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2011/11/04

紅葉と富士の大菩薩・小金沢連嶺を歩く(1)丸川峠から大菩薩峠へ

      <丸川峠道の紅葉>
20111029dsc01437b2011年10月29日(土)~30日(日)と秋の大菩薩・小金沢連嶺を縦走しました。大学院の縁者男性二人、女性二人計五人、僕にとっては40年ぶりの大所帯の山歩き,老中の身、若い方々が一緒に歩いてくれるとはありがたいことです。
 

      <黄葉>
                     20111029dsc014402b

標高1,500㍍付近は秋もたけなわ紅葉、黄葉が見事です。紅葉を楽しみながらいつも思うのは、”個性とは”です。木々の葉の色も緑から赤まで色とりどりですが、一枝にしがみついた葉をみても濃淡があり、いつ虫に喰われたのだろう、その傷口も大きいものから小さいものまで様々な形をしています。

       <黄葉>
20111029dsc01444b山靴の下では早々と散ってしまった落ち葉がカサコソと音を立てています。
 春の芽吹きから今日まで、風雨に晒され、虫にかじられ、よくここまで耐えてきたものです。春から初夏の若葉は一斉に目立たないように大きくなっていきます。

                                  <丸川峠のすすき>
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早く大きくなって硬くなったほうが虫に食べられる機会が少ないからです。
 近年若い方々の間には「自分探し」とか「個性を磨く」といったことが流行っているようですが、秋の紅葉を見るたびに、「ちょっと 違うのでは!」とつぶやいてしまいます。
 秋の紅葉と同じように人間も我々老中世代になって、風雪に洗われた個性が、個性などと意識していなくても自ずから現れてきます。これが俺の個性か?(嘆息)、削ぎ落とされて残ったものは、醜いものばかり、けっして肯定的なものではないのです。

                               <雷岩からの富士山>                        20111029dsc01464b

折れたり曲がったり、傷ついたり、自分とは?個性とは?きっと落ち葉のように役目を終えて、散っていくときひとり感じるものなのではないでしょうか。
 そんなことを考えているうちに、丸川峠に出ました。五人で賑やかな昼食です。峠の小屋でコーヒーをいただきながら、小屋のご主人ともしばし談笑。
 

  <ナナカマドの実>
20111029dsc014712b  小屋のご主人只木貞吉さんに、我が家の和室に落ち着いた不動明王の写真を見てもらったのです。
 昨秋丸川峠の小屋に立ち寄った折に、頒けていただいた、只木貞吉さんが彫った不動明王です。仏像は彫師の顔になるそうですが、我が家の不動明王も貞吉さんが登山者を迎える笑顔です。

                         <天空を歩くひと>
                    20111029dsc01472b

貞吉さんの笑顔に別れを告げ、丸川峠からは大菩薩嶺(標高2,057㍍)の北側の道を、苔の瑞々しい緑を足元に見ながら登っていきます。
 見晴らしのない大菩薩嶺を越え、10分ほど下ると雷岩、南と西に大きく展望が開けて富士山の秀麗さに感嘆の声があがります。 

   <秋の巻雲>

20111029dsc01468b  声の主二人の女性は、ほぼ登山歴ゼロ、よくここまで登ってきました。落ち葉の音、赤や黄色の紅葉の色、苔の緑、そしてこの秀麗な富士山を見れば足の痛みも忘れてしまうのでしょう。

                                 <夕日は南アルプスへ>

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 今日の宿泊は大菩薩峠の介山荘、ザックを下ろして、落日を楽しもうと親知らずの頭まで15分ほど登り返します。
 岩に腰を降ろすと皆、雲の色、山肌の色の変化していくさまに、しばし見とれていました。
 夕日は無言のまま静かに、南アルプスの稜線の向こうへ落ちていきます。”山のあなた”になにかがあるように。

 

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コメント

コメントありがとうございます。秋たけなわ、天候に恵まれ、いい写真になりました。

投稿: 懐中電灯→智太郎さん | 2011/11/15 00:59

この紅葉の写真は、
かなり美しすぎますね。

投稿: 智太郎 | 2011/11/14 18:27

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