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2014/01/26

映画「永遠の零」を観て-関係性を生き切った先に-

小説「永遠の零」が多くの方に読まれているのは知っていました。でも著者の日頃のマスコミ等々で語る口調ににじみ出る戦争観は、僕とは異なるようで、タイトルからも零戦賛美の物語を想像し、手にすることもありませんでした。映画になってとうとう観るはめになったのです。映画はいつも僕が誘うのですが、この映画めずらしく家内が観に行こうと言いだしたのです。映画館を出るときの感想は先入観とはまったく違うものでした。山崎貴監督の視点が違ったのか、映画館を出るとき家内に問いかけました。「映画『永遠の零』は『輪廻転生』描いたのではないか?」と。
 零戦搭乗員の主人公宮部久蔵は太平洋戦争緒戦、真珠湾の青空の下を舞い、太平洋戦争のターニングポイントといわれるミッドウェイ沖海戦では空母赤城から出撃しますが、帰投するときには、すでに母艦赤城は沈没、海上に不時着して生き残ったといいます。そして暗雲立ちこめるラバウル上空の空中戦を生き抜いています。ところが彼は臆病者、卑怯者、命を惜しむ者と陰口を聞かれていました。それは搭乗員仲間の間で億面もなく、妻子の写真をポケットに「生きて帰りたい」「妻のために死にたくない」と語っていたということに原因のひとつがありました。

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2014/01/10

映画「かぐや姫野物語」を観て(2)現代の絵巻物語

映画は素晴らしいの一言尽きる。アニメ、漫画、劇画といった言葉のいずれともいい難い。現代の絵巻物語です。水彩画を思わせる絵の中に鳥、虫、けものが生き生きと躍動し、草、木、花自然が光に包まれて輝いています。微妙な光、微かな影、しなやかに織衣の舞う風情も、すべて水彩画の淡い色使い。映画の中でかぐや姫が絵巻物を一気に広げるシーンがあります。平安貴族が学び楽しんだ絵巻物語です。映画「かぐや姫の物語は、一庶民の老夫婦にもたった千円で見せてくれる極上の、現代の絵巻物語です。
 CMのシーンでは怖い顔をして疾駆するかぐや姫を観て子供にはむかないのではと思われた方も多いやに聞いていますが、ぜひ子どもたちにも観て欲しいいのち溢れる絵物語です。

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2014/01/09

映画「かぐや姫」を観て(1)ノベライズ

    <金色の平等院鳳凰堂>
20101009dsc024071 古今東西の名作といわれる物語や小説,が沢山映画化されています。小説を映画化したものは期待はずれに終わるから観るな、という方も多いのですが、僕は積極的に映画化されたものを観ることにしています。小説を読んで己が勝手に思い描くその持てる意味と、作家が書こうとした意味との差異を知ることもできません。情報は受信も発信も己の主観を出ることはできないのですから。そこで映画監督はいかなる意味を引き出してくれるのかが楽しみなのです。しかし映画を観ても、それが監督の引き出した意味にそっているのか否かも又確かではない、そこにもまた密かな己の楽しみがあるのだと思うのです。
 高畑勲監督の「かぐや姫の物語」は上映に先がけて脚本を小説化した小説「かぐや姫の物語」がでました。ノベライズというのだそうです。映像の元になった脚本の文章から、自分がイメージできる「かぐや姫」や高校生の頃に古文のテキストとして記憶している竹取物語との違いはどこにあるのだろうか。と映画を見る前に小説「かぐや姫の物語」を読みました。

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2014/01/01

今読む「星の王子さま」(3)意識と無意識

 

王子さまの住んでいた星を王子さまの心に譬えて読むこともできそうです。ユング心理学ではひとの心は地球ように三層構造になっているといいます。地殻にあたる表層の意識的心と無意識的心です。その無意識的心が中層のマントル層とさらに下の深層にあるマグマという構造になっている、地球の核マグマのように心の深層の真の自己という構造になっているといいます。王子さまの星に二つの活火山と一つの休火山があるというのもそれを暗示しています。

 王子さまは毎日火口を掃除して煤を取り除いています。もちろんいつ噴火するかわからないので休火山の掃除も忘れません。男性の無意識的心のマグマにはアニマという女性性があり、活火山を通して表層にエメルギーを送り表層の父性性を補い支えています。同様に女性にはアニムスという父性性があるとユングはいいます。意識的心が自我、無意識的心が自己です。

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明けましておめでとうございます

     

     <顧客満足の輪廻>
20140101明けましておめでとうございます。今年はとりあえず穏やかな新年を迎えることができました。年頭にあたり、干支の循環の年賀状です。
 初めて作ってから足掛け20年干支を一回り半くらいしているのでしょうか、自分でも定かではありません。
 黒田日銀総裁が、紙幣を大量に刷りジャブジャブと流してくれたのですが、さて何処へ流れこんでいるのやら、株式市場は久しぶりのというか空前の賑いをみせていますが、実態経済という庶民の生活のところまで回ってきていないようです。

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