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2011/05/04

雪の燕岳(1)純白の世界へ

   <合戦沢の頭>
20110429dsc003451b 毎年GW直前、まだ登山者が動き出す前に、登るよう心がけているのですが、今年は、途切れない余震の恐怖、福島原発の恐怖から遠出するのを逡巡していました。結局堪え切れず、4月28日23:54発の登山用臨時電車に乗り、北アルプス燕岳を目指すことにしました。

<燕岳山頂間近>                      20110429dsc004021b                       登山口中房温泉で家内が握ってくれた自家製の梅干の入った、お握りを二つ頬張って、6:30分出立。一時間ほど歩いた第一ベンチでアイゼンをつけ、歩くこと3時間合戦沢の頭(標高2,489㍍)に着く、好天ならここから、槍ケ岳の槍の穂先が見えると所ですが、生憎西の空は雪雲に覆われています。燕山荘が見えています。標高差200㍍、徒歩一時間を残すのみです。
 山荘の脇にたどり着くと、西の高瀬渓谷から吹き上げる強風に煽られ吹き飛ばされそう。今まで東側の尾根を歩いてきたので、想定外?ではなく想定内の寒さです。そうそう山歩きにも人生にも、想定外はないのです。あるのは己の未熟さのみ。吹雪かれても、滑落しても、無謀といわれるのみ。

   <花崗岩の天国の門>
20110429dsc003901b アイゼンも解かず、山荘で受付を済ませ、カメラ一つ身軽になって、そのまま燕岳山頂を目指します。高瀬の谷を隔てて、眼の前に急峻な北鎌尾根から槍ケ岳が立ち上がっているはずですが、今日は、雪雲の中に隠れて見えません。
 

                                   
  <砂糖を塗したオブジェ>

                  20110429dsc004261b 
 燕岳は花崗岩の山、夏はコマクサの群生の美しいところですが、この季節は純白の雪に覆われたオブジェの林立する別世界です。

<蝦の尻尾>
20110429dsc003961b  ザラザラした花崗岩の表面に雪や霧が吹き付けられ、黒と白、時折見せる青を素材に氷点下10度の冷気と強風が創造する芸術です。

<白亜のモンサンミッシェル>
 
 

20110429dsc004521b 強風と共に流れてくる霧が木々の枝、岩肌に一瞬の間に凍りついて、みるみる成長していきます。海老の尻尾のようです。 標高2,763㍍の燕岳山頂は燕山荘から30分の距離、天候さえ良ければこの時期最高の展望拡がっています。

  <風雪に耐える木々>
20110429dsc004421b 高瀬渓谷を隔てて、烏帽子岳から始る裏銀座の純白の峰々が槍ケ岳に向って伸びています。北アルプスの核心部です。
 頂上から戻る途中振り返ると、燕岳山頂部がフランスの世界遺産モンサンミッシェルのように見えました。風で雪が舞い上がり波しぶきのよう、聞こえるのは風の音のみ、静寂にして荘厳な風景です。

<大天井岳>
                      20110429dsc004541b
 強風に雪雲が流され、表銀座縦走の要の大天井岳が見えてきました。
今年の北アルプスは例年になく雪が多く、まだ黄砂も飛んできていないようです。真冬の純白の衣装を纏ったままです。                    
                

<夕暮の槍ケ岳>
20110429dsc004831b  燕山荘の夕食は、17:30ですが、雪雲が飛んで槍ケ岳を撮ることができそうで、幾分雪が夕日に赤く染まる18:00ようやくカメラに収まりました。高瀬渓谷から黒々とした岩肌がせり上がって、急峻な北鎌尾根を形成しています。その先端が槍ケ岳です。   

      <雪庇の美しい燕岳>
                     20110429dsc004722b
 毎回登るたびに、燕山荘のテント場の上部から、この雪庇を撮ることにしています。一番見事な雪庇です。下部に氷の層も見えています。
 今年は雪が多くかつ寒いので雪庇の先端も鋭利な刃物のようです。燕岳、北燕岳、黒々とした餓鬼岳が見えています。
 燕山荘は北アルプスでは顧客満足(CS)ナンバーワンの山小屋、GW初日の今夜は300人の登山客で賑わっています。半数近くが女性、若い方々が多いのもこの山小屋の経営者の狙い通りです。
 脱高齢社会に成功している山小屋です。                   

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