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2010/02/05

厳冬の上高地を歩く(1)小説「氷壁」の舞台

     <大正池から穂高連峰>
20100131dsc00023b_3  2010年1月31日~2月2日厳冬の上高地を歩きました。いつも山歩きは一人ですが、厳冬の上高地は初めて、様子がわからないので、スノーシユートレッキングのツアーに参加しました。
 というより厳冬の上高地に入山できるとは思ってもみなかったのですが、以前泊った山小屋、燕山荘から山小屋便りがきたのです。その中の記事にこの企画がありました。「そうか入れるのか!」上高地の奥、徳沢園で二泊というのもうれしい企画です。 
                                <田代池から六百山>                       20100131dsc00038b 燕山荘は2年前に宿泊した折のサービスが、山小屋とは思えない上質のサービスだったので、ここの企画ならと安心して参加したのです。今回も期待を超えるサービスに大満足です。
 春夏秋スリーシーズンはパーク&ライドの低公害バスで河童橋まで入りますが、この時期は入り口の釜トンネル1.2㌔から歩いて入ります。歩くこと一時間で上高地定番の穂高連峰を映す大正池に到着、前穂から吊り尾根を経て奥穂高が見え隠れしています。
 六百山から流れ出る雪解けの水、いつ来ても清冽に流れています。
<燕山荘の期待を超えるサービス>
 http://net-ksk.cocolog-nifty.com/keiei/2008/05/post_acdc.htm
<燕山荘HP>
http://www.enzanso.co.jp/l                 

    <月明かりの梓川雪の川床>
20100131dsc00083bガイド3名ツアー客10名のメンバー、大正池でスノーシューを付け粉雪を舞い上げながら今日の宿泊地徳沢園を目指して歩いていきます。日頃は植生保護のため踏み込めない林間も厳冬の今は気侭に我が物顔に歩くことができます。
 16:30分井上靖の小説氷壁の舞台として有名になった徳沢園、今日の宿泊地に到着、早速ワインで酒盛りが始りました。このワインは主催者燕山荘さんが事前に担ぎ上げてくれたものです。                                   

      

                                                  <星空の氷壁>                     20100131dsc000842b_3
主催者としてはすでに既知のコースでも事前に歩き、事前に準備をしてもてなしてくれる、もちろんツアー料金には含まれていません。期待を超えるサービスその一です。
 20:00を過ぎた頃冬期徳沢園の管理人萩谷さんが、「月が出ていますよ」と告げてくれたので、みんなあたふたと靴を履き氷点下10℃を超える梓川の川原へ飛び出し思わず息を呑みました。「まさかこの風景に出会えるとは!」老中のみなさん若者のように、赤ワインで赤くなった顔をさらに紅潮させて。

    <星空の前穂北尾根>
20100131dsc000862b
十六夜の月が冴え冴えと雪に覆われた川床を照らし出しています。そして前穂高岳から明神岳に連なる岩壁が氷壁の名に相応しく、冬の星空に屹立しています。みんな引き上げた川原に一人残って、指を擦りながら、心ゆくまでシャッターを押し続けていました。写真の出来はさておきこの瞬間が至福のときです。写真の出来映えは目標、目的は「今ここ!」ファインダーを覗きシャッターを切るこの一瞬にあります。
 ワインを飲みながら談論風発、話しているうちに、ツアー客女性6名、男性4名、自分が年長と思いきや、一番年下だということが分かって驚きです。期待を超えるサービスの二つ目は、ガイドのお一人は、話題豊富な燕山荘の社長ご自身、残る二人も社のマネジャーたちです。アルバイトのガイドではないんです。
 社長ご自身が引率者ならこちらもちょっと、びっくりさせる話題があります。「福岡の造り酒屋若竹屋の社長をご存知ですね」と言うと、鳩が豆鉄砲とはこのことかというほどびっくり。それもそのはず、僕は燕山荘の期待を超えるサービスは、あちこちで蔭褒め(話しのネタ)してきたんです。若竹屋の社長に話したら、同じ勉強仲間だというのです。まさかこのツアーで会えるとは思っても見ませんでしたが、縁とは不思議初対面なのに、すでにともだちの友達はやっぱりともだちでした。
 燕山荘のサービスは形もなく、眼にもみえませんが、人とひとを繋ぐ媒体(メディア)になっています。僕以外の9人の方々は燕山荘のサービスが気に入って、仲間を連れ添って参加しているリピーターです。

