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2012/04/09

雪の北八ヶ岳を歩く(1)麦草峠へ

      <賽の河原の地蔵菩薩>
20120406dsc01921b2012年4月6日(金)9:00中央線茅野駅に降り立つ。タクシーを飛ばして渋の湯着10:15分。早速スノーシューを履いて歩き始める。一週間ほど誰も登っていないそうで、踏み跡は新雪に埋もれ、木々の先に巻きつけられた赤い布の標識が頼りのスタートになった。
 いつも賽の河原で出迎えてくれるお地蔵様も胸まで雪の中、赤い前掛けも凍っている。

                                 <賽の河原 >                                  
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この季節の賽の河原は一人で歩いていると、強風にヒューヒューと鳴る音が混じって、その名のとおりちょっと不気味な風情。しばらく岩の間を通り抜けるのだが、吹雪かれると方向がわからずちょっと嫌なところ。

     <氷結した沢筋>
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今年はよほど寒いのだろう、4月というのに沢は完全に氷結している

                                  <樹林帯の雪道>
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賽の河原を抜けると高見石までしばし樹林帯の中を歩く。赤い布を確認しながらも、スノーシューが新雪をグスッ、グスッと踏み締める足裏の感触はなんともいえない味わいだ。一人という心もとなさも味わいのうちなのだろう。踏み跡のない新雪の中「僕の前に道はない、僕の後ろに道はできる」忘れていた高村光太郎の詩が頭を過る。

      <神様の鏡-白駒池>
20120406dsc01935b高見石小屋で小屋番の若者にコーヒーを頼んで、裏へ回わると、樹林帯に穴を穿ったように氷面を雪で被われた白駒池を見下ろすことができる。いつもながら神秘的な趣の池だ。小屋番の若者によると一週間登山客もなく一人ぼっちだとか。

                                                           
     <霧氷>
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頼んでおいたコーヒーを啜りながらしばし雑談を楽しむ。今夜は麦草ヒュッテに泊まるというと、「あそこにとっても久しぶりのお客だろう、大事にしてくれますよ」と。先週後半から西高東低の冬型の気圧配置が続き悪天候が続いたらしい。 こちらも予定通りなら先週末若い縁者と三人で登る筈だったのだ。 

     <麦草峠から茶臼山 >
20120406dsc01949bここからいつもは白駒池経由だが、今日は丸山経由で直接麦草峠を目指す。展望のない樹林帯の丸山(標高2,330㍍)を越えて急坂を一気に下ると眼下に麦草ヒュッテの雪原が見え、その向こうに茶臼山がゆったりと座っているのが見える。

                              <麦草ヒュッテ>
                        20120406dsc01953b

いっときの晴れ間、雪の麦草ヒュッテは赤い屋根と白い雲、白い雪、濃緑のシラビソとなかなかメルヘンの世界、ロマンチックな趣がある。小屋番の若者一人、登山客も僕一人、静かな山の夜が味わえそうだ。
 ザックを置いて、そのまま白駒池を散策することに往復一時間の距離だ。

           <氷結した白駒池>
20120406dsc01963b氷結した池面を雪が被っている、ここも足跡は獣のもの以外は見当たらない、しばし池面を散策する、無雪期には賑わう白駒山荘もこの季節は閉鎖され静寂の中にひっそりと静かだ。
 この北八ヶ岳周辺は新緑、紅葉、点在する白駒池、雨池、双子池と季節の折々美しいところだ。混雑さえなければ。

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