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2015/05/02

残雪の唐松岳を歩く

     <丸山ケルンから白馬三山>
20150429dsc00801b2015年4月29日(水)10:30分晴天の八方山荘の前に立つ。昔懐かしいキスリングとヒッコリーだろうか木製の柄のピッケルで装備した出で立ちのお二人と出遇った。年齢的には少々先輩のようだ。
 例年になく、雪解けが進んだ残雪に足を取られながらも快適な歩みだ。八方池も雪に埋まっている。無雪期なら水面に映っているはずの白馬三山今日は春の空にくっきりと見える。
 
                                 


                                <唐松岳山頂の御来光>
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 丸山ケルンからの白馬三山、天狗の大下り、不帰の嶮、五龍に鹿島鑓と一度腰を下ろす長居をしてしまうところだ。今日も左足首が駄目だ。騙し騙し歩く。16:00唐松山荘に着く。
 運良く6名定員?のところに一人、のんびり就寝。
 4月30日3:00には目が覚めそわそわ、夜空を見上げると北斗七星がなんと大きく見えることか。小屋の入り口で身支度、4:15分山頂へ向かう。
 4:45分御来光間近に3人が登ってきた。

 <剱岳から立山・薬師とつづく北アの峰々>
20150430dsc00832bこの4人で唐松岳山頂の黎明を独占だ。朝日が北信五岳の後ろから登り始めると、周囲の残雪の山々が赤く色づき始める。これが雪山の黎明、だからのぼるのだろう。









                        <不帰の嶮から白馬鑓へ縦走路が続く>
 20150430dsc00838b標高2,696㍍唐松岳山頂から不帰の嶮が切れ落ちている、ここから天狗の大下りまでが後立山の難所の一つだ。ノルゲンロート、残雪の山肌が赤く染まっている。


<北信五岳の黎明>

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 戸隠、妙高、火打の山々も茜雲の纏いながら微かな陰影をみせている。
 御来光に満足して、今日の予定の五竜岳を諦めることに。諦めが早いのも老化の証しなのだろう。岩場より、背中からあびる家内の「老人の無謀登山!」の罵声のほうが怖い。(苦笑)

<眼下の丸山ケルン>                        20150430dsc00880b_2
 7:30分丸山ケルンで朝食だ。まだ下ってくる人も、登ってくる人もいない、小一時間の静寂がある。昨朝家内が握ってくれた、お握りが一個残っている。熱い日本茶にお握り、そしてちょっとぱさつくアンパン。カレーうどんまで食欲がすすまない。雲海に浮かぶ北信五岳も幻想的だ。

<五龍岳・鹿島鑓岳の春>
20150430dsc00883b五龍岳、鹿島槍ヶ岳の稜線に仕切られた青空、真綿を伸ばしたような青の透けてみえる雲、残雪の白のコントラストも鮮やかだ。熱い日本茶を啜りながら見とれている。

                              <八方池から八方尾根を仰ぐ >
20150430dsc00901b 八方池まで下ると、下るのが惜しくなって、雪に埋もれた八方池に降りて、お釈迦様の涅槃のようにベンチに腕枕でごろ寝をすると白馬三山も目の前に向い合って横たわっている。しばしまどろみの中。
 見上げると、八方尾根がなだらかに続いている。今朝の山頂も尾根越しに微か に見える。
 10:30分八方山荘に着く。正味24時間の雪上散歩が終わる。
 八方バスターミナルの横に小さな日帰温泉がある、いつも長野行きのバスを待つ間汗を流すところだ。一回り大きく建て替えられて綺麗になった。浴槽から見上げると、白馬三山が額縁にすっぽりハマったように見える、なかなかの絶景だ。お湯もアルカリ湯で滑らかに日焼けした腕を癒してくれる。外にでると隣に八方美人というお店がある。なかなか洒落が効いている。アルカリ泉で美人になって、ラーメン食べてね、と誘っているのかもしれない。

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コメント

神戸常雄さん
コメントありがとうございます。冬の赤岳は仰ぎ見るだけの存在です。せめて北八ヶ岳の冬を楽しみたいと思いつつ、後何年歩けるかと指折り数えています。無謀登山と後ろ指を指される条件を一つでも減らそうと、GPSの買い込んでGWから練習を兼ねて使い始めています。
三年前に痛めた足首が治らず騙し騙し歩いています。医者は老化だから治らない、痛み止めを出すからと言ってくれますが効き目はありませんね。岩場で無理ができなくなりました。今夏は薬師→雲ノ平→槍を目指そうと思っています。双六でリタイア?と弱気になりながらです(苦笑)

投稿: 明賀義輝→神戸常雄さんへ | 2015/06/24 10:04

ご紀行文、拝見しました。当該Routeは何回か通った懐かしい箇所ですが、大黒岳の登り、不帰の通過はいつも気分が引き緊まる所ではあります。残春季の全周囲展望は、間違いなく絶景でしょう。小生、過日、八ヶ岳赤岳を望むHotelに泊ってきました。昔、アイゼン履きで通過した岩稜、Skiで大滑降した県界尾根を近く望見。夢の中を歩いたような両日でした。

投稿: 神戸常雄 | 2015/06/12 17:54

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