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2010/05/07

西穂高岳へ

    <眼下の虹>
20100428dsc00520b西穂高岳は山小屋が新穂高ロープウェイから一時間半という交通至便?なところにあるために、厳冬期やゴールデンウィークも雪を楽しむ登山客で賑わう山域です。 GWの混雑を避けるべく、天候を無視して 
                                      

                                   <樹林帯の西穂高岳山頂>          20100428dsc00533b                                      

4月27日雨の中をザックを担いで新宿へ向かい、夜行バスのシートで明朝の好天を夢見つつ上高地を目指しました。
朝6時夢は逆夢、土砂降りの雨。カメラを取り出すまでもなく、そのまま平湯経由で新穂高温泉へ。ロープウェイの箱の中で下を見ると、虹がかかっています。笠が岳から下る尾根の真下に見えます。身支度の前にパチッと一枚。
 雲はどんどん上昇して、低気圧から高気圧へ変化している様子が手に取るようにわかります。ロープウェイに乗り込むまで降っていた雨は嘘ように晴れていきます。
 

<西穂高山荘を仰ぎ見る>
20100428dsc00537b

登山口で同年輩の観光客の方々から「気をつけて!」という声に送られて、樹林帯を歩くこと30分西穂高岳が見えてきました。この調子なら山小屋でザックを軽くして今日のうちに頂上に立てそうです。

                 <笠ケ岳から双六岳そして北アルプスの最深部へ>                           20100428dsc00545b 樹林の間から笠ケ岳から双六岳さらに北アルプスの最深部へ続く稜線が連なっているのが望めます 。笠が岳を遠望しているうちに、稜線を笠が岳に向かって歩いている自分の姿が見えてきました。                        
                             
                      <焼岳から乗鞍岳>
20100428dsc00556b 今夏は一昨年登り残した、この笠が岳を裏銀座経由で歩こう、そしてこの虹へ向かって下山する目標ができました。
 さすが老中に人気の山荘です。一時間も歩くともう山荘が見えてきます。 
                  

                             
                               

   <西穂高岳山域>
20100428dsc00568b_2  山荘に着けば、上高地を見下ろし、焼岳、乗鞍岳の山容を見渡すことが出来るはずです。                    ガイドブックどおり、積雪3㍍は超すであろう樹林帯の中を歩くこと1.5時間で山小屋に着く。 雪に覆われた、焼岳その背後に乗鞍岳が広い山域を雲の下に隠しています。山小屋の管理人から、

       <上高地を俯瞰>
20100428dsc00575b  「西穂高岳は、根雪が氷結している上に新雪が積もっているので、今はガイドも敬遠していますよ!」と注意を受けて、それではせめて独標までとピッケルを取り出して歩き始めます。30分ほど歩くと右端に奥穂高岳、左に西穂高岳の山域が白雲の裂け目から見えてきます。これぞ春山の景色です。                                
                                

                                       
        <吊り尾根>
                       20100428dsc00580b                                                      眼下を見下ろすと、蛇行する梓川の畔に上高地のシンボル赤い屋根の帝国ホテル、緑の水を湛えた大正池が見えます。          標高2,701㍍西穂高   独標まで来ると奥穂高岳から前穂高岳を結ぶ尾根、通称吊り尾根が見てきます。夏の最盛期には奥穂高岳を登り、上高地へ下る登山者が必ず通過するルートです。                                              
     <五月の空>
20100428dsc00587b 飛騨から信州に向けて雲が流れてしばしば山頂は雲の中です。名残を惜しみながら、山小屋へ戻るとまだ午後三時、GW前とあって、宿泊客も十名弱と少なく静かな夕食になりました。夕食後隣の席では、山小屋の新人歓迎会が催されていました。明後日から大勢の宿泊客、でんやわんやの超多忙の賑わいになるようです。
 29日早朝から天候は雪が舞っています。僕は幸い昨日独標まで登りましたが、昨日遅く登って来た人たちは、諦めてそのまま下山するようです。ロープウェイを使わず下山するには、上高地へ向かって、樹林帯を下ります。
 三日前に3人下山したと聞き、午前7:00その踏み跡を頼りに上高地へ下ることにしました。今日は外に下る人はいません。一人踏み跡を頼りに上高地へ下ることにしました。途中ここ数日の新雪に踏み跡が消えていて、何度か見失いましたが、西穂高山荘で整備してくれている標識を頼りに、予定通り2「時間半で上高地へ梓川の畔に着きました。上高地は昨日と同じ雨の中、上高地へ来てカメラのシャッターを一枚も切らなかったのは初めてのことです。昨日の好天が嘘のような山行でした。        

