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2016/05/14

パナマ文書に見る合法と非合法の狭間

パナマ文書に掲載されていた企業名、個人名がインターネット上に公開され話題を撒いています。日本でも一流の企業名、一流の方々の個人名です。皆さん余裕綽々とテレビカメラの前で釈明しています。異口同音に「合法です」「ビジネスの一環です」と流石に優等生的弁明です。

 これらの報道を見ていて、ふと、リーマンショック直後の或るパーティでの私的会話を思い出しました。CDSバブルが弾けリーマン・ブラザースを筆頭に世界の大金融機関が弾け飛んで世界経済は大混乱しました。時を同じく、日本では牛肉偽装事件で大騒ぎしていました。ファイナンス系の学者Aさんと、ファイナンスど素人の僕との乾杯の合間の短い会話です。以下ファイナンス系の学者さんをA、僕をBと略して会話を再現してみました。

B「CDS問題と牛肉偽装事件の根っこは一緒ですね。」
A
「失敬なこと言うなよ。CDSは合法なんだ。牛肉偽装は違法だよ」

B「ですから『問題』と『事件』と分けたつもりですけど」

B「CDSは不良債権を細かくして、高格付けの債権と混ぜて、高格付け債権として販売したものですし、牛肉偽装は不良な牛肉を混ぜて良質の牛肉として販売したものですから、根っこの手法は同じではないでしょうかね」

B「大悪(おおわる)は法律を作って悪をなし、小悪(こわる)は法律を破って悪をなす。どちらもできない中悪(ちゅうわる)の『我々』」と。

 真面目な学者のAさんと無知な自分を「我々」と、一緒にしてしまったのもお気に召さなかったのでしょうかね。「中悪の僕」といえばよかったかと反省することしきり、しかし反省はいつも後の祭りです。

 今舛添都知事の政治資金流用が問題になっています。これは一人舛添都知事の問題ではなく、多くの政治家が自分たちで作ったルールさえ守らなくなっている証しです。もう日常茶飯事で国民は誰も驚かなくなってしまいました。政治家は「小悪」でさえなってしまったのでしょうか。パナマ文書公開は、「大悪」全盛の時代を告げるファンハーレ、それとも中流崩壊・格差永続時代の弔鐘なのでしょうか。

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