ワイン顔皺も消えうせ息を呑む
冥土の旅の思い出一つ

十六夜の月冴え渡る氷壁に
流星一つ願いも一つ
    -雛鳳ー
厳冬の月夜に前穂高岳東壁を望んで    

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コメント

コメントありがとうございます
<利根川豊さん>
>昨年、夏の上高地を訪れ、澄んだ水と澄んだ空気には大変癒されました。
 今回初の厳冬期ですが、いついってもいい所です。是非お奨めです。
>大学院がもう少し落ち着きますので、
 修論も終りましたね。二年間、現場と経営と学生と家庭と掛け持ちもご苦労様でした。
>大空に星のように上品に輝く物体が見えますが
そうです。冬の星です。三脚を立てて90秒~120秒拡大すると星が流れています。
>山登り(ハイキング?)を始めてみたいと
 利根川さんは「医療」という立場で人と接しています。僕は「学び」という場でひとと接しています。共に日々直接的に「気」を提供している立場ですから「気」を補填することが必要ですね。人様に「気」を上げているので、人から貰うと人間界では±ゼロです。大自然は一方的に惜しげもなく「気」を貰うことができます。時には大自然から気を貰って、それを周囲に提供するといいと思います
>山登りの方も是非ご指導賜りたく存じます
 一緒に歩こうという方が大学院の中も何人かいますよ。体力的には若い方には及びませんが、共に汗を流し、共に語らうのもいいですね。是非ご一緒しましょう。老中の身、若い方の都合に合わせます。
  

投稿: 懐中電灯→利根川豊さんへ | 2010/02/07 10:14

コメントありがとうございます
<若竹屋十四代目さん>
コメントありがとうございます。
>月明かりに照らされる雪山
 山小屋から出て月明かりに照らされた氷壁を仰ぎ見たときは、ちょっと興奮しました。「凄い」の一言、それがこんなに褐炭に手に入ってしまうとは感動ものです。燕山荘さんのDMがなければここに立っていないんです。分不相応な夢は見ない性質ですから。
>(えー?なんで先生とご一緒なんですか?)
 僕から見ると「えー?なんで若竹屋さんと・・・?」ですね。共通の出会いの「場」は三者三様に「学び」ですね。時と場所を「学び」で共有した縁がその表現の「サービス」で繋がったように思えます。2008年4月29日が繋がった日です。
>僕も体験したいものです。
 燕山荘で若竹屋のお酒で乾杯しましょう。

投稿: 懐中電灯→若竹屋さんへ | 2010/02/07 09:51

先生 ご無沙汰しております。
多摩大学大学院 経営情報学研究科でお世話になりました利根川豊です。

ブログを拝見し厳冬の上高地行ってみたくなりました。
昨年、夏の上高地を訪れ、澄んだ水と澄んだ空気には大変癒されました。

写真を拝見しますと大空に星のように上品に輝く物体が見えますが、私の見間違いでしょうか?shine

大学院がもう少し落ち着きますので、素人ながらに山登り(ハイキング?)を始めてみたいと考えております。
夜明け空に魅かれており、山から眺めてみたいと思うようになりましたfuji
先生の写真を拝見し、星空満点の山と夜空にも魅かれそうな予感。

先生、山登りの方も是非ご指導賜りたく存じます。

多摩大学大学院 経営情報学研究科 

利根川豊

投稿: 利根川豊(多摩大学大学院 経営情報学部研究科) | 2010/02/06 17:20

先生、こんにちは。素晴らしい写真ですね。月明かりに照らされる雪山をみたらどんな事を想うのか…僕も体験したいものです。

燕山荘の社長とのご縁には(えー?なんで先生とご一緒なんですか?)と僕もまったく驚きました。

山を描く漫画に「岳(石塚真一著)」という本があります。これを読むとよく先生のことを思い出します。機会がございましたら是非ご一読を。山男にはたまらないものだと思います。

投稿: 若竹屋十四代目 | 2010/02/06 16:19

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