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2010/08/21

もういい加減に「青田刈り」を止めませんか!

今春の大卒者の就職率は60.8%、今年の就職戦線はさらに厳しさを増していると言われています。政府もこの問題では、模索しいるのでしょう、8月19日日経新聞のトップに「新卒1万人就職支援」とありました。「新卒者体験雇用制度」等々いくつかの対策に300~400億円の予算を付けるようです。まあ百歩譲っても「やらないよりはやったほうがいい」程度の目先の施策に過ぎないのではないでしょうか。
 「青田刈り」は正しくは「青田買い」というのだそうです。確かに「内定」は「青田買い」なのでしょうが、就職できない残りの40%の若者は、学びの期間の1/3の時間を就職活動という名目で徒労に帰してしまい、”実る”こともできず立ち枯れてしまいます。
 したがって我々の時代は「青田買い」だったかもしれませんが、今は「青田刈り」のほうが実態に合っているように思えます。
 僕が就職活動した年は1965年、時あたかも戦後最大の不況といわれた昭和40年不況の真っ只中でした。当時四年生の7月1日解禁でした。今は三年生の秋から始っているようです。就職支援と称して在学中から職業体験をさせたりしていますが、これでは、何時、何処で、何を基礎学力として学んだらいいのでしょうか?

企業側も結局未熟な学生を採用して、入社後その扱いに苦労しているように見受けます。情報(知識)社会といわれる今日、企業が求める人材は知識も意識も、産業社会に社会に出た我々の時代とは比較にならないほど高度化しています。
 自社さえよければと「青田買い」をしているつもりで、現実には次代を担うそして、未来のお客様でもある若者を、大量にスポイルし、枯らしてしまっているのではないでしょうか。
 8月15日のNHKのテレビドラマ(実話に基づいた)「少年兵」は、太平洋戦争の真っ只中昭和18年の夏、旧制中学の生徒を、少年兵として志願させる物語です。学校に割り当てられた人数を満たすために校長はじめ先生達は、生徒を鼓舞し志願させ、戦場という名の死地へ送り出していきました。
 中には兵士にするだけがお国のためではない、政治家として、研究者として、官僚として育っていくことも、お国の為になるのではないか、と意見を述べる先生もいましたが、小さな声は、皇国のため!と進軍喇叭に掻き消されていきました。繰り上げ卒業で学徒動員し、女子挺身隊と称して軍事物資の生産に従事させ、若者の可能性を大人が奪ってしまったのです。
 今の「青田刈り」もなにやら似ているようにみえないでしょうか?大学生のみならず、中高生にも職業体験と繰り上がっていきます。学校運営当局、諸先生方が立ち上がって、文科省を動かし、己の学生、生徒を守るために産業界と話し合ってはいかがでしょうか?

「青田刈りを止めよう!」「せめて大学四年10月1日まで」
 
産業界も社会的責任(CSR)を声高に掲げるなら、まずここから。急ぐなら既卒者、中途採用を増やせばいいいのですから。
 強い者から手を差し伸べなければ、この問題は解決しないのですから。約束を破る企業が出たら、今はツイッター等々、告発する様々な方法があります。子を持つ親は、おのおの静かに不買運動を起こせばいいのです。
 大学当局諸先生方、文科省もおのずから学生の教育水準を挙げる責任も大きくなります。もちろん学生自身も。これこそ「自己の責任」ではないでしょうか。

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