« ”消費者思考”から”生活者思考”へ | トップページ | 雪の燕岳(1)純白の世界へ »

2011/04/22

緊急のお奨め「原子炉時限爆弾」広瀬隆著

著名 「原子炉時限爆弾」-大地震におびえる日本列島-
       (日本に住むすべての人にいま一番伝えたいこと)
著者 広瀬隆
出版社 ダイヤモンド社
昨日(2011年4月20日)の店頭に平積みになっていました。初版は20010年8月26日です。昨年のこの時期に手にできていない自分が情けないですね。まさかダイヤモンド社の出版だから平積みにならなかったはずはないのですから。
 今の福島原発事故はこの本のごくごく一部の再現です。これを読んで、原子力関連学者の言を信じ、電力会社を信じ、政府を信じ、マスコミを信じてきた人びと、半信半疑で「安全神話」に期待してきた人びとのなかから、原発全廃に賛同する方が一人でも増えることを願っています。
 本書P69頁から転載します。

「実はこの最終原稿を書いている最中の2010年6月17日に、東京電力の福島第一原子力発電所二号機で、電源喪失事故が起こり、あわやメルトダウンに突入かという重大事故が発生したのだ。日本のマスコミは、20年前であれば、すべての新聞とテレビが大々的に報道しただろうが、この時は南アフリカのワールドカップ一色で、報道人として国民を守る義務を放棄して、この深刻な事故についてほとんど無報道だった。ショックを受けた東京電力がくわしい経過を隠し、それを追求するメディアもないとは、実におそろしい時代になった。そもそもは、外部から発電所に送る電気系統が四つとも切れてしまったことが原因であった。勿論発電機も原子炉も緊急停止したが、原子炉内部の沸騰が激しく続いて、内部の水がみるみる減ってゆき、ぎりぎりで炉心溶融を免れたのだ。おそろしいことに、この発端ととなった完全電源喪失の原因さえ特定できないのである。この四日前の六月十三日に福島県沖を震源とするかなり強い地震が原発一帯を襲っていたが、それが遠因なのか?いずれにしろ、事故当日には地震が起こっていないのに、このような重大事故が起こったのだから、大地震がくればどうなるか。」
 現在進行形の福島原発大惨事の原因は、津波でもなく東日本大震災でもないことがわかります。昨年の6月に原子炉を停止し、原因究明に着手すれば、たとえ原因究明に間に合わなくても、大惨事は免れたはずです。政府、電力会社、原子力関連学者、マスコミ一体となった原発事故にまつわる過去の隠蔽体質から類推しても、もう「安全神話」を信じてはいけないのだと思います。
 「安全が確保できるなら原発容認」といった他人任せの容認論で、日本人の未来を危機に晒してはならないと思うのです。世界に希に見る自然の残る美しい日本列島を廃墟の島にしないために、まず書店の店頭でこの本を手にして見てください。
 最後まで読むと恐ろしくなります。もう既に手遅れ、”日本に住む人”は日本から逃げ出す以外に「自己の責任(自分の命は自分で守る)」を果たすことはできないと著者は警告しているのかもしれません。

|

« ”消費者思考”から”生活者思考”へ | トップページ | 雪の燕岳(1)純白の世界へ »

コメント

本当ですね。青森は六ヶ所村が大変なことになります。日本中の廃棄物を持ち込むことになるでしょう。我々世代はともかく次代のために、もう手遅れかも知れませんが。
 せめて、東海大地震が起きる前に浜岡原発だけでも止めておかないと東京、名古屋、大阪と壊滅して、日本が立ち行かなくなることでしょう。
 その前に、我が家も福島原発から175㎞圏内ですから、避難するようになるのかも知れません。

投稿: 懐中電灯→しじみさん | 2011/04/22 20:42

いずれ青森に住む私も青森に住み続けられない日が来るだろうとあきらめています。
でも全国の国民の将来を考えて自分でも「原発廃止」を訴えていかなければと思います。
今回の事件が起こらなかったら社会に孤立することを恐れて声を上げることが出来なかった自分が悲しいけれど、もはや恐れてはいけないのだと思っています。
青森でもまだまだ「原発依存」が根深くあり、特にここ数日も青森では利権関係者たちが早期の工事再開を訴えています。
声なき県民の一粒の声になろうと考えました。

投稿: しじみ | 2011/04/22 16:26

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/50017/51451385

この記事へのトラックバック一覧です: 緊急のお奨め「原子炉時限爆弾」広瀬隆著:

« ”消費者思考”から”生活者思考”へ | トップページ | 雪の燕岳(1)純白の世界へ »