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2012/11/28

晩秋の高野山を訪ねて(3)追記-企業墓地の未来は?-

 強く印象づけられたものを書き残してしまいました。企業名の墓のことです。高野山には昔の大名家の墓、天皇陵といったものがありますが、多くは歴史を経て眠っていますし、個々の家系のものと思えば不思議にも思いません。ところが、ここには現存する名だたる、株式会社を冠とした企業の名がついた墓が沢山現存しています。
 そういえば、四十数年前いまだ、宮仕えの頃、企業が自社の社員の墓と称して高野山に墓地をつくる話が経営の美談としてマスコミの経営欄を賑わした時代がありました。自分では周囲の上司や課員の顔を想いながら、死んだ後もこの人達と一緒に過ごすのか?と首を傾げたことを思いだしました。封建社会の大名家は下級武士どころか家老職の家柄だって高野山の大名家の墓に眠っているわけではありません。下級武士も夫々家を継承している自立した存在だったからです。企業の墓は一平社員でも定年まで勤め上げれば、この土に一緒に眠る、なんと素晴らしいことか。企業墓地は終身雇用制を象徴する仕掛け、仏像と同じ方便の仕掛けだったのでしょう。

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2012/11/24

晩秋の高野山を訪ねて(2)合戦シミュレーションは?

    <巨木から漂う霊気>
20121119dsc03377b宿坊の朝はまず7:00から、本尊の不動明王の下で勤行に参加。瞑目しながら読経をしばし聞いていると、読経の声が脳に響いて、紫の炎のようなものが額のあたりからゆらめきながら飛んでいきます。一人で瞑想するときとは違った不思議な感覚。
 

 

 

<御廟との結界の小川>
                        20121119dsc03379b_2
 朝食の部屋は安土桃山時代の建物と聞くだけで、厳かな風情があります。給仕をしてくれている若いお坊さん、高野山大学の学生のアルバイトなのでしょうか、朝食が終わると、参道の坂道を転ぶように走っていきました。
 早朝の奥の院太陽の光が当たり始めると、巨木の木肌から霊気が湧き出てきます。一瞬のシャッターチャンスを捉えました。
 

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2012/11/23

晩秋の高野山を訪ねて(1)善男善女の祈り

  <水向け地蔵・善男善女の祈り>
20121118dsc03313b2012年11月18日晩秋の高野山を訪ねました。奈良での仕事を終えての道草のひと時です。初めての高野山、全長2㎞の奥の院参道は、杉の巨木の森に囲まれています。奥の院を歩く頃は昼間で曇とあってあまり聖地という趣も感じなかったのです。その時は。

 

                                            
                                 <散り残って輝く紅葉>
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 奥の院の奥、空海の御廟へ入る手前に結界の小さい川が流れています。川岸に地蔵菩薩が並んでいて、水向地蔵というのだそうです。大勢の参詣人が並んで順番に一体一体丁寧に水を掛け、手を合わせて祈っています。神社仏閣を訪ねる度に日本人は信仰心が無いというのは、誤解だと思う場面です。
その善男善女の頭の上に晩秋のモミジが輝いていました。

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2012/11/11

映画「ユングとフロイト-その危険なメソッドー」を観て

映画「ユングとフロイトーその危険なメソッドー」
監督 デヴィット・クローネンバーグ監督
http://www.dangerousmethod-movie.com/intro.html
師弟にはじまるも後にたもとを分かつ、二人の男C・G・ユングとS・フロイト、そして患者にして、後に愛人そして二人の師弟を結びつけ二人の深層心理学研究の深化に多大な影響を与えた若きロシア系ユダヤ人女性ザビーナ・シュピールライン、三人の心の葛藤を描いた物語です。彼女も臨床心理医C・G・ユングとの愛を通して病を癒し、児童心理学者として業績を残しています。史実に忠実に描いた映画というのですから、観客の眼をスクリーンニ釘付けにし、心をも、鷲掴みにしてしまう映画です。少なりともユングやフロイトの思想に触れたひとには見逃せない映画です。
 日本のユング深層心理学研究の泰斗であり、臨床心理医としての実践を通して大きな業績を残した河合隼雄は、多くの著書を通してユングを語ってきました。僕も河合隼雄の著書を通してユング深層心理学に触れた一人です。

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