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2013/10/24

錦繍の燕岳(2)星空の下槍穂高連峰

      <星空の下槍穂高連峰>
20131006dsc04321b10月5日夕食後の山上の饗宴、大吟醸「饗」を皮切りに、白ワイン、赤ワインと極上のものばかり、ワインは三人のザックの中にはなかったはず、前夜の登山口の宿中房温泉では瓶ビールしかなかったのに、ここは3千㍍の山上、でも生ビールがある。期待を超える盛り上がりです。

                                 <噴煙上がる浅間山>
                      20131006dsc04342b
 
 元禄創業の14代目、創業92年の3代目、現在40歳というのに既に創業20年という初代三者三様の実践的経営論に口舌の徒の僕は唯々肯くばかりです。
 三代目さんはこう言います。若い頃先代の手伝いで山小屋に来たときのことを語ってくれます。
 

         <ご来光>
20131006dsc04360b山小屋に泊まる宿泊者は皆さん、頂きに立つために登ってくる。そのための手段として山小屋に泊まる、自分たちで提供するサービスを目的にしていないのです。後を継ぐのが嫌だったと言います。

                              <朝日に輝く北燕岳>
                          20131006dsc04370b
 後を継ぐと決めたとき、山小屋に泊まることを目的に登ってもらえるようにしよう、お客様の目的と手段を入れ替えてもらおうと決意したそうです。今では北アルプスの山小屋で顧客満足度No1.もう一度泊まりたい山小屋No.1です。若い女性が多い、GWの雪山の登山者が桁違いに多いのもこの燕山荘の特徴です。 
 
 
そういう僕もこの山小屋だけはこの老中登山の10年に5回ですから驚きです。

<朝日に染まる槍ヶ岳>
20131006dsc04382b 
 毎々新鮮なサービスの出会います。今回も新発見は、食堂の卓上のお醤油、今人気のキコーマン「しぼりたて生しょうゆ」がありました。今年泊まったどこの山小屋でも見たことはありません。夕食に出るハンバーグも箸を入れると、中からチーズがトロっと出てきます。
 21:00の消灯も忘れてなんと23:00まで談笑、いつもの単独行では味わえない一時です。 

                         <イルカ岩から槍ヶ岳>
                 20131006dsc04405b

 0時30分カメラ三脚を抱えてそっと部屋を抜けだして外に出ると、満天の星空東の空にオリオンの三ツ星が光っている。足下には安曇野の街の明かりが宝石箱をひっくり返したように乱雑に輝いている。レンズを槍ヶ岳方向へ向けてても、新月とあって山肌は真っ暗で見えない。見当をつけてシャッターを開けること15分、

   <下山路のナナカマド>
20131006dsc04419b板の間のテラスに大の字に寝転んでしばし星空を見上げてため息をつく、至福の一時これも山歩きの特権です。天気予報は雨覚悟の登山、しかし登りの5時間雨にも遭わず、山上にはにわかに雲が下がって雲海の中と、お金では買えない価値ある景色です。
 新月でレンズの先がみえず気ままにシャッターが切れないのが残念、星空に槍穂高の峰々が黒く黒く連なっている。
 
4:30分再びヘッドライトを頼りに30分かけて山頂へむかう、山頂に三脚を立てて5:30分のご来光を待つことに。日の出前後の一時間、美しい雲の色山肌の変化を独り占めだ。誰にも邪魔をされない独り占めの世界です。
 朝食を済ませ身支度を整えて、しばし表銀座縦走路を散歩して一歩一歩歩くたびに近づく槍ヶ岳これが縦走の醍醐味、しばし雲上の散歩を楽しみ9:00に下山。下山は若い二人に先を任せこちらは老中のペースで下ることにしました。30歳の年齢差を改めて思い知らされます。
 登山口の温泉宿有明荘、ここも3代目さんの経営です。村営の頃とは様変わりです。温泉で汗を流し、生ビールで談笑のひと時三日間の目に焼き付いた風光を語り、経営を語る。
 お湯に浸りながら口舌の徒は職業病からしばし思案します。経営は山の縦走と同じ、けっして軽くない荷物を背負い、山頂をつなぎながらも、時にひたすら下り谷をよぎり、また山頂へよじ登る、しかし登山の縦走路はいずれ下山の時が来るけれど、経営は荷物を背負ったまま下山することはできない。どこかの峠で下から登ってくる後継者に重い荷物を委ねて、己が身軽になってはじめて下山にとりかかることができます。
 山腹を巻く下山路を歩きながら、振り返り、振り返り後継者のおぼつかない足取りもいずれ確かなものになることを信じ、手を振ってゆっくり別れを告げる。そこに軽くなった背中を確かめつつ、下山口の温泉に浸る楽しみを想像している己がいます。きっと!                             

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コメント

神戸常雄さん
コメントありがとうございます。
 今回は山上の経営談義楽しい山でした。若い経営者二人は北アは初めて、初日の雲海が山裾を洗う姿に感動していました。仰るように槍から穂高の稜線へ連なる稜線は何時見てもワクワクします。裏銀座の稜線から立山、鹿島鑓と。

投稿: 懐中電灯→神戸常雄さんへ | 2013/10/31 19:56

With new unemployment claims and continuing claims dropping tomorrows Employment Situation report coould be interesting. NIGEL BRUMPTON: If we didn't mules our sheep, blowflies would kill all our sheep. The internet has been doing wonders for peoples wallets for years. The brand gives you style and elegance with simplicity and proves that you do not need to be flashy at all times to look classy. In his 'Fitch the homeless' video, Karber visits charity stores and buys donated A clothing, then gives it to homeless people. A f isn't lone advertisement, the phone store began with Asian and evil minded, Hollister even prescribed over the Abercrombie and fitch Clothing brand type demo of color.

投稿: axvmjv | 2013/10/31 04:36

天候にも恵まれ、良い山旅ですね。稜線の雰囲気、空気の味、岩の匂いが伝わる気分です。槍・穂高の遠望は、とくに何より。すてきです。

投稿: 神戸常雄 | 2013/10/25 17:34

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