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2015/02/23

雪の安達太良山を歩く(2)「ほんとの空」

   <さあ安達太良山へ>
20150221dsc00515b2015年2月21日7:30分安達太良山山頂を目指して歩き出す。昨夜の風で踏み跡は消え風の名残が風紋に残っている。スノーシューを一歩踏み出すとカリッカリッと雪の凍った音がする。氷点下7度、無風なので寒くはない。
 


                              

                                                                         <谷を埋める山影>
20150221dsc00521b  遠くに頭を出している赤いリボンの篠竹を頼りに登っていく。「ほんとの空」を目指して。

 

<あどけない話-智恵子抄よりー>
智恵子は東京に空が無いといふ、
ほんとの空が見たいといふ。
私は驚いて空を見る。
桜若葉の間に在るのは、
切つても切れない
むかしなじみのきれいな空だ。
どんよりけむる地平のぼかしは
うすもも色の朝のしめりだ。
智恵子は遠くを見ながらいふ。
阿多多羅山あたたらやまの山の上に
毎日出てゐる青い空が
智恵子のほんとの空だといふ。
あどけない空の話である。

      <乳首へ続く雪原>
20150221dsc00535b 地図には安達太良山の頂上に乳首とある。山頂部分の形が似ているのだろう。純白の雪原の上に左のまさに乳首に向かって一筋の踏み跡が微かに続いている。今しがた追い越していった同宿の若者の踏跡なのだろう。
 今日は移動高気圧に覆われ、空は澄み切って青い。これが智恵子がみたかった「ほんとの空」なのだろうか。

                                     <磐梯山>
20150221dsc00544b 標高1,699㍍標高はさほど高い山ではないが、山頂に立つと360度の大展望、船明神山を前景に磐梯山がそびえてみえる。遠く飯豊連峰も雪を頂いている。 春、秋と縦走を楽しめそうな山域だ。
 安達太良山の山頂に相応しい雪のオブジェを見つけた。
 

      <光太郎と智恵子>
20150221dsc00557b右のオブジェは黒い瞳で空を見上げ、「これが智恵子の『ほんとの空』だ」とつぶやいている。智恵子もこんなあどけない笑顔だったのだろうか。傍らの光太郎は小さく頷いて無言のまま「智慧子の空」を見上げている。

<薬師岳からの安達太良山山頂>
 20150221dsc00577b

 薬師岳まで下って、雪道を振り返ると、確かに乳首が青空に尖っているのがみえる。雲の薄衣、肌理細やかな粉雪に覆われた山肌に似つかわしく、とても艶かしくみえる。雪のない季節は又どんな姿ををみせるのだろうか。
 ここからは1時間樹林帯の中をのんびりジグザグに下っていく。13:15分下山口に立つ。
 奥岳登山口には日帰り温泉が無い。聞くと3.11の折にホテルが倒壊して再建する予定はないのだそうだ。
 岳温泉まで降って、公共バスを待つ間急ぎバス停脇の銭湯に浸かって、車上の人となる。昨夜くろがね小屋に同宿した若者と再会した。

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コメント

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投稿: Josef | 2015/03/09 14:06

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