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2014/03/04

今読む-岸見一郎・古賀史健著「嫌われる勇気」-自己啓発の源流「アドラーの教え-

 

書名「嫌われる勇気」-自己啓発の源流「アドラー」の教え

著者 岸見一郎・古賀史健著 

出版社 ダイヤモンド社

  昨年の流行語に「今でしょ!」がありました。流行語ゆえか、年が明けると浦島太郎の玉手箱を開けたように古く感じるのか、口にするひとはほとんどいなくなりました。しかし「今でしょ」は少し丁寧にいうと「今ここ」のことです。著者はしきりに、「今ここ」を強調しています。サブタイトルには「アドラーの教え」とありますが、僕は未だアドラーの心理学は不勉強ですが、読み進むと、「人生とは連続する刹那である」といった表現からは、仏教にいう「刹那滅」、西田哲学の「非連続の連続」といった言葉が連想的に浮かんできます。さらに追い打ちをかけるように、「『今ここ』に強烈なスポットライトを当てよ」とあります。過ぎ去ってすでにない過去、未だ来たらざる未来をいたずらに思い煩うことなく、「『今ここ』を一所懸命生きろ!」といっています。

 

「今ここ」「今ここ」と足元とばかりみていて未来をみなければ、方向を見失ってしまうと思うかもしれません。そのためにアドラーは砂漠を旅する旅人が北極星を確かめながら旅をするように、人生の「導きの星」を定めるようにとすすめていると著者はいいます。その「導きの星」とは、「他者への貢献」「仕事の本質は他者への貢献」、仏教に云う「利他の心」です。「利他の心」を北極星にしろと。

  「今ここ」のことは、西田哲学にも「今ここの関係性こそ唯一実在」とありますが、マネジメントゲームを体験された方はすぐにわかっていただけると思います。「意思決定」「リスク」「お客様」三つのカードはすべて「時」の表象、カードを引いた瞬間、意思決定の瞬間、リスクに出逢った瞬間、お客様に出逢った瞬間、すべて「時」の断面、「非連続の連続」の表象です。このいつの瞬間も迷わず「他者貢献」ということなのでしょう。 

このカードの瞬間を糸で繋いだ連凧が人生の姿なのかもしれませんね。そして大地に立って糸を引いている己がいる。我田引水になってしまいました。(笑)

書店に出向いて確かめてください。今朝のテレビ東京MSNではベストセラーの一位になったと報じています。

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