背負うチングルマ>               20090817dsc00527b

まるで、映画「もののけ姫」のワンカット、精霊の満ちた山にワープしたようです。西方浄土へ向かう道のようにも見えます。月の下旬小さな白い花が咲きます、花が終った後に髭が伸びて、風に回る稚児車のような風情です。夜には丸く縮んで、朝になるとまた髭を一杯に広げるんです。白い花と髭の花二度咲いているようにも見えます。二度目の姿が名前になって稚児車、チングルマです。我々老中の応援花、山小屋の夕食で、隣り合った老中に話したら、気に入ってくれて、真偽はともかく老中の応援歌でいこうと納得してくれました。毎年朝露のチングルマを撮りますが、今回初めて夕日のチングルマをきれいに撮りました。山小屋に着くとすでに18:00を回っていて、食堂は人もまばらになっていました。
 500mlの発泡酒600円、エビスの生代ジョッキ1000円、ちょっと贅沢にエビスです。きっとヘリコプターのサーチャージ込みですね。

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