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コメント

コメントありがとうございます。
<利根川豊さん>
 里で見る虹は、いつも空を見上げるのですが、山で見る虹は、いつも眼下に見下ろすんです。また味わいが違いますね。
 

投稿: 懐中電灯→利根川豊さんへ | 2010/05/16 22:16

ロープーウェイからの虹もなんて綺麗なんでしょう。

いつもながらに先生のフレーミング、カメラワークには惚れぼれさせられます。

先生の写真を見るといつも笑みが浮かぶ利根川であります。

投稿: 利根川 豊 | 2010/05/16 09:56

明賀先生

お気遣いありがとうございます。

膝は筋力低下と成長期に痛めたことが起因しているのかもしれませんが、ご心配ありません。
筋力アップで関節などの負担を和らげることで解消できると思われます。

谷川岳登頂の喜びと絶景、八ヶ岳の本格的雪山と試練は、とても有意義な気付きを与えてくれました。
貴重な体験をさせていただいた先生に感謝の念でいっぱいです。

来季の雪山を堪能するために、無雪期のトレーニングによる筋力アップと健康状態を取り戻していこうと考えております。
来季の雪山もお供させていただけるよう精進します。

その前に奥秩父・奥多摩もよろしくお願いいたします。

追伸
昨夜、たまたま藤田さんと黒田さんからそれぞれ別にお食事のお誘いをいただき、仕事の完了とともにレストランで会食しました。黒田さんは無雪期の山でデビューしたいとおっしゃっておりました。

投稿: 利根川 豊 | 2010/05/16 09:42

コメントありがとうございます
<利根川豊さん>
>足の故障を解消し是非ご一緒させていただきたい
 膝大事にしてください。
>無雪期の山を楽しみたいと思います。
 無雪期用の登山靴のほうがいいかもしれません。奥多摩、奥秩父といった近場を少し歩きましょう。”山は高きがゆえにと尊とからず”ですから。
 

投稿: 懐中電灯→利根川豊さんへ | 2010/05/15 17:27

先生

こんにちは。
土砂降りからスタートの山行も、途中素晴らしい景色に出会えた春山となりましたね。
憧れの北アルプス山行!うらやましい限りです。
残念ながらこのGWはご一緒できませんでしたが、足の故障を解消し是非ご一緒させていただきたいコースです。

私はリハビリ代わりに故郷の低山を歩きました。筋力低下による持病かと思われる若干の膝の痛みを感じながらではありますが、適度な運動量のリハビリトレッキングとなりました。

リハビリとトレーニングを重ね、来シーズンの雪山に再チャレンジしたいと思っています。

それまでに無雪期の山を楽しみたいと思います。

投稿: 利根川 豊 | 2010/05/14 11:54

コメントありがとうございます
<今村康子さん>
 スノーシユーではお世話になりました。キンカンとても美味しく頂戴しました。ありがとうございました。いつも一人歩きなので、皆さんの会話に入れなくて、KYで失礼しました。三日間同行させていただき楽しい空間を共有させていただきました。

>4月4日の晴れた日に夫と河童橋まで歩いてきました
 4月4日はまだ釜トンネルから徒歩ですね。上高地の最も魅力的な季節ですね。大正池に映る青空と真っ白な穂高連峰は筆舌に尽くしがたいものがあります。
 今回は上高地は雨でシャッターを切る機会もなく平湯へ直行でした。
>私も西穂山荘から上は2回とも歩き残していますので、せめて独標
 独標からの穂高連峰も美しいですよ。明神岳から前穂高、奥穂高の吊り尾根の弧が見事です。是非登ってください。夏に西穂高岳まで登りたいと思っています。
   

投稿: 懐中電灯→i今村康子さんへ | 2010/05/09 17:35

明賀様こんにちは。上高地スノーシューでご一緒した松本の今村です。スノーシューのブログは大作で感動が伝わってきました。開山前に上高地をもう一度歩きたくて4月4日の晴れた日に夫と河童橋まで歩いてきました。釜トンネルを抜けて見た西穂の大きさに圧倒されました。未だあんな迫力ある穂高連峰を味わったことはありませんでした。明賀さんはあれ以後もあちこち精力的に歩いていらっしゃいますね。今日拝見した西穂山行も圧巻です。私も西穂山荘から上は2回とも歩き残していますので、せめて独標まで行ってみたいと思っています。
格調高いブログをありがとうございます!

投稿: 今村康子 | 2010/05/09 10:32